野比玉子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 06:24 UTC 版)
野比 玉子 | |
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『ドラえもん』のキャラクター | |
作者 |
藤子不二雄 (のちに藤子・F・不二雄名義) |
声 | |
詳細情報 | |
愛称 | ママ(ドラえもん・のび太・のび助から) |
性別 | 女性 |
家族 | 玉夫(弟) |
配偶者 | 野比のび助 |
子供 | 野比のび太 |
国籍 | 日本 |
概要
夫は野比のび助。年齢の統一設定は存在しない(全話で固定された年齢設定は存在しない。その詳細は野比のび助#年齢を参照。44巻収録「恐竜の足あと発見」では、ひみつ道具「年代そくてい機」により玉子が「できてから38年経っている」と測定される場面が描かれている。同話は雑誌『小学二年生』に掲載された)。
旧姓は「片岡」[1]。怠惰な印象の強いのび太には非常に厳しい専業主婦。のび太たち家族からは基本的に「ママ」、のび助からは「きみ」[2]とも呼ばれる。また外部の人間からは「のび太君のママ」、「野比さん家の奥さん」スネ夫の母親からは「野比さん」と呼ばれ、本名の「玉子」と呼ばれることはほとんどない(公式HPおよびスタッフロールでも「ママ」とのみ表記されている)。
外見は比較的長身。体型について本人は体重増加を気にする場面があった[3]。アニメ「ドラえもんがダイエット!?」では、リバウンド時の体重は58.0kg[4]。癖は舌で唇をなめること[5]。また、ドラえもんの道具を、それが何かもわからず勝手に使ってしまった結果自分やドラえもん、のび太たちが被害を受けることがあり、トラブルメーカーでもある[6]。ニッと笑うと、女優の池内淳子に似ていると自称[7]。
のび太同様かなりの近眼であり、眼鏡を外すと新聞も読めず、のび太と同様の「3」の字型のショボショボした目つきになることがある(カラー作品集1巻「大きくなる虫めがね」)。1巻「プロポーズ作戦」では眼鏡を外した状態でも大きな瞳をした美しい雰囲気の女性として描かれた。
家族は母親、兄らしき人物(いずれも名前は不明)、弟の玉夫が漫画に登場する。
「ぼくの生まれた日」の作中でのび助に「君に似たら成績優秀疑いなし!」と太鼓判を捺されているが、実際は小さい頃から成績が悪く遅刻も多かったようだ。
てんとう虫コミックス11巻「テレビ局をはじめたよ」の初期の版では「野比のぶ子」という名前で呼ばれているが、これは外伝作品『ドラミちゃん』を『ドラえもん』のエピソードに統合する際に修正し忘れたものであり、「のぶ子」はドラミが世話をしていた「のび太郎」の母の名前である。現在の版では「玉子」に修正されている。
過去の出来事
夫ののび助との出会いは「野比のび助#玉子との出会い」を参照。
結婚前のプロポーズの経緯は「野比のび助#プロポーズ」を参照。
出産時については「野比のび助#のび太誕生」を参照。
現在の姿ののび太・ドラえもんと、子供時代やのび太出生直後などに、何度か会っているが覚えていない[8]。
「ママのダイヤを盗み出せ」に登場した少女時代の玉子は、自宅に侵入してきたのび太とドラえもんを不審者と勘違いして怒鳴り付ける等、気が強く荒々しい性格で、物を出しっ放しにしたり、ドアを開けっ放しにする等のずぼらな面を見せている。
注釈
- ^ 「地球製造法」では浮いているミニ地球を投げ捨て、危うく中にいるドラえもんとのび太は死ぬところだった。ドラえもんとのび太が脱出後、ミニ地球は爆発した。
- ^ 前述の件や、のび太自身の嘘やイタズラが騒動の発端になる原因になることもある。
- ^ 例として「うそつきかがみ」の出鱈目なアドバイスを真に受けて髪形をチョンマゲにしようとする、宝石のセールスマンと偽る詐欺師の口車に乗せられてガラス玉(詐欺師は50万円のトパーズの指輪と偽った)に10万円を出そうとする、ジャイアンとスネ夫の嘘を真に受けてのび太やドラえもんを悪者扱いする等。
- ^ 34巻「のび太もたまには考える」では、テスト勉強をしているのび太の代わりにドラえもんがお使いに行こうとしたのにもかかわらず、「お使いをさせるのも教育の一つ」と言ってのび太に無理矢理押し付けている。プラス3巻「室内旅行セット」では、のび太が「もうすぐお客さん(静香)が家に来るから」と言ったのにもかかわらず、怒鳴ってゴミ捨てに行かせた。テレビアニメ第2作第1期「本音ロボット」(1993年4月9日放送)では、のび太が「これからスネ夫の家(で行われるパーティー)に行かなくちゃいけない」と、お使いを断ったのにもかかわらず、「だったら、早くお使いに行ってから行けばいいじゃない。」と言うなど。
- ^ 但し、のび太は恥ずかしがっていた
- ^ その際「うちは三人家族よ。のび太でしょ、パパでしょ、わたしでしょ」とドラえもんを家族から除外していた(一方、のび助は「なにいってんだ?うちは四人じゃないか。きみ(玉子)だろ、ぼくだろ、のび太だろ、ドラえもん。」と玉子と違ってドラえもんを家族と認識している)。
- ^ その影響で、ドラえもんものび太らとともに家出をしてしまう。
- ^ 『ドラえもん 深読みガイド』では「おじさん」の見出しの下に「おそらく兄。」と書かれている。
- ^ テレビアニメ第2作第2期「正直太郎」(2005年11月4日放送)では「幸子」という名前。
- ^ 2022年2月12日放送では「女性」と表記。
出典
- ^ 当時のチーフアシスタントむぎわらしんたろうが「ドラえもん物語〜藤子・F・不二雄先生の背中〜」の中で、旧姓を設定する際、国語辞典を適当にばっと開いたページの中から「片」という言葉が目に付いたことで決めたシーンを回顧している。
- ^ 短編映画「ぼくの生まれた日」ではのび太出産当時ののび助が「玉ちゃん」と呼ぶシーンがある。
- ^ 41巻収録「ふんわりズッシリメーター」
- ^ 2009年5月29日放送。
- ^ 7巻収録「くせなおしガス」
- ^ 18巻収録「スリルブーメラン」、19巻収録「人よけジャイロ」など
- ^ 15巻収録「こっそりカメラ」
- ^ 2巻収録「ぼくの生まれた日」、7巻収録「ママのダイヤを盗み出せ」等
- ^ a b 第1話「未来の国からはるばると」
- ^ 藤子・F・不二雄大全集1巻収録「机からとび出したドラえもん」など初期の数話
- ^ 藤子・F・不二雄大全集1巻収録「のび太が強くなる」
- ^ 藤子・F・不二雄大全集1巻収録「特別資料室」770頁より引用
- ^ 藤子・F・不二雄大全集1巻収録「未来から来たドラえもん」
- ^ 5巻収録「地球製造法」、18巻収録「テレパしい」、40巻収録「恐怖のたたりチンキ」、41巻収録「落としものカムバックスプレー」など。『のび太の魔界大冒険』では掃除の邪魔という理由でもしもボックスを廃品回収に出したり、『のび太のドラビアンナイト』ではドラえもん達が外出している間に絵本(アラビアンナイトの絵本の中には静香がいた)を燃やした。
- ^ 『のび太と鉄人兵団』
- ^ 藤子・F・不二雄大全集11巻収録「しあわせ保険機」
- ^ 『のび太の魔界大冒険』
- ^ 38巻収録「ききめ一番やくよけシール」
- ^ 38巻収録「箱庭で松たけがり」
- ^ 8巻収録「マッド・ウォッチ」
- ^ 32巻収録「のび太も天才になれる?」
- ^ 19巻収録「のび太のひみつトンネル」、28巻収録「地平線テープ」、38巻収録「無人境ドリンク」など
- ^ 9巻収録「わすれろ草」
- ^ 33巻収録「鏡の中の世界」
- ^ 9巻「ジ〜ンと感動する話」
- ^ 15巻収録「ふみきりセット」など
- ^ 12巻収録「ウラオモテックス」、45巻収録「ボトルシップ作戦」など
- ^ 21巻収録「ハッピープロムナード」
- ^ 28巻収録「百丈島の原寸大プラモ」
- ^ 3巻収録「きせかえカメラ」、6巻収録「流行性ネコシャクシビールス」など
- ^ 11巻収録「おおかみ男クリーム」
- ^ 19巻収録「パンドラのお化け」
- ^ 27巻収録「カッコータマゴ」
- ^ 39巻収録「メルヘンランド入場券」
- ^ 12巻収録「ゆうれい城へ引っ越し」。このエピソードでは、帰宅したのび太に「のびちゃん、このお城、前に行ったところじゃない?」と声をかけている。
- ^ 大長編ドラえもん16「のび太と銀河超特急」
- ^ 25巻収録「のび太のながーい家出」
- ^ 16巻収録「パパもあまえんぼ」
- ^ 20巻収録「アヤカリンで幸運を」
- ^ 25巻収録「森は生きている」・アニメ1991年4月5日放送スペシャル「森は呼んでいる」
- ^ 25巻収録「な、なんと!!のび太が百点とった!!」
- ^ 20巻収録「チッポケット二次元カメラ」
- ^ 10巻収録「ようろうおつまみ」
- ^ 8巻収録「オトコンナを飲めば?」
- ^ 10巻収録「弟をつくろう」
- ^ 2巻収録「ぼくの生まれた日」、4巻収録「おばあちゃんのおもいで」、7巻収録「ママのダイヤを盗み出せ」
- ^ 1巻収録「ペコペコバッタ」、2巻収録「タイムふろしき」、7巻収録「未来からの買いもの」、16巻収録「デラックスライト」など。
- ^ プラス2巻収録「ペットペン」
- ^ 22巻収録「のら犬「イチ」の国」、『のび太の恐竜』、『のび太のワンニャン時空伝』
- ^ 6巻収録「台風のフー子」
- ^ 17巻「未知とのそうぐう機」。ただし玉子はそれを宇宙人ではなくアザラシと誤認した。
- ^ プラス3巻収録「ペッター」
- ^ 9巻収録「ウラシマキャンデー」
- ^ 1巻収録「○○が××と△△する」
- ^ 『のび太の大魔境』
- ^ 43巻収録『ネコののび太いりませんか』
- ^ 『のび太の日本誕生』
- ^ 2001年8月3日放送「チュン太」(アニメオリジナル)
- ^ 33巻収録「さらばキー坊」
- ^ 28巻収録「家元かんばん」
- ^ 10巻収録「おそだアメ」
- ^ てんとう虫コミックススペシャル「ドラえもん カラー作品集」2巻収録「シャシンシャベール」
- ^ a b 『のび太とアニマル惑星』
- ^ 2巻収録「タタミのたんぼ」、19巻収録「ありがたみわかり機」。
- ^ 26巻収録「おもかるとう」、41巻収録「ふんわりズッシリメーター」
- ^ 『ド・ラ・カルト 〜ドラえもん通の本〜』(小学館、1997年)
- ^ テレビアニメ第2作第1期「もちぬし探査機」(1995年1月13日放送)
- ^ 後にテレビ朝日版にて野比のび太役を担当(1979.4.2 - 2005.3.18)。
- ^ 「おひなさまを探そう!」(2000年3月3日放送、ビデオソフト未収録)
- ^ “堺雅人&鈴木福、45歳&15歳の“のび太”に ソフトバンクCMで白戸家の隣にお引越し”. クランクイン! (2020年6月30日). 2020年6月30日閲覧。
固有名詞の分類
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