軍用手票 軍票を描いた切手

軍用手票

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/30 17:40 UTC 版)

軍票を描いた切手

オランダ郵政当局が1985年5月15日に発行した「第二次世界大戦終結40周年」記念切手4種を発行した。

4種のうち3種には、ナチスドイツによるオランダ占領下における苦境や、ユダヤ人弾圧などの戦争犯罪が描かれていたが、最高額面の70セント切手には、蘭領インドシナにおける日本占領が描かれている。その中にはオランダ人が日本の皇居に向けてお辞儀させられているものと、鉄道建設に従事させられている様子の間に、5セント軍票が描かれていた。この切手に対し、オランダ郵政当局は「歴史的事実を描いただけ」との姿勢であった。

脚注

参考文献

  • 石原幸一郎編纂「日本紙幣収集事典」、原点社、2005年

関連項目

  • 軍事公債英語版 - 戦費調達のために国家によって発効された債権

外部リンク


注釈

  1. ^ 西郷隆盛率いる薩軍が使用した。そのため政府から補償されず没収された。

出典

  1. ^ 岩尾真宏、山口博敬「政府紙幣浮上の怪――自民内に構想」『朝日新聞』2009年2月3日付朝刊、第13版、第7面。
  2. ^ 広辞苑第6版「軍票」の説明
  3. ^ a b 岩武照彦、「日本軍票の貨幣史的考察」『アジア研究』 1980年 27巻 1号 p.61-82, doi:10.11479/asianstudies.27.1_61, NAID 130004689372
  4. ^ 石原幸一郎編纂「日本紙幣収集事典」、原点社、2005年、294頁
  5. ^ 石原幸一郎、前掲書、295頁
  6. ^ 石原幸一郎、前掲書、226頁
  7. ^ 小林英夫「日本軍政下のアジア」、岩波書店、1993年、P155,156
  8. ^ 外務省公開文書 リール番号A'0115 コマ番号211 SCAPIN-8,21
  9. ^ 昭和20年大蔵省令第79号 聯合國占領軍の發行する「ビー」號圓表示補助通貨の件
  10. ^ 有賀長尾「日露陸戦国際法論」(明治44年、東京偕行社)P.771
  11. ^ 「金融大辞典」(昭和9年、日本評論社)P.656「軍用貨幣」
  12. ^ 「金融大辞典」(昭和9年、日本評論社)P.657「軍用貨幣」
  13. ^ 大蔵省理財局「軍用手票ニ関スル参考書」(昭和16年1月)P.122、この箇所は「昭和財政史・Ⅳ」P.334において公表されている。
  14. ^ 大蔵省理財局「軍用手票ニ関スル参考書」(昭和16年1月)P.134、この箇所は「昭和財政史・Ⅳ」P.334において公表されている。
  15. ^ 石原幸一郎、前掲書、294頁
  16. ^ 石原幸一郎、前掲書、368-371頁
  17. ^ a b 石原幸一郎、前掲書、361頁
  18. ^ 石原幸一郎、前掲書、362頁
  19. ^ 電子政府の総合窓口e-Gov 行政手続き案内[1][2][3][4]
  20. ^ 財務省電子申請システムの運用停止[5][6]PDF-P.14
  21. ^ 昭和20年9月6日附、ハロルド・フェア中佐発「法貨ニ關スル件」。アジア歴史資料センター[7]終戦事務情報:終戦関係書類其の二【レファレンスコードA15060454200】1945年
  22. ^ 「一、日本政府ハ本州、北海道、四國、九州及ビ附近水域ニ於テ左記事項ヲ法律・命令乃至ソノ他ノ規程トシテ卽時實施スベシ...c.日本政府、陸海軍ノ發行セル一切ノ軍票及ビ占領地通貨ハ無効無價値ニシテ、斯ル通貨ノ授受ハ一切ノ取引ニ於テ禁止ス。二、日本政府ハ右事項ノ勵行實施ノ確保ニ必要ナル罰則ヲ制定セントシツツアルコトニ就キ、關係當局者ノ注意ヲ惹クベシ。尚當司令部ノ是認ヲ受ケルタメ、課セラルベキ最大及ビ最小ノ罰則ノ一覧表ヲ提出スベシ。」
  23. ^ 帝国議会第89回貴族院「衆議院議員選挙法中改正法律案特別委員会」伊江朝助(昭和20年12月13日)発言者番号51[]
  24. ^ 帝国議会第89回衆議院本会議「引揚民援護に關する質問主意書」伊禮肇(昭和20年12月11日)
  25. ^ 政府答弁については帝国議会第89回衆議院予算委員会澁澤敬三(昭和20年12月12日)
  26. ^ 石原幸一郎、前掲書、402頁


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