舊城寺 概要

舊城寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 06:36 UTC 版)

概要

恩田川鶴見川支流)の氾濫原に面した舌状台地の先端に位置する[2]

1830年文政13年)成立の『新編武蔵風土記稿都筑郡久保村の箇所には「舊城寺。除地、五段許、村の北の方にあり。是も同く三會寺の末、久保山と號す。客殿六間に七間南向なり。本尊大日坐像にして長六寸許。開山を詳にせず。」とあり[3]、『風土記稿』成立時点で開山者は不明となっているが、慶長8年(1603年)頃、この地を隠居所としていた佐藤小左衛門氏が開基したという。

境内永享年間(1429年-1441年)に宅間上杉家の上杉憲清が築城したと伝わる「榎下城」の城跡であり、本堂のある地点と、その背後の平坦な面が曲輪で、土塁などの遺構が良く残されている[2]

武相寅年薬師霊場の第1番札所であり、薬師堂に奉られるの薬師如来像は寅年ごとに開帳する。

1935年昭和10年)10月、『横浜貿易新報』の読者投票により県下名勝史蹟四十五佳選に選定された[4]

文化財

境内や斜面地に広がる山林は、「旧城寺の寺林」の名称で1980年(昭和55年)2月15日に県の天然記念物に指定されている[1]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク


注釈

  1. ^ 「舊」の簡体字が「旧」である。

出典

  1. ^ a b 「神奈川県の文化財」神奈川県公式HP
  2. ^ a b 平井ほか 1980 p.318
  3. ^ 新編武蔵風土記稿 久保村.
  4. ^ 百瀬敏夫「1935年神奈川県名勝・史蹟投票」『市史通信』第6巻、横浜市史資料室、2009年、8-10頁。 


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