美瑛富士 概要

美瑛富士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 13:22 UTC 版)

概要

石狩山地の十勝岳連峰(十勝火山群)のひとつ。十勝岳の火山活動に伴い、1万年前以内の時期に形成されたと考えられている[1]。通称として「富士」の名を冠する山(郷土富士)は各地にあるが、美瑛富士は山の正式な名前として「富士」と付けられている。火山ではあるが2010年現在、活動は見られない。山域は1934年12月4日に大雪山国立公園の特別保護地区に指定されている[2]。山の上部は森林限界高山植物が見られる[3]

登山

東側の標高1,000 m付近に収容人員25名の「美瑛富士避難小屋」があり[4]白金温泉から約4キロ離れた涸沢林道に「美瑛富士登山口」があって、美瑛岳オプタテシケ山に向かう登山者に利用されている[5]。その縦走路は山腹の東側を通っている。

地理

北東のオプタテシケ山との間には、石垣山 (1,822 m) とベベツ岳 (1,860 m) の小ピークがある。山頂に三角点は設置されていない[6]

周辺の山

山容 名称 標高
(m)
三角点等級
点名
美瑛富士からの
方角と距離 (km)
備考
トムラウシ山 2,141.19 一等
「富良牛山」[6]
北東 13.7 日本百名山
オプタテシケ山 2,013 三等
「美瑛岳」
北東 3.6 日本三百名山
美瑛富士 1,888 0 郷土富士
美瑛岳 2,052.17 二等
「帯経しけ」
南 1.5 北海道百名山
十勝岳 2,077 南西 4.5 日本百名山

源流の河川

以下の源流の河川は、それぞれ石狩湾太平洋に流れる。

ギャラリー


  1. ^ 災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 (1926 十勝岳噴火)『第1章 十勝岳火山の特徴と噴火の歴史』P.6
  2. ^ 大雪山国立公園の紹介 環境省、2011年2月25日閲覧
  3. ^ 『コンサイス日本山名辞典』 三省堂、1992年10月、p.430、ISBN 4-385-15403-1
  4. ^ 大雪山国立公園連絡協議会:避難小屋・キャンプ場・野営場
  5. ^ かみふらの十勝岳観光協会:十勝岳登山コース
  6. ^ a b 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2011年2月25日閲覧。


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