筆談
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/17 07:37 UTC 版)
使用状況
筆談は直接の会話が成り立たたないか、直接の会話を避けるべき特殊な状況下において用いられる。
障害者
筆談の典型例としては、聴覚障害者や重度の吃音、咽喉に病気がある者など発話が不自由な者が、手話によらずに会話をするために使用される。文字が読めれば意思疎通が可能であるが、道具が必要であることと文字を書く手間により手話より速度が劣る弱点がある。
病院などの公共施設や路線バスなどの公共交通機関には、筆談具(筆談器、筆談ボード)が設置されていることも多い。
21世紀には、タブレット用の「筆談アプリ」が開発されている。タブレットには音声認識機能があるため、聴覚障害者はタブレット画面に指で文字を書き、健聴者が発話した言葉を自動的に文字に変換して画面に表示するということもでき、よりスムーズに会話ができるようになった。また、離れた場所にいる聴覚障害者同士がインターネット経由で、指で書いた文字で会話することもできる[1]。
日本の刑事裁判では、手話が使えない被告人が陳述する場合に、紙やタブレット端末を用いた筆談が採用されている[2]。
音声言語が苦手な人
方言が強い人や、別言語話者同士のコミュニケーションにも用いられる。読み書きはできるが会話・ヒアリングができない場合、筆談で意思疎通を図るといったことがよく行われる。
音声が使えない状況下
このほか、筆談は電話やラジオ番組進行中のやり取りや、静粛が求められる環境下、盗聴が疑われる環境下など、音声での会話を避けるべき特殊な状況下においても用いられる。
スキューバダイビングの場合には水中となることから、磁石のペンでなぞるとそこが黒くなるボード(お絵かきボード)などが用いられる。
- ^ NHK Eテレ 2014年11月28日昼 放送[出典無効]
- ^ “話せぬ被告、タブレット端末で筆談 さいたま地裁裁判で”. 朝日新聞. (2014年5月11日) 2014年11月8日閲覧。
- ^ a b c 『中学校国語教科書3年』、光村図書、2004年
- ^ チベット旅行記より
- ^ 丸山静雄「第1章、東の世界・西の世界」『インドシナ物語』講談社、1981年10月26日、27頁。ASIN B000J7UJ4Q。
- ^ 日本のネットで使われる「偽中国語」が中国でも話題に - ライブドアニュース(2016年2月22日)
- ^ a b 「日本でにわかにブームの「偽中国語」、中国で驚きの声」『Record China』、2017年3月30日。2017年4月6日閲覧。
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