端脚類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/24 22:32 UTC 版)
人との関わり
文化
- ワレカラは平安時代から日本人に認知されており、古くは古今和歌集に「海人のかる 藻にすむ虫のわれからと 音をこそ泣かめ 世をば恨みじ」(藤原直子)という歌が収録されている。
- ヨコエビやクラゲノミはしばしば切手を飾る題材となっている。
産業への影響
人体への影響
- フトヒゲソコエビ類やヨコエビ上科のグループは、水死体を損壊することがある(永田, 福元 & 小嶋 1967)(小関 & 山内 1964)。
- 2017年8月に、オーストラリア南東部メルボルンに住む16歳の少年が、海岸で足を海水に浸したところ、両足から出血して血が止まらなくなるという事態に遭遇した。少年の父親が採取したサンプルをミュージアム・ビクトリアが分析した結果、腐肉食性のフトヒゲソコエビ類がその犯人と考えられた。モナシュ大学の研究者は「フトヒゲソコエビ類が餌を食べている近くに長時間留まっていたことが原因ではないか」との見解を示している。なお、CNN日本版[6]など一部報道にて「ウミノミ」との語が用いられているが、元の記事[7]には「lysianassid amphipods, a type of scavenging crustacean. Amphipods are sometimes referred to as 'sea fleas,' 」とある。すなわち、英語のsea fleas(海のノミ)は端脚類全般を指し、日本でいう「ウミノミ類(クラゲノミ亜目)」とは異なるため、今回の犯人を「ウミノミ」と呼称するのは誤り。
- ^ 千蟲譜―国立国会図書館デジタルコレクション三巻27頁 水蚤
- ^ [1]2017年4月1日閲覧
- ^ ナショナルジオグラフィックス『南太平洋深海で発見、超巨大な端脚類』2016年6月13日閲覧
- ^ ナショナル・ジオグラフィック日本版 「透明マント」で身を隠す海の生き物を発見 何もない海の中で身を隠す唯一の方法は、水のふりをすること 2017年4月2日閲覧
- ^ Midwater Ocean Creatures Use Nanotech Camouflage Optical coatings on crustaceans appear to be living bacteria デューク大学ホームページ 2017年4月2日閲覧
- ^ 海水に浸した両足が血まみれに、「ウミノミ」原因か 豪州 2017年8月9日アーカイブ
- ^ Are 'sea fleas' to blame for bloody bites on Australian teen's legs? 2017年8月9日アーカイブ
固有名詞の分類
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