端脚類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/24 22:32 UTC 版)
分類
- ヨコエビ亜目 Gammaridea
- 100近い科が知られ、端脚類の中でもっとも多様化したグループといえる。海域はもちろん淡水域や湿った陸上、地下水などあらゆる環境に適応している。主に底生の自由生活種だが、寄生・共生するものもある(大塚 & 駒井 2008)。
- クラゲノミ亜目 Hyperiidea
- クラゲノミやタルマワシなどが分類される。クラゲやホヤなどに付着し、寄生生活をするものがある。
- ワレカラ亜目 Corophiidea
- ほぼ海産で、岩場の海藻や流れ藻につかまって生活する。体は細長く、5 cm以上になるものもいる。藻類に擬態しており、見かけは昆虫のナナフシに似ている。
- インゴルフィエラ亜目 Ingolfiellidea
- 細長い体型をしている。海水、汽水に生息するが、地下水にもすんでいる。
上記は伝統的な分類体系であるが、2000年代からLowry and Myersによって分類の見直しが行われている。2013年、ヨコエビ亜目の一部とワレカラ亜目をあわせたSenticaudata亜目が設立された(Lowry & Myers 2013)。また、2017年にはヨコエビ亜目 Gammarideaが消滅し、Pseudingolfiellidea, Colomastigidea,Hyperiopsidea,Amphilochideaの4亜目が設けられ、インゴルフィエラ亜目が目に昇格となっている(Lowry & Myers 2017)。
- ^ 千蟲譜―国立国会図書館デジタルコレクション三巻27頁 水蚤
- ^ [1]2017年4月1日閲覧
- ^ ナショナルジオグラフィックス『南太平洋深海で発見、超巨大な端脚類』2016年6月13日閲覧
- ^ ナショナル・ジオグラフィック日本版 「透明マント」で身を隠す海の生き物を発見 何もない海の中で身を隠す唯一の方法は、水のふりをすること 2017年4月2日閲覧
- ^ Midwater Ocean Creatures Use Nanotech Camouflage Optical coatings on crustaceans appear to be living bacteria デューク大学ホームページ 2017年4月2日閲覧
- ^ 海水に浸した両足が血まみれに、「ウミノミ」原因か 豪州 2017年8月9日アーカイブ
- ^ Are 'sea fleas' to blame for bloody bites on Australian teen's legs? 2017年8月9日アーカイブ
固有名詞の分類
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