秋保電気鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/04 09:19 UTC 版)
駅一覧
- 初期の停車場
- 長町 - 富沢 - 鈎取 - 旗立 - 太白山 - 茂庭 - 赤石 - 湯元
- 1946年頃
- 長町 - 東北特殊鋼 - 西多賀 - 鈎取 - 旗立 - 太白山 - 茂庭 - 北赤石 - 松場 -湯元
- 1961年の廃線時
- 長町 - 西多賀 - 鈎取 - 月ヶ丘 - 旗立 - 太白山 - 萩の台 - 茂庭 - 北赤石 - 磊々峡 - 秋保温泉
- 途中の交換可能駅は西多賀、鈎取、月ヶ丘、太白山、茂庭、北赤石の各駅だった。
- 廃線後は沿線の都市化や宅地開発が進んだ事もあり、2020年時点で路線の遺構は殆ど残っていないが、茂庭駅以降の線路跡には石造りの橋梁などが現存する。
- 長町駅跡は仙南交通(宮城交通)長町ターミナルを経て再開発ビルたいはっくるとなり、敷地北東隅の長町三丁目の交差点(国道286号線旧起点)付近には、駅跡を示す標柱が建てられている。長町駅から市道長町八木山線までの線路跡は宮城交通の土地として貸駐車場等に使われていたが、2010年代以降は宅地となっている。
- 長町駅 - 西多賀駅間の線路跡の一部は、市道長町八木山線および国道286号線(新道)の用地として利用されている。また、新道自体が鈎取駅直前までの直線区間に沿って敷設された。
- 月ヶ丘駅跡は宮城交通バス月ヶ丘停留所に転用されていたが、路線廃止により現在は使用されていない。また、付近には秋保電鉄についての説明板が建てられている。
- 旗立駅 - 太白山駅間の線路跡は、宮城交通のバス専用道路として利用されている。
- 上記区間の一号トンネル(通称太白トンネル)は現存しており、現在はその上を東北自動車道が通る。トンネルの前には柵が設けられ、車両は通行できないものの、人の通り抜けは可能な状態である。
- 磊々峡駅跡とほぼ同じ場所には、現在仙台万華鏡美術館が建てられている。
- 終点の秋保温泉駅は、駅舎の一部および車庫が民家として転用されているほか、仙台市電100形119号(長崎電気軌道へ譲渡され1050形1053号となった後に里帰り)が展示されている。
注釈
- ^ 秋保は「あきゅう」とも言う。
出典
- ^ 『秋保町史』(本編)529-531頁。
- ^ “秋保の歴史”(秋保・里センター)2018年8月13日閲覧。
- ^ 21 開業(秋保電鉄)(仙台市 太白区まちづくり推進協議会「ディスカバーたいはく5号」)
- ^ せんだい百景 いま昔 写真がつなぐ半世紀 (PDF) (河北新報出版センター)
- ^ 『秋保町史』(本編)532-533頁。
- ^ 『秋保町史』(本編)533-534頁。
- ^ 『秋保町史』(本編)534-535頁。
- ^ a b 『仙台市史』通史編8(現代1)224-225頁。
- ^ a b 『秋保町史』(本編)537-538頁。
- ^ a b c 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『日本全国諸会社役員録. 第23回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 今尾『日本鉄道旅行地図帳』
- ^ a b 「軌道特許状下付」『官報』1919年9月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 「軌道特許失効」『官報』1922年10月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 仙台市長町 - 秋保村湯本間17.8キロ(保有2台定員8人)『全国乗合自動車総覧』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “秋保線閉業式”. 2010年6月8日閲覧。
- ^ 寺田『ローカル私鉄廃線100線』、105頁。
- ^ 瀬古「秋保電気鉄道」、70頁-73頁。
- ^ 秋保電鉄延長計画 その1 - 鉄の廃路、2014年11月14日閲覧。
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