白倉伸一郎 人物

白倉伸一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/28 07:14 UTC 版)

人物

コンピュータ関係に詳しく、東映オフィシャルサイトの設計もしていた[12]。理系になりたかったが算数ができなかったとのこと。大学受験は落ち続けたがそれも楽しかったという[13]。一時は本業と並行して専門誌にプログラミング関係の論文を投稿していた他、「cron」のHNでMS-DOSプラットフォームのフリーソフトウェアも制作しており、これらはベクターのダウンロードサイトで入手可能。

東映入社以前から筋金入りの「東映作品マニア」であったが、子供時代は『仮面ライダー』には特にハマっておらず、『ジャンボーグA』のジャンボーグ9が好きだった。『ウルトラマンA』、『人造人間キカイダー』、『キカイダー01』も見ていた。小学1、2年にカラーテレビに変わった時、これら作品が原色ギトギトだったり、カラータイマーが本当にカラーだったことを知り、「ダサい」と感じ引いてしまった[14]。10歳のときに観た『秘密戦隊ゴレンジャー』にはインパクトを受けたものの、その後は、特撮作品自体が縮小傾向にあったこともありアニメに興味が移っていった[3]

しかし高校時代に『超時空要塞マクロス』の上映会で手違いか何かで流れた『電子戦隊デンジマン』が面白く、ちょうどその頃『デンジマン』が再放送され、スーパー戦隊シリーズを視聴するようになる[3]。さらに時を同じくして『宇宙刑事シリーズ』が始まり小林義明監督のファンとなる。また『宇宙刑事シリーズ』をはじめ多大な影響を受けた『特捜最前線』、『スケバン刑事』シリーズに携わっていた田中秀夫監督のファンでもあったという。

小林義明監督の回で車が暴走する話があったんです。ひたすらアクションしかないような回、ただ大葉健二さんがジープもどきで暴走するみたいな話ですよね。そうこうするうちに小林義明って人も去ることながら、小林演出っていうのがだんだん好きになっていって。そのうち予告の映像観るだけで次の監督が解るようになったんです、3人くらいしかいないんですけど。来週は「○○○監督だな」とか「なんだ来週、○○○監督かぁ」とかね(笑)。やっぱり『宇宙刑事』は小林演出あったればこそだと思いますからね。高校生になってから観ているから小林さんの演出はすごい面白い。こっちは薹(とう)が立っているからドラマが観たい訳じゃないですか、そうすると的確な演出のほうが大人っぽいっていうかよりドラマ指向で — 小林義明について[14]
非常に的確だと思うんですよね、彼のカット割りにしても色彩にしてもカメラワークにしても。田中演出の『宇宙刑事ギャバン』『スケバン刑事』、それに『特捜最前線』の再放送を観なかったら東映に入らなかったですね。田中監督の演出を観てそれで“東映”という会社を認識した訳ですよ」と評しており、「『宇宙刑事』の3シリーズ終わって田中監督が『スケバン刑事』へ行って、自分も『スケバン刑事II』とかにすごくハマって。1作目も観てたんですけどね。すごいマニアックな言い方をするとね、『スケバン刑事II』の初回を学校にいたんで観そこなったんですよ。初回、田中秀夫なのに〜って。予告とか超期待して観てましたよ — 田中秀夫について[14]

一方で自分用のテレビは親友からもらった白黒テレビだったため、『宇宙刑事シリーズ』も白黒で見ており、カラーで見たときはやはり配色についてダサいと疑問を感じたという[14]。大学時代は8mmカメラで変身ヒーローパロディの自主制作映画を撮っていた[13]

関連人物

  • 仮面ライダークウガ』から『仮面ライダーディケイド』までの平成仮面ライダーシリーズ作品[注釈 2]で、プロデューサー(チーフ、サブ、P補問わず)として参加している。特にチーフプロデューサーとして参加した『仮面ライダーアギト』『仮面ライダー龍騎』『仮面ライダー555』の初期3作品はいずれも高い人気を得たが、『555』開始当初の雑誌のコメント[要文献特定詳細情報]で「1年限りだからできる激務を結果的に3年続けてしまった。このスタッフ(白倉、脚本の井上敏樹、演出の田﨑竜太ら)で作るライダーはこれが最後」と発言し、その発言通り翌年からライダーのテレビシリーズ製作から一旦は離れた。だが、その後も前述の通り一部の作品を除いてライダー制作には参加しており、前述の井上、田﨑らとも共働している。『ディケイド』以降『ジオウ』で再びチーフプロデューサーを務めるまでテレビシリーズからは離れていたが、その後も春に公開される劇場版作品の製作には引き続き関わっており、『仮面ライダーW』などにも接点を持っていた。
  • 一度つきあったスタッフを大事にし、重用することも特徴で、特に演出家では田﨑竜太、石田秀範金田治雨宮慶太、脚本家では井上敏樹、小林靖子米村正二下山健人、イラストレーター(キャラクターデザイナー)では出渕裕篠原保韮沢靖、作曲家では安川午朗佐橋俊彦蓜島邦明と非常に懇意にしている。また、2013年3月に逝去した監督の長石多可男とは多くの作品でコンビを組んだ。プロデュース業では『シャンゼリオン』以来、特撮ドラマでは、後輩プロデューサーである武部直美と組むことが多い。以前はテレビ朝日梶淳と組むことも多かった。



注釈

  1. ^ 石ノ森章太郎は当初、初代『仮面ライダー』を見て育った青年が仮面ライダーに変身するなどのプロットを提出したが、より原点回帰すべきだと白倉が打診したところ、それが許諾されたという。白倉は雑誌記事において、当時20代前半だった自身が『真』のターゲット層に近かったためではないかと分析している[4]
  2. ^ 仮面ライダー剣』『仮面ライダーキバ』を除く。
  3. ^ 第30話以降。
  4. ^ Space.3以降クレジットなし。
  5. ^ 第24話以降。
  6. ^ 三十之巻以降。
  7. ^ a b c d テレビ朝日出向時代。
  8. ^ a b 劇中にカメオ出演している。

出典

  1. ^ a b 「東映人事/白倉取テ営2部長、日笠東映テ社長」(2014年6月28日閲覧)文化通信
  2. ^ a b 語ろう 2015, p. 333
  3. ^ a b c d e f g h i 「スーパー戦隊制作の裏舞台 白倉伸一郎」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1992 恐竜戦隊ジュウレンジャー講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2019年3月8日、32-33頁。ISBN 978-4-06-513708-6
  4. ^ 『中央公論』2012年8月号、中央公論新社、60-61頁。
  5. ^ 役付取締役等の異動について[リンク切れ]
  6. ^ 決算発表資料の追加(役員の異動)について
  7. ^ キネマ旬報 2015年3月下旬 映画業界決算特別号 No.1684」第1部 映画界概況 各社の動向
  8. ^ 「仮面ライダーを救い、コロナ危機を乗り越えよ」 東映ハイテク大使館の挑戦SankeiBiz 2020年5月17日
  9. ^ 「『仮面ライダー555企画書一挙掲載』」『ファンタスティックコレクション 仮面ライダー555 〈555補完ファイル〉』555補完委員会、朝日ソノラマ、2004年4月20日、54isbn=4-257-03694-X。
  10. ^ 白倉伸一郎「序」『ヒーローと正義』子どもの未来社〈寺子屋新書002〉、2004年6月20日、6-7頁。ISBN 4-901330-42-X
  11. ^ 製作現場について 東映マイスター
  12. ^ 東映ヒーロネット(Internet Archive)
  13. ^ a b 東映ヒーロネット(Internet Archive)
  14. ^ a b c d 東映ヒーロネット(Internet Archive)
  15. ^ 『超光戦士シャンゼリオンバイブル』、87ページ。ISBN 978-4-257-03664-7
  16. ^ A Study around... 「入社試験で RX を批判!」
  17. ^ “北川景子、「セーラームーン」オーディション秘話を明かす”. モデルプレス. (2013年5月20日). https://mdpr.jp/news/detail/1245439 2019年3月29日閲覧。 
  18. ^ 『超光戦士シャンゼリオンバイブル』、88ページ。ISBN 978-4-257-03664-7
  19. ^ 樹想社『仮面ライダー 悪の系譜』ISBN 4-87777-049-6 のp169より。
  20. ^ 東映ヒーロネット(Internet Archive)
  21. ^ 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』パンフレット
  22. ^ 映画『がんばれいわ!!ロボコン』情報解禁!!” (日本語). 東映オフィシャルサイト. 2020年4月1日閲覧。





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