武蔵陵墓地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/07 17:19 UTC 版)
昭和天皇陵「武藏野陵」
武藏野陵 | |
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所在地 | 東京都八王子市 |
位置 | 北緯35度39分4.13秒 東経139度16分53.35秒 / 北緯35.6511472度 東経139.2814861度 |
形状 | 上円下方 |
築造時期 | 1989年(平成元年) |
被葬者 | 昭和天皇 |
武藏野陵(むさしののみささぎ)は昭和天皇の陵。
昭和天皇は1989年(昭和64年)1月7日に崩御した。同年2月24日に斂葬の儀(大喪の礼)が行われ、造営中の陵所に埋葬された。同月27日に「武蔵野陵」と命名された。なお、陵の命名に先立ち、昭和天皇の柩に添えられた陵誌(墓碑)には、礼宮文仁親王(後の秋篠宮文仁親王)の揮毫により「昭和天皇 武蔵野陵 昭和六十四年一月七日午前六時三十三分崩御 平成元年二月二十四日斂葬」と刻まれている。また、この昭和天皇陵の造営により、墓地の名称が「武蔵陵墓地」と改称された。
陵の造営は1989年(平成元年)4月17日に起工され1990年(平成2年)1月6日に竣工し、陵域の面積は2,500平方メートルあり、生前に愛好された桜、アケボノスギなど約55種が植栽されている[1]。陵の形態は上部3段・下部3段の上円下方墳で、高さ8.75メートルで[1]、大正天皇陵の北東に位置し、陵の構成は一般拝所に段がないことを除けば大正天皇陵とほぼ同じだが、ほぼ南面し大正天皇陵より上円部の丸みがなだらかになり、また一般拝所から墳丘がある段までの高さが低くなっており、威圧感を減らす試みがなされている。陵名の由来として、昭和天皇は自然を愛し、御製で「武蔵野」を詠んだこと、また「武蔵野」は万葉集にも見られることから、「武蔵野陵」と命名された[1]。
毎年1月7日に陵および皇居宮中三殿で昭和天皇祭が行われている。当日には陵所に幔幕が巡らされ、皇族拝所に仮屋が設置されて祭祀が行われる。
- 1 武蔵陵墓地とは
- 2 武蔵陵墓地の概要
- 3 昭和天皇陵「武藏野陵」
- 4 香淳皇后陵「武藏野東陵」
- 5 関連項目
武蔵陵墓地と同じ種類の言葉
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