横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校・附属中学校
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沿革
- 2008年(平成20年)
- 10月 - 神奈川県より設置認可。
- 12月 - 校舎竣工。
- 2009年(平成21年)
- 1月 - 横浜サイエンスフロンティア高校が設置される。
- 4月 - 開校記念式典、第一回入学式挙行。
- 2010年(平成22年)
- 4月 - 文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール (SSH) の5年間の指定を受ける。
- 2011年(平成23年)
- 4月 - 文部科学省よりコアSSHに採択される。
- 2012年(平成24年)
- 4月 - 横浜市教育委員会より進学指導重点校に指定される。
- 2014年(平成26年)
- 4月 - 文部科学省よりスーパーグローバルハイスクール (SGH) の指定を受ける。
- 2015年(平成27年)
- 4月 - 再び文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール (SSH) の5年間の指定を受ける。
- 2016年(平成28年)
- 4月 - スーパーアドバイザーのハロルド・クロトーが逝去。附属中学校設置に向けて校舎改修工事開始。
- 2017年(平成29年)
- 4月 - 附属中学校開校記念式典、附属中学校第一回入学式挙行。
- 2020年(令和2年)- 附属中学校からの進学者を受け入れるため、高等学校の募集が6学級から4学級となる。
- 2021年(令和3年)- 高等学校がスーパーグローバルハイスクール (SGH) ネットワークに指定される。
特徴
- 横浜市立大学チャレンジプログラム
- 「YCU型高大院一貫科学者養成プログラム」として、「横浜市立大学チャレンジプログラム」が行われる。2年次から3年次にかけて、横浜市立大学教員による指導を受けた生徒のうち、10名程度が横浜市立大学国際総合科学部(理学系)に進学する、特別入学枠が設けられている[7][8]。
- サイエンスリテラシー
- 教育内容の特色の目玉である、1・2年次全員が必修する「サイエンスリテラシー」(週2時間、SSH学校指定教科)では、PISA型学力の向上を目的として、1年次でスーパーアドバイザーなどによる特別講演により科学を学ぶ者としての心構えを学ぶとともに、プレゼンテーション技法などの情報リテラシーを学び、先端科学技術5分野の実験・実習を少人数グループごとに体験する。2年次には、各自が決めたテーマに関する課題研究を行い、課題研究発表(最終的には英語によるプレゼンテーションを行う)を行う[9]。
- 理化学研究所との連携
- 同校の教育に関し、独立行政法人「理化学研究所」横浜研究所と連携協定を締結している。理研は、これまで国内外の多くの大学、研究機関、企業との連携を行っているが、高校に関して連携の協定を行うのは初となる。協定に基づき、理研の研究者による出張講義や生徒の理研研究施設訪問、高校教員に対する研修などが行われる[10][11]。
- 日本国外姉妹校・インターナショナルスクールとの提携
- 横浜市の姉妹都市の一つであるカナダ、バンクーバー市の「デイビッド・トンプソン・セカンダリー・スクール」と姉妹校提携を結んでいる。2009年度より生徒が相互に訪問するなどの交流が進められる。
- また、日本最古のインターナショナルスクール「サンモール・インターナショナル・スクール」との間で、教育協力協定を締結している。
- 海洋研究開発機構 (JAMSTEC) との連携
- 同校の教育に関し、独立行政法人「海洋研究開発機構」と教育の連携協定を締結している。これまで12の大学との間で、連携大学院等の協定を交わしてきたが、高校に関するこの種の協定締結は初[12][13]。
- 常任スーパーアドバイザー
- 5人のスーパーアドバイザーのうち、1人が常任スーパーアドバイザーに就任する。初代常任スーパーアドバイザーであった和田昭允は、週1回来校し、生徒と直接対話する「和田サロン」を鶴見川に面したリバービューラウンジで行っていた[14]。2019年度より、浅島誠が常任スーパーアドバイザーを後任し「浅島サロン」となった。
- 理数科単科高等学校
- 同校は普通科を設置しておらず、理数科のみで編成されている。同様の例は奈良県立青翔高等学校に次いで2校目。
- 文部科学省指定スーパーサイエンスハイスクール (SSH)
- 平成22年度文部科学省スーパーサイエンスハイスクールに指定された。
- これにより、総合の時間を利用し実施していた「サイエンスリテラシー」をSSHの学校指定教科とした。
- 2010年(平成22年)8月にパシフィコ横浜で開催された全国の指定校が参加する研究発表会で、ポスター発表特別賞受賞
- 文部科学省指定コアスーパーサイエンスハイスクール(コアSSH)
- 2011年(平成23年)度文部科学省コアスーパーサイエンスハイスクールに指定された。
通学区域
- 高等学校 - 神奈川県全域
- 附属中学校 - 横浜市内全域
当初高校の通学区域(学区)も原則横浜市内とされていたが、当校が神奈川県で唯一の公立理数科高校であり(全校が理数科単一学科)、意欲ある生徒をより幅広く募集するべく学区外からも71名(募集定員237名の30%)を上限として入学を許可していた。
2011年(平成23年)6月28日の横浜市教育委員会において、2012年度(平成24年度)入試から全県学区となることが決定した。なお横浜市立の学校における全県学区は横浜市立横浜商業高等学校商業科の例がある。
2017年(平成29年)度開校の附属中学校では、学区は横浜市内とされており、学区外からの募集はしていない。
- ^ 平成27年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校の内定等について:文部科学省
- ^ 平成26年度 スーパーグローバルハイスクール指定校一覧 文部科学省
- ^ 2000万円で購入の理化学機器、使用されず 横浜サイエンスフロンティア高 | カナロコ
- ^ 横浜市立高等学校 教育振興プログラム (PDF)
- ^ 「エチカの鏡〜ココロにキクTV〜 超英才教育スペシャル第2弾」(フジテレビ)
- ^ Nature 2009年7月9日号
- ^ 横浜市立大学チャレンジ - 横浜サイエンスフロンティア高等学校
- ^ 学部・大学院5年履修プログラム | YCU 横浜市立大学
- ^ サイエンスリテラシー - 横浜サイエンスフロンティア高等学校
- ^ 横浜市教育委員会 468
- ^ 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校の教育等における独立行政法人理化学研究所横浜研究所と横浜市教育委員会との連携・協力に関する協定書 (PDF)
- ^ 教育連携・協定 - 横浜サイエンスフロンティア高等学校
- ^ 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校の教育等における独立行政法人海洋研究開発機構と横浜市教育委員会との連携・協力に関する協定書 (PDF)
- ^ 和田サロン - 横浜サイエンスフロンティア高等学校
- ^ 単位制による全日制 専門学科(理数に関する学科) (PDF)
- ^ 横浜サイエンスフロンティア高校開設準備室長(校長予定者)が決定 (PDF) 神奈川県横浜市プレスリリース 2008年3月28日告示
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