戦争と平和 (オペラ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 16:08 UTC 版)
配役
『新グローヴオペラ事典』[22]と『オペラ名曲百科』[23]を参照した。おもに複数の場に登場する人物のみを表に示す。
人物名 | 原名 | 声域 | 説明 |
---|---|---|---|
アンドレイ・ボルコンスキー公爵 | Князь Андрей Болконский (Prince Andrei Bolkonsky) | バリトン | |
ナターリャ・ロストワ(ナターシャ) | Наташа Ростова (Natasha Rostova) | ソプラノ | |
ソーニャ | Соня (Sonia) | メゾソプラノ | ナターシャのいとこ |
イリヤー・ロストフ伯爵 | Граф Илья Ростов (Count Ilya Rostov) | バスバリトン | ナターシャの父親 |
マリヤ・アフロシーモワ | Марья Ахросимова (Marya Akhrosimova) | メゾソプラノ | ナターシャの洗礼親 |
ピョートル・ベズーホフ伯爵(ピエール) | Пьер Безухов (Pierre Bezukhov) | テノール | |
エレン・ベズーホワ伯爵夫人 | Элен Безухова (Hélène Bezukhova) | コントラルト | ピエールの妻 |
アナトール・クラーギン公爵 | Анатоль Курагин (Anatol Kuragin) | テノール | エレンの兄 |
ドーロホフ | Долохов (Dolokhov) | バスバリトン | アナトールの友人 |
ドゥニャーシャ | Дуняша (Dunyasha) | ソプラノ | ロストフ家の小間使い |
デニーソフ大佐 | Подполковник Денисов (Colonel Denisov) | バスバリトン | |
ミハイル・クトゥーゾフ総司令官 | Фельдмаршал Михаил Кутузов (Field Marshal Mikhail Kutuzov) | バス | |
ナポレオン・ボナパルト | Наполеон Бонапарт (Napoleon Bonaparte) | バリトン | |
プラトン・カラターエフ | Платон Каратаев (Platon Karatayev) | テノール |
そのほかの名前のある登場人物
- ペロンスカヤ (ソプラノ)
- アレクサンドル1世(黙役)
- マリヤ・ボルコンスカヤ公爵令嬢(メゾソプラノ)
- ニコライ・ボルコンスキー老公爵(バス)
- バラーガ(ハイバス)
- ジョゼフ(黙役)
- マトリョーシャ(コントラルト)
- ガヴリーラ(バリトン/バス)
- メティヴィエ(バリトン/バス)
- チーホン(バス)
- フョードル(テノール)
- ワシリーサ(メゾソプラノ)
- マトヴェーエフ(バリトン)
- トリーシカ(コントラルト)
- ベルティエ元帥(バスバリトン)
- コランクール元帥 en:Armand-Augustin-Louis_de_Caulaincourt(黙役)
- ベリャール将軍 en:Augustin_Daniel_Belliard(バス)
- 宮内長官ド・ボーセ(テノール)
- ベニグセン将軍(バス)
- バルクライ・ド・トーリ将軍(テノール)
- エルモーロフ将軍 en:Aleksey_Petrovich_Yermolov(バス)
- コノヴニーツィン将軍 ru:Коновницын,_Пётр_Петрович(テノール)
- ラエーフスキー将軍 en:Nikolay_Raevsky(バリトン)
- マラーシャ(黙役)
- ランバール大尉(バス)
- ボネ中尉(テノール)
- ジャコ大尉(バス)
- ジェラール(テノール)
- マーヴラ・クジミーニチナ(コントラルト)
- イワノフ(テノール)
- ダヴー元帥(バス)
名前のない登場人物
- 舞踏会の主人(テノール)
- 舞踏会の従僕(テノール)
- ボルコンスキー家の老従僕(バリトン)
- ボルコンスキー家の小間使い(メゾソプラノ)
- ボルコンスキー家の召使(バス)
- 僧院長(テノール)
- 二人のドイツの将軍(台詞)
- アンドレイの伝令(テノール)
- クトゥーゾフの副官(テノール)
- 第一の参謀将校(テノール、もしくはバリトン)
- 第二の参謀将校(バス/バリトン)
- コンパン将軍(en:Jean_Dominique_Compans)の副官(テノール)
- ミュラ元帥の副官(コントラルト)
- ウジェーヌ皇子の副官(テノール)
- 舞台裏の声(テノール)
- ナポレオンの随員中の副官(ハイ・バス)
- 歌の音頭取り(バリトン)
- 若い工員(テノール、もしくはバリトン)
- 商店主(ソプラノ)
- フランス軍将校(バリトン)
- 三人の狂人(テノール、ハイ・バス、黙役)
- 二人のフランス人女優(ソプラノ、メゾソプラノ)
- 護送隊(黙役)
- ^ 『オックスフォードオペラ大事典』によると、ボリショイ劇場は1842年以降オペラシーズンの幕開けにかならず「皇帝に捧げた命」を上演していたが、本作ははじめてその慣例を破る作品となった[6]。
- ^ 1942年5月の試演を担当したのはアナトリー・ヴェデルニコフとスヴャトスラフ・リヒテルだった[4]。
- ^ プロコフィエフは本作を自分のもっとも代表的な、満を持した作品と考えており、ミラ・メンデリソンによれば、晩年には毎日のように上演の可能性について話していた[11]。
- ^ 1958年に出版されている。
- ^ 第1部と第2部の分離についても指摘されるが、タラスキンは、第1部におけるナターシャ/アナトーリ/アンドレイ/ピエールと、第2部におけるロシア/フランス/人民/クトゥーゾフの関係が対応すると分析している[18]。
- ^ マースは第2場の四拍子のポロネーズと、「スペードの女王」第2幕の四拍子のサラバンドとの関係を指摘している。また第5稿で追加された第1場の二重唱は、「スペードの女王」第1幕の二重唱でチャイコフスキーが用いたのと同じヴァシーリー・ジュコーフスキーの詩を取りあげている[11]。
- ^ 映画「イワン雷帝」のため書かれた旋律が転用された。他にもオペラ内では、1937年に劇付随音楽として書かれたが演奏されなかった「エヴゲーニイ・オネーギン」の音楽も転用されている。
- ^ 新たな作品番号は与えられていない。
- ^ マース 2006, pp. 540.
- ^ a b 長木誠司 (2015). オペラの20世紀: 夢のまた夢へ. 平凡社. p. 307-311
- ^ 田辺佐保子 (2002). “プロコフィエフ”. オペラ・ハンドブック 新版. 新書館. p. 50
- ^ a b c d e f g h Taruskin 2006, pp. 384-387.
- ^ 伊藤 1995, p. 229.
- ^ ジョン・ウォラック、ユアン・ウエスト (1996). オックスフォードオペラ大事典. 大崎滋生、西原稔 監訳. 平凡社
- ^ Ian MacKenzie (2010年1月29日). “Prokofiev's "War and Peace" original critical hit”. uk.reuters.com. 2018年5月25日閲覧。
- ^ マース 2006, pp. 541-543.
- ^ Nestyev 1961, p. 364.
- ^ マース 2006, pp. 509.
- ^ a b c マース 2006, pp. 544-545.
- ^ Richard, Taruskin (1992). “War and Peace”. In Sadie, Stanley. The New Grove dictionary of opera. 4. Macmillan. pp. 1103
- ^ セルゲイ・プロコフィエフ (2010). プロコフィエフ: 自伝/随想集. 田代薫 訳. 音楽之友社. pp. 210-211
- ^ マース 2006, pp. 541-542.
- ^ Nestyev 1961, p. 445-446.
- ^ Nestyev 1961, p. 446.
- ^ Nestyev 1961, p. 447-448.
- ^ a b c d Taruskin 2006, pp. 389-390.
- ^ Nestyev 1961, p. 451-452.
- ^ Nestyev 1961, p. 448-449.
- ^ 日本ロシア音楽家協会 (2006). ロシア音楽事典. 河合楽器製作所出版部. p. 191
- ^ Taruskin 2006, pp. 383-384.
- ^ a b 永竹由幸『オペラ名曲百科 下』音楽之友社、1984年、438-445頁。
- ^ Taruskin 2006, pp. 388-389.
- ^ The Oxford Dictionary of Music (Sixth ed.). Oxford University Press. (2013). p. 905
- ^ Christopher Palmer (1992). Prokofiev: Symphonic Suite from "War and Peace" etc (PDF). Philharmonia Orchestra, Neeme Järvi. Chandos. CHAN10538。
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