天神山 (防府市) 天神山 (防府市)の概要

天神山 (防府市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 05:51 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
天神山
天神山遠景
標高 166.9 m
所在地 日本 山口県防府市
位置 北緯34度4分2秒
東経131度34分30秒
座標: 北緯34度4分2秒 東経131度34分30秒
天神山 (防府市) (山口県)
天神山 (防府市) (日本)
プロジェクト 山
テンプレートを表示

概要

天神山は、防府市のほぼ中央に位置し、北西側に佐波川が流れ、北東側は多々良山や矢筈ヶ岳に連なる。また、南山麓には防府天満宮がある。

松崎天神縁起によると、藤原時平の讒言によって大宰府に流された菅原道真が亡くなった翌日に、勝間の浦には神光が現れて酒垂山(天神山)に紫色の瑞雲が棚引いたと言われており、この出来事によりこの山に松崎天神(防府天満宮)が建立されたとされる[1][2]。また、山の中腹にある岩からの湧き水が飲料水として用いられていたが、東大寺再建のために防府に来た重源が松崎天神の加護を求めて社殿の造営をしたところ、湧き水が酒に変わったとの言い伝えもある[3]

山麓一帯は、古代に周防国国府総社国分寺が建てられるなど、同国の中心地として栄えた。また、山の南西部には6世紀後半のものとされる古墳があったと言われ、古墳から発見されたとされる物品が防府天満宮に保管されている。ただし、古墳自体は壊されてしまったため現在では位置も不明[4]

天神山公園

現在は、防府天満宮とその背後(北側)の天神山中腹は天神山公園として整備され、防府競輪場や野球場などのスポーツ施設も近接する。園内には、遊歩道(登山道)・遊具・複数の展望台・駐車場とトイレ(多目的トイレ含む)などが設けられており、公園周辺に植えられたウメ(防府天満宮等に約1,100本)やサクラ(公園周辺に約450本)の名所でもあり、市民の憩いの場となっている。また、満天の広場と名付けられた山頂から北側斜面(佐波川方向)が山口県治山事業(生活環境保全林)により天神山森林公園とされ[5]、佐波川沿いの白坂公園までの登山道が続いている。山中には、防府迫戸中継局(テレビのミニサテライト局)も設置されている。

周辺施設


  1. ^ 防府天満宮由緒 - 防府天満宮
  2. ^ 菅原道真 - 防府Web史館(防府市教育委員会文化財課)
  3. ^ 酒太利神社の説明板より
  4. ^ 天神山古墳 - 防府Web史館(防府市教育委員会文化財課)
  5. ^ 治山事業について・生活環境保全林の概要 - 山口県森林整備課


「天神山 (防府市)」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「天神山 (防府市)」の関連用語

天神山 (防府市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



天神山 (防府市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの天神山 (防府市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS