名古屋中学校・高等学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 09:11 UTC 版)
概要
明治初期、米国メソジスト教会から横浜英和学校に派遣された宣教師フレデリック・クラインは、その後単身名古屋に乗り込んだ。そしてその地で創立されたのが名古屋英和学校である。幾度かの改名を経て現在の名古屋中学校・高等学校に至る。内村鑑三が教壇に立ったこともあり、明治以来の旧制中学校より続く伝統校として知られる。キリスト教精神に基づいて教育を行っている。
略称は「名中(なちゅう)」および「名高(なこう)」である。
2000年(平成12年)1月に名古屋市営地下鉄名城線 砂田橋駅が開業、駅の3番出口が敷地内にあるため、「傘なしで通える」をキャッチコピーにしたこともあった。
2016年(平成28年)度から文部科学省によりスーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイトに指定され、SGHアソシエイトとして、「減災・環境・エネルギー」を研究テーマに、「環境・経済・社会の統合的な発展」に向けて行動できるリーダーの育成を掲げている。
校訓
校訓(建学の精神)は創立者フレデリック・クラインが掲げた「敬神愛人」、新約聖書マタイによる福音書第22章37節 - 39節に由来する言葉である。この言葉は、神を敬い、神から与えられた自己の能力を最大限に伸ばし、その能力を社会のために、人にために惜しみなく用いなさいという聖書の教えを表現したものである[2]。
教育の理念
創立以来の建学の精神である「敬神愛人」に基づいて、「崇高な真理を追い求め、真に人々から求められる社会の主導者たる紳士を育成し、人類の幸福と社会の発展に寄与すること」[3]を教育の理念としている。
教育の目標
- 勉学を通して豊かな知性を育み、どこまでも真理を探究する力を持った青年を育成する。
- 他者をいたわり、自己を戒め、人類・社会の発展に貢献する使命を自覚した有能な青年を育成する。
- 仲間と学び、心身を鍛え、思想を共にして豊かな学校生活を築く青年を育成する。
設置形態
- 名古屋中学校
- 名古屋高等学校
- 6年文理コース(中学校からの内部進学者)
- 3年文理コース(高等学校からの外部進学者)
※ かつては6年文理コースの選抜クラスと3年コースの選抜クラスは高校2年生で混合してクラスを編成していたが、現在は希望する生徒のみ3年コースから6年コースへの移動ができる(逆も可)。
- ^ 名古屋中学校の教育 の「中高6年一貫教育」の冒頭による。ただし、6年文理コース(中高一貫)のうち「文理T(トップ)クラス」の進学者に限り、高等学校第2学年以降、高等学校から入学した「3年Aクラス」の生徒との混合クラスになることで、外部混合は部分的に存在する。
- ^ “建学の精神 – 学校法人名古屋学院 名古屋中学校・高等学校”. 2023年11月5日閲覧。
- ^ “建学の精神 – 学校法人名古屋学院 名古屋中学校・高等学校”. 2023年11月5日閲覧。
- ^ 沿革 - 名古屋中学校・高等学校
- ^ a b c “国際交流 – 学校法人名古屋学院 名古屋中学校・高等学校”. 2023年11月19日閲覧。
- ^ “【海外語学研修】サマーエクステンション – 学校法人名古屋学院 名古屋中学校・高等学校” (2023年8月13日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ 中学での名称は自然科学部。
- ^ a b c d “学校行事・課外活動 – 学校法人名古屋学院 名古屋中学校・高等学校”. 2023年11月19日閲覧。
- ^ a b c “学校行事・課外活動 – 学校法人名古屋学院 名古屋中学校・高等学校”. 2023年11月19日閲覧。
- ^ 國立拓治 (2019年9月26日). “名古屋高校、2024年度に「女子部」開設を検討してるってよ! - さくら個別ができるまで”. sakura394.jp. 2023年11月19日閲覧。
- ^ “名古屋学院でパワハラ 理事長、職員への発言認定”. 中日新聞. 2022年7月29日閲覧。
- ^ “7/27(水)中日新聞朝刊の報道について”. 学校法人名古屋学院. 2022年7月29日閲覧。
- ^ “中日新聞朝刊で報道された内容について対応”. 学校法人名古屋学院. 2022年8月19日閲覧。
固有名詞の分類
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