劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー 同時上映作品

劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 10:48 UTC 版)

同時上映作品

前述の通り、本来は劇場公開を前提とした作りではないため、上映に当たってはVシネマの本編に加え、本編前後に流れるゴーオンジャーのメンバーが進行役を務める映像や、以下の同時上映作品も含めて1本の映画を構成している。上映の最後には、ゲキレッド、ゴーオンレッド、シンケンレッドが一堂に会した映像も流れている。

『'08真夏のゴーオンライブ!』
2008年夏に行われたトークライブショーのダイジェスト。
『'09ニューヒーロー戦力ファイル!』
侍戦隊シンケンジャー』『仮面ライダーディケイド』のプロモーション映像。

あらすじ

無間龍ロンとの戦いを終えて、しばらく経ったある日。真咲なつめの誕生日会のために旅から戻ってきた漢堂ジャン / ゲキレッドは、ガイアークのヌンチャクバンキと交戦したが、再会した宇崎ラン / ゲキイエロー深見レツ / ゲキブルーとともに異空間へ飛ばされてしまう。その後、深見ゴウ / ゲキバイオレット久津ケン / ゲキチョッパー、そして炎神戦隊ゴーオンジャーが合流したが、戦いの最中、スピードルを始めとした相棒たちの炎神ソウルとロンが封じられた慟哭丸を奪われてしまう。炎神ソウルを取り戻すため、ゴーオンジャーはゲキレンジャーから獣拳を教わることになる。

登場キャラクター

テレビシリーズからの登場キャラクターのうち、『ゲキレンジャー』テレビシリーズで死亡した理央とメレは、『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』におけるアバレキラーを踏襲した方法で再登場している。また時系列の都合上、『ゲキレンジャー』の映画『電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホウ!香港大決戦』に登場しなかったテレビシリーズのレギュラー陣(深見ゴウ / ゲキバイオレット、久津ケン / ゲキチョッパー、ロン)は本作品が映画作品への初登場となる。

またVシネマ前作『獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー』に引き続き、Vシネマオリジナルの巨大ロボ「ゲキリントージャウルフ」も再登場している。

オリジナルキャラクター

諸元
ヌンチャクバンキ
身長 171 cm[6][7]
体重 185 kg[6][7]
ヌンチャクバンキ
メカと三大臣が合作したガイアークの害地水気スペシャル目蛮機獣[6][4]。語尾は「…ッチャ」[6][4]。通常のヌンチャクや磁石がついたヌンチャクなど様々なヌンチャクを振り回してのスピード戦法を得意としている。メカより臨獣トータス拳を伝授されているほか[6]、中盤に慟哭丸ソウルを埋め込まれてさらにパワーアップする。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では大ザンギャックの怪人として登場。『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』では宇宙犯罪組織マドーの怪人として登場し、最終決戦では仮面ライダーBLACK RXと交戦する。
  • デザインは酉澤安施が担当した[4][8]。ヌンチャクからの連想でブルース・リーをモデルにしている[8]。至るところにヌンチャクを配置し、衣服や機械で構成された身体を表現している[9]。胸の赤い部分はブルース・リーの代表作で、敵に付けられた傷を表現している[9]。武器のヌンチャクは、炎神ソウルを吸い付けるため、一目で先がそのまま磁石になったものと分かるようになっている[9]
諸元
ロンバンキ
身長 220 cm[6][7]
体重 239 kg[6][7]
(巨大化時)
身長 71.2 m[6][7]
体重 770.7 t[6][7]
ロンバンキ
復活したロンがヌンチャクバンキの肉体を奪って復活した姿。意識はロンのものであり、上半身に七つの龍の首が付いており[6]、口からの火球やビーム、雷撃が武器。ゲキリントージャウルフと、エンジンオーG9の2体を圧倒するなどかなりの戦闘力を誇る。ゴーオンジャーの超超スペシャルハイウェイバスターと、ゲキレンジャーの超超スペシャル激臨砲でダメージを受け、巨大化するも、最後はエンジンオーG12とサイダイゲキリントージャのスーパー戦隊炎神ビーストグランプリに倒され慟哭丸に戻される。
  • デザインは酉澤が担当した[4][8]。ロンの要素については篠原保によるオリジナルのデザインを踏襲している[8]。スーツはヌンチャクバンキの上半身を差し替えている[8]。デザインイメージは、機械が徐々に溶けて無間龍の彫像になっていくもの[9]。シルエットは、各首を阿修羅像のような広がりが出るように配置している[9]。そのため、メインの首が普通の頭の位置ではなく、効果を生み出すため、他の首の中心にしている[9]
諸元
臨獣トータス拳メカ
身長 216 cm[6][7]
体重 117 kg[6][7]
臨獣トータス拳メカ
臨獣トータス拳の使い手。臨獣殿の残党[4]。語尾は「…でまんねん」で若干関西訛り。「臨獣殿一の天才」を自称し[6][4]、ヌンチャクバンキを最強の蛮機獣にして、世界を臨獣殿で支配しようと目論むマッドエンジニア。堅い臨気の甲羅で覆われた全身は、相手の攻撃を軽々と弾く。ハンマーを武器とする。球体だった慟哭丸を炎神ソウルと同じ形状の慟哭丸ソウルに加工するほど技術力は高い。奪い取った炎神ソウルを不用と判断して捨てようとするなど、意外と口より先に手が出るタイプである。臨獣拳使いだがロンの存在を知っており、ロンを復活させようとする。最後はゴーオンジャーの超超スペシャルハイウェイバスターと、ゲキレンジャーの超超スペシャル激臨砲で倒される。
  • デザインは篠原保が担当した[4][10]。元々はゲキレンジャー本編にアイデアのみを提出しており、本作品で改めて描き起こしている[9]。名前はメカであるが、メカ系のデザインは『電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホウ!香港大決戦』の銘功夫で用いているため、メカ風にも見える生物としてデザインされている[10]。露骨に機械を身に着けるのではなく、リクガメの身体の部位から抽出したパーツを規則的に配置させ、メカのような作為性を出している[9]。ハンマーの打面のデザインイメージは亀の甲羅をモチーフとした置き鏡をそのまま取り入れており、逆側はロケットノズルのようにしている[9]
使用リンギ
  • 甲羅苦円こうらくえん[6]:相手を別空間へと飛ばす。
  • 亀噛火かめかめか[6]:手足を引っ込めてジェット攻撃をする。
  • 空裂波くれっぱ[6][4]:裂波空間へ相手を飛ばす。
  • 時劣態じれったい[6][4]:ダメージを時間差で与える技。

映画新規必殺技

激気スピードルサーベルストレート
ゴーオンレッドが体得した獣拳を用いたサーベルストレートの強化技。
炎神拳
ゴーオンジャーの5人がゲキレンジャーとの修行により修得した獣拳[11]。モチーフはそれぞれのパートナー炎神。ゴーオンブルー・イエロー・グリーン・ブラックは拳から、レッドはマンタンガンから放った。
ドルドル弾
オンオン弾
ブイブイ弾
バルバル弾
ガンガガンガ弾
激臨炎神弾
リオがゴーオンレッドとゲキレッドに臨気注入を行い2人が相手に密着させた拳から激気と臨気を放つ技。
超超スペシャルハイウェイバスター
ゴーオンジャーのスーパーハイウェイバスターとゴーオンウイングスのウイングブースター(2本)を合わせて発射する技。炎神ソウルなしでも使用可能。
超超スペシャル激臨砲
ゲキレッド・ブルー・イエローのゲキバズーカ、ゲキバイオレットの厳厳拳、ゲキチョッパーの捻捻弾、そしてリオとメレの技を一斉放射する技。激気合一の強化版である。
スーパー戦隊・炎神ビーストグランプリ[4]
エンジンオーG12とサイダイゲキリントージャの合体技。12体の炎神、10体のゲキビースト、2体のリンビースト、そしてサイダインのオーラを一斉に発射し、ロンバンキを慟哭丸に戻した。

  1. ^ 「2009年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報2010年平成22年)2月下旬号、キネマ旬報社、2010年、173頁。 
  2. ^ 初期に発売された雑誌[要文献特定詳細情報]や東映ビデオのHPなどより
  3. ^ 撮影終了も…中村雅俊の主演映画が公開中止”. スポーツニッポン (2008年12月16日). 2010年10月23日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m 「宇宙船vol.124特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2009」『宇宙船』vol.124(2009.春号)、ホビージャパン、2009年4月1日、別冊p.21、ISBN 978-4894258549 
  5. ^ 『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』のパンフレットのインタビューより[要文献特定詳細情報]
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 超全集 2009, p. 67, 「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」
  7. ^ a b c d e f g h 21st 8 2017, p. 25
  8. ^ a b c d e 百化繚乱 下之巻 2012, p. 301
  9. ^ a b c d e f g h i 『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』(DVD)東映ビデオ、2009年3月21日。DSTD02926。  映像特典 VSデザインファイル
  10. ^ a b 百化繚乱 下之巻 2012, p. 281
  11. ^ 超解析 2018, p. 129, 「第4章 スーパー戦隊VSシリーズ / クロスオーバー作品全解説 劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」」
  12. ^ a b 福沢博文”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月27日閲覧。
  13. ^ スーパー戦隊魂 super-sentai-tamashii supersentaitamashii さんのチャンネル”. 2011年8月20日閲覧。
  14. ^ 炎神戦隊ゴーオンジャー GP-48 正義カイサン|東映[テレビ]”. 2011年8月20日閲覧。





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