劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト 仮面ライダー

劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 17:44 UTC 版)

仮面ライダー

本作品にのみ登場する[注釈 5]サイガとオーガは、スマートブレイン社が反乱分子を排除して自らの権威をより強固なものにするためにファイズやカイザを基に開発したライダーズギアであり、劇中では帝王のベルトと呼称される[16][注釈 6]。既存のライダーズギアを超える強大な力を秘めているが、高すぎる性能のためにオルフェノクの中でも相応の資質を備えた「上の上のクラスのオルフェノク」しか装着できず、並のオルフェノクが装着するとフォトンブラッドの威力に負けて灰化してしまう[16]

これら2体のライダーは、スーツの材質にファイズらに用いられるソルメタルの2倍以上の強度を持つスマートブレイン・マテリアルが開発した新素材の超鋼金属、ルナメタルを使用しているという設定がある[18]。また、フォトンブラッドの流動量が多いため、常にファイズやカイザのように循環させると自壊することから、フォトンストリームを改良し、胸部中央のコアから必要分のフォトンブラッドを供給することで限界活動時間の上昇やスーツへの負荷を軽減している[19]

仮面ライダーサイガ

諸元
仮面ライダーサイガ
身長 193 cm
体重
  • 98 kg
  • 135 kg(フライングアタッカー装着時)
パンチ力 3.5 t
キック力 8 t
ジャンプ力 ひと跳び40 m
走力 100 mを5.5秒

ギリシャ文字のΨ(プサイ)を模したデザインの仮面ライダー。数字表記やスタートアップコードは「315」。エネルギー流動経路のフォトンストリーム Ver.2の色は青で、複眼スカイハイ・ファインダー[20]の色は紫。ファイズの倍以上の流動するフォトンブラッドを制御するため、胸部中央のψコアによってコントロールしている[19]。また本作品ならびにテレビシリーズに登場するライダーの中では唯一、スーツの色が白になっている[注釈 7]

変身の手順はファイズと同様。ファイズやカイザのバージョンアップ版ともいえるが、空中戦を想定して開発されたライダーズギアで、専用装備であるフライングアタッカーによって高い機動力と制空能力を持ち、ファイズやカイザのようにツールを装着せずに必殺技を放つことが可能[16]。劇中ではスマートブレイン親衛隊のエリートであるレオが変身する。

戦闘能力は非常に高く、地上での肉弾戦においてもマスターした空中奇襲攻撃やカンフー技などの格闘技を駆使し[21]、カイザとの戦いではグランインパクトを軽くいなしたうえ、サイドバッシャーによるフォトンバルカンの攻撃も空中機動によって全てかわしているほか、ホース・クレイン・スネークオルフェノクの3人を同時に相手取って互角に戦っている。一方ファイズ相手では苦戦する場面もあり、アクセルフォームによる追撃から逃げきれずフライングアタッカーを破壊され、格闘戦の末に敗北している。

後述するように設定上はライダーキックに類する必殺技なども存在するが劇中では未使用であり、主な決め技としてはフライングアタッカーを駆使して相手をつかみ、そのまま上空に飛んでから反転して急降下して相手を大地に叩きつけるという戦法を使用する。ただし、対カイザでは目標地点付近にあったマイクロバスが爆発しかけたことで制動がかかったほか、対ファイズでも同様のことを試みているが、こちらは急降下中に至近距離からフォンブラスターを受けたためにいずれも失敗している[22]

  • 企画書では「スカイ」という名称で、台本決定稿でもこのように記載されていたため、撮影現場でもこう呼ばれていた[3]
  • デザインは、石森プロの飯田浩司がテレビシリーズでの3人目の仮面ライダーとしてデザインしたもの[23]。メインカラーは空を飛ぶライダーであることから、青空に映える白となっている[24]。素材の発達によって、それまで敬遠されていた白いスーツのキャラが実現した[24]
  • 飛行シーンは、CGではなく、ミニチュアとスーツを併用して撮影されたが、ミニチュアは1万人エキストラの撮影時に抽選でプレゼントされたため、現物は存在していない[3]
  • ピーター・ホーが演じるため、少しカンフーのようなアクションにしている[3]
サイガギア
SB-315B サイガドライバー
ベルト型変身ツール。カラーリングを除けばファイズの物と同様。帝王のベルトの一つで、別名「天のベルト」。
SB-315P サイガフォン
携帯電話型トランスジェネレーター。通常の携帯電話としても使用可能。サイガドライバーと連動することで適合者をサイガへと変身させる。形状や待機音、カラーリングやスイッチ音などはファイズフォンとほぼ同様だが音声が半音下げられている。また、ミッションメモリーが異なる。
フォンブラスター
サイガフォンをトランスブリッジを軸に横方向に折り曲げることで完成する可変式光弾銃。ファイズの物と同型だが、こちらの方が威力は高い。並のオルフェノクなら数発撃たれただけで灰化してしまう。
SB-315F フライングアタッカー
  • 重量:37 kg(推定)
  • 最高飛行時速:820 km
  • 最高高度:地上5,000 m
サイガギア専用飛行ユニットの飛行用バックパック。変身の際に装備を選択でき、変身後の着脱も可能。後方の本体より伸びる飛行時の操縦桿ステアコントローラーによって操作を行い、メインブースターレベルブースターによって高い精度とスピードを併せ持った縦横無尽の空中機動により、圧倒的な制空力を持つ。エネルギー源であるフォトンブラッドがサイガスーツ本体から供給されているため、ドライバーが破壊されない限り、無限の滞空時間を得る。
飛行に用いるほか、ブースターライフルモードトンファーエッジモードとしても使用できる。
ブースターライフルモード
銃火器形態。フォトンマズルを備えた左右ブロックを水平にすることで可変する。濃縮フォトンブラッド光弾をフォトンマズルより発射する光子バルカンを主兵装とし、秒間120発もの連射が可能なライフルモードと、エネルギーを充填し一撃必殺の威力を発揮するシングルモードを使い分けられる。この形態でも補助用のレベルブースターによって飛行は可能。
トンファーエッジモード
ステアコントローラー[20]右側の上面にミッションメモリーを装填し、本体から引き抜いて変形させた二本一対の接近戦用トンファー型武器。この形態に移行する際、本体は背面から排除されるため、飛行はできないものの、小型ながらファイズエッジやカイザブレイガン・ブレードモード以上の攻撃力を持つ。
必殺技
コバルトスマッシュ[25][26]
フライングアタッカーによって飛翔し、空中高くからブーストを利用してクリムゾンスマッシュの倍以上の破壊力の跳び蹴りを放つ。劇中未使用。破壊力は34トン。
スカイインパクト
上空からフライングアタッカーのブーストを利用してグランインパクトと同等の破壊力の強力なパンチを繰り出す。劇中未使用。破壊力は5.2トン。
サイガスラッシュ
エクシードチャージしたフライングアタッカー トンファーエッジモードで突進し、エナジーブレードで敵を斬り裂く。
その他の登場作品
仮面ライダーディケイド
テレビシリーズに登場。「カブトの世界」で仮面ライダーディエンドに召喚される。同様に英語で喋る。

仮面ライダーオーガ

諸元
仮面ライダーオーガ
身長 202 cm
体重 101 kg
パンチ力 4.5 t
キック力 9 t
ジャンプ力 ひと跳び38 m
走力 100 mを5.6秒

ギリシャ文字のΩ(オメガ)を模したデザインの仮面ライダー。数字表記やスタートアップコードは000。エネルギー流動経路のオメガストリームの色は金で、複眼クリスタルスコープ[27]の色は赤。機動性重視のサイガとは対照的にパワー重視の設計で、通常時でさえサイガギアの2倍強[16]以上のフォトンブラッドを生成しており、ファイズ ブラスターフォームを凌駕する基本身体能力を持つ[19]。また、両肩・両手甲・背部の小型サブコアブラッディオーヴから流出した超高出力のフォトンブラッドを制御する目的で、メイン動力炉となるエネルギーバンクオーガコア[28]の他に全身の各所にサブコアフォトンターミナルXが設けられている[29]。ルナメタルを用いた強固な装甲だけでなく、腰回りのマントで「賢者の衣」の異名をとる幾重にもオメガストリームが配された特殊繊維ワイズマンローブは、集中させたフォトンブラッドによって理論上では最大出力時に太陽の表面温度に匹敵する超高熱をも防ぐなど、桁違いの防御力も発揮する[19][16]

変身の手順は他のライダーと同様。その最大出力は計り知れずオルフェノクの中でも心・技・体の全てにおいて優れた者でしか扱えず、それ以外の者は変身時の衝撃に耐えきれず灰となって即死する[30]。劇中では木場勇治が変身する。

  • 企画書では「グラン」という名称で、台本決定稿でもこのように記載されていたため、撮影現場でもこう呼ばれていた[3]
  • はめ込んだΩのバランスからデザインされ、花魁の結髪を含めて和とギリシャの混合で処理されており、肩当てとマントを大きくすることで頭部とのバランスを取っている[24]。Ωには記号上では中央に何もないことから、顔の中央が隠れていなかったため、複眼は断念された[31]。女性の髷髪「横兵庫」がデザインモチーフで、耳の装飾はをイメージしている[24][31]。基本的な下半身のデザインはファイズと同様だが、ポインター装着用のベルトパーツがない[24]
  • アクションはファイズを右腕一本で相手にするなど、とにかく強いということが伝わるように意識している[3]
オーガギア
SB-000B オーガドライバー
ベルト型変身ツール。カラーリングを除けばファイズの物と同様だが、ベルト部分が革のような質感である。帝王のベルトの一つで、別名「地のベルト」。
SB-000P オーガフォン
携帯電話型トランスジェネレーター。通常の携帯電話としても使用可能。オーガドライバーと連動することで適合者をオーガへと変身させる。形はファイズフォンと同型だがスイッチ音と音声、カラーリング、ミッションメモリーが異なる。作中では使われていないが、設定上はフォンブラスターへの変形機構も備えている。
SB-000S オーガストランザー
オーガを象徴する専用武器で、「冥界の剣」の異名をとるマルチウェポン。光刃剣と光弾銃の2形態をとるため、より強力にしたカイザブレイガンともいえる[19]。ブラッディオーブを備えているため、フォトンブラッドを単体で制御することが可能[19]。右腰のホルダーに携行する。
短剣モード
通常携行時の形態で、2本の刃は斬りつけるだけでなく先端からフォトンブラッド光弾を発射する銃の機能も持つが、この形態では未使用。
長剣モード
ミッションメモリーを柄に装填して、刀身からエネルギーが伸びて構成された巨大剣形態。作中では終始この形態のみを使用しており、強大な破壊力を持つ刃で敵を切り裂く。
必殺技
オーガ・ストラッシュ
長剣モードに変形させ、エクシードチャージしたオーガストランザーから伸びる伸縮拡張自在[注釈 8]の刀身を象ったフォトンブラッドの刃で敵を斬り裂く[32]
その他の登場作品
『仮面ライダーディケイド』
テレビシリーズに登場。「ファイズの世界」でオーガドライバーが海東が位置付けるお宝として登場。「ネガの世界」ではダークライダーの1体として登場し、怪人が擬態した坂田健児(演:坂本恵介)が変身する。
  • 後に木場勇治役の泉政行は『ディケイド』公式読本のインタビューにて、自分だけのライダーである仮面ライダーオーガに他の俳優が変身したことについて怒りにも似た感情を露わにしている[33]
仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー
仮面ライダーディエンド コンプリートフォームに召喚される。

注釈

  1. ^ a b c d ノンクレジット
  2. ^ これは、前作『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』同様、テレビシリーズで使用していたオートバジンやサイドバッシャーのデータが、精度や画像の大きさの関係から劇場のスクリーンには対応できないため作り直したことによるもの[3]
  3. ^ ディレクターズカット版では「SEE YOU AGAIN !」。
  4. ^ レオ役のピーター・ホーは、「唯の悪役では無く、ネイティブアメリカンが闘いを聖なる物と考えるように、闘いをスポーツのように捉えており、その中で自分自身を発見している人物」と解釈している[16]
  5. ^ テレビシリーズでは登場しないが、放送開始直前のジャンクションにも登場しており、ファイズ(ブラスターフォーム)・カイザ・デルタと睨み合う描写がある。
  6. ^ 帝王のベルトは、劇場版の前日譚『MASKED RIDER 555 EDITION - ロスト・ワールド-』では、スマートブレインに回収されたデルタのベルトを基に造られたとされている。
  7. ^ レオ役のピーター・ホーもこのデザインを気に入っており、「悪役には見えない」と語っている[16]
  8. ^ 設定上は無限に延びる。
  9. ^ a b c d e f g 役名未表記。

出典

  1. ^ 2003年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  2. ^ 「白倉伸一郎東映プロデューサーインタビュー」『仮面ライダ-555超全集』 上巻、小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、2003年8月、87頁。ISBN 4-09-101491-7 
  3. ^ a b c d e f g h i j k 公式アルバム 2003, pp. 68–75, 「STAF INTERVIEW」
  4. ^ a b テレビマガジン特別編集 2004, p. 91
  5. ^ 白倉伸一郎(総合監修)『仮面ライダーマガジン』 Summer '10、講談社〈講談社MOOK〉、2010年、66頁。ISBN 978-4-06-379461-8 
  6. ^ a b 超解析 2016, p. 77, 「INTERVIEW 田﨑竜太[監督]」
  7. ^ a b 仮面俳優列伝 2014, pp. 101–111, 「第2章 昭和から平成へ仮面の下のイノベーション 09 押川善文」(東映ヒーローMAX vol.38掲載)
  8. ^ “新作『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』制作決定!半田健人・芳賀優里亜が想いを明かし、井上敏樹・田崎竜太・白倉伸一郎も登壇したイベントの模様をレポート!”. 電撃ホビーウェブ (KADOKAWA). (2023年5月6日). https://hobby.dengeki.com/news/1923738/ 2023年5月7日閲覧。 
  9. ^ a b 公式アルバム 2003, pp. 66–67, 「10000 ORPHNOCHS VS 555」
  10. ^ ディケイド公式読本 2009, p. 57.
  11. ^ 日本映画監督協会劇場EVENT REPORT」『宇宙船』vol.152(SPRING 2016.春)、ホビージャパン、2016年4月1日、114頁、ISBN 978-4-7986-1218-8 
  12. ^ a b c d HF 2004, p. 47.
  13. ^ a b c HF 2004, p. 94.
  14. ^ HF 2004, pp. 47、94.
  15. ^ a b c d e HF 2004, p. 45.
  16. ^ a b c d e f g 公式アルバム 2003, pp. 12–55, 「CHARACTERS OF 「555」」
  17. ^ a b c d e f g HF 2004, p. 91.
  18. ^ 超辞典 2011, p. 798.
  19. ^ a b c d e f HF 2004, p. 86.
  20. ^ a b 図解超百科 2003, p. 32.
  21. ^ 平成完全超百科 2018, p. 25.
  22. ^ HF 2004, p. 93.
  23. ^ テレビマガジン特別編集 2004, p. 76, ファイズ成立への道.
  24. ^ a b c d e f 公式アルバム 2003, pp. 61–63, 「DESIGNS OF 「555」」
  25. ^ 『週刊 仮面ライダー OFFICIAL DATA FILE』[要文献特定詳細情報]
  26. ^ 英雄伝 2010, p. 113.
  27. ^ 図解超百科 2003, p. 34.
  28. ^ 超辞典 2011, p. 102.
  29. ^ 決戦超百科 2003, p. 39.
  30. ^ 英雄伝 2010, p. 114.
  31. ^ a b ディケイド公式読本 2009, p. 71.
  32. ^ HF 2004, p. 57.
  33. ^ ディケイド公式読本 2009, pp. 158–159.
  34. ^ a b c d e f g h i j k l m 完全超悪 2020, pp. 142–145, 「DESIGNER INTERVIEW 篠原保[仮面ライダー龍騎/仮面ライダー555]」
  35. ^ HF 2004, p. 89.
  36. ^ a b c d HF 2004, p. 64.
  37. ^ a b c HF 2004, p. 88.
  38. ^ 図解超百科 2003, p. 49.
  39. ^ a b c d 公式アルバム 2003, pp. 76–78, 「DIARY OF 「555」」
  40. ^ a b c d e f 公式アルバム 2003, p. 79, 「STAFF LIST」
  41. ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 141, LIST OF WORKS 高岩成二.
  42. ^ a b c d e f g h エンドクレジットより。
  43. ^ ディケイド公式読本 2009, p. 172.
  44. ^ 『仮面ライダー平成』 vol.4《仮面ライダー555》、講談社〈講談社シリーズMOOK 仮面ライダーOfficial Mook〉、2015年、31頁。ISBN 978-4-06-353554-9 
  45. ^ a b JAE NAKED HERO 2010, pp. 36–51, 永瀬尚希
  46. ^ a b JAE NAKED HERO 2010, p. 110, LIST OF WORKS 押川善文
  47. ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 123, 押川善文.
  48. ^ 「VisualRadar」『宇宙船』Vol.112(2004年5月号)、朝日ソノラマ、2004年5月1日、66頁、雑誌コード:01843-05。 

出典(リンク)

  1. ^ [8]





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