劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王
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劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王 | |
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監督 | 田﨑竜太 |
脚本 | 井上敏樹 |
原作 |
石ノ森章太郎 (石森章太郎プロ) |
製作 | |
製作総指揮 | 杉山登(テレビ朝日) |
出演者 | |
音楽 | 斉藤恒芳 |
主題歌 |
「Circle of Life」 Crimson-FANG |
撮影 | いのくままさお |
編集 | 長田直樹 |
製作会社 | 劇場版「キバ・ゴーオンジャー」製作委員会 |
配給 | 東映[注釈 1] |
公開 | 2008年8月9日 |
上映時間 |
|
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 9.0億円[1] |
前作 | 劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事 |
次作 | 劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン |
キャッチコピーは「古代王に挑むff空中大戦」。
概要
本作品は、テレビシリーズとは一部の設定、キャラクターの立ち位置などが異なるパラレルワールドとして描かれていると共に、テレビシリーズに先行した新キャラクターの登場(本作品ではキバ飛翔態)も再び盛り込まれるなど、前年とは趣を異とした作品作りが志向された。監督はテレビシリーズのパイロット版を手がけた田﨑竜太、脚本は同じくメインライターを務める井上敏樹がそれぞれ担当。また劇場版特撮ドラマ初の試みとして、劇場版のストーリーと連動したスピンオフムービーが、パソコンや携帯で配信された(後述)。
配役面では、芸人の堀内健(ネプチューン)がアークを演じることが大きく報じられた他、タレントのギャル曽根が出演。特撮経験者からは、昭和仮面ライダーへも度々参加していた新堀和男が仮面ライダーアークのスーツアクターを担当、さらに前作『仮面ライダー電王』のレギュラー陣がゲスト出演し、関俊彦を初めとする声優陣も俳優として顔出し出演している。声優陣が演じた各登場人物には、『電王』にて演じたキャラクターを髣髴させる描写も盛り込まれている[注釈 2]。
あらすじ
人間を守るためにファンガイアと戦う紅渡=仮面ライダーキバは、文部科学省から依頼された該当地区民生委員の勧めで、高校生活を始めることとなる。そんな時、ファンガイアを凌ぐ強敵レジェンドルガが現れた。
窮地に陥る中、渡は謎の戦士仮面ライダーレイこと白峰天斗に助けられ、辛うじて難を逃れる。「素晴らしき青空の会」の調査により、レジェンドルガたちが活動を開始したのは22年前に彼らの王であるロードが復活したことが原因と判明し、渡はそれを阻止すべく過去へ飛ぶ。1986年へ辿り着いた渡は偶然にも自身の父紅音也と遭遇、自分が息子であることを音也に信じてもらえないながらも、何とか協力してロードの復活を阻止する。しかし、歴史が修正されたはずの2008年に戻った渡を待ち受けていたのは、レジェンドルガと化した人間による襲撃であった。
注釈
- ^ a b ノンクレジット
- ^ 漫画版でも『電王』のキャラに酷似したキャラが多数登場する。
- ^ 書籍によってはシロクマがモチーフであると記述している[6]
- ^ デザイナーは主役である「キバ(牙)」に対して「爪のライダー」をコンセプトにしたと語っている[7][6]。
- ^ デザイナーによれば、「キバ(牙)」に対して「角のライダー」というコンセプトで制作され、モチーフには子どもにも分かりやすいように擬人化した虫歯菌が取り入れられている[11]。
- ^ 劇場公開版では使用シーンはカットされDC版のみ登場[15]。造形物はテレビシリーズのシルクモスファンガイアの武器に流用された[15]。『まっかっか城の王』ではモモタロスも使用した。
- ^ 『超全集』や『宇宙船 YEAR BOOK 2009』では「光弾」と記載している[14][18]。
- ^ a b 演者である関俊彦は『仮面ライダー電王』のモモタロス役でもあり、オマージュとしてモモタロスの決めセリフ「俺、参上!」をもじった「俺? 三条」という台詞を口にするシーンもあった[21]。
- ^ これは2体の改造組に植物の要素がたまたまあったため、全員に加えられた[20]。
- ^ a b c d e エンディングクレジットでは役名未表記。
- ^ 『電王』にて演じたウラタロスの「僕に釣られてみる?」をもじった、「僕に詰まれてみる?」という台詞が出演シーンに盛り込まれている。
- ^ 『電王』にて演じたキンタロスの「泣けるで!!」という決め台詞の落書きが出演シーンの黒板に見られ、他の落書きは消しても決め台詞の落書きのみ注視するだけで消さないくだりが存在する。
- ^ 『電王』にて演じたリュウタロスへのオマージュとして、シュートを決めようとする渡に対し「止めるけどいいよね? 答えは聞いてない!!」と宣言するくだりが存在する。
- ^ 蜂須賀はディレクターズカット版のみにクレジット。
- ^ 裁判官役としてもカメオ出演している[32]。
出典
- ^ 「2008年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報』2009年(平成21年)2月下旬号、キネマ旬報社、2009年、172頁。
- ^ a b c 『東映ヒーローMAX』Vol,26、辰巳出版、18頁
- ^ a b c d e Fang01 2008, pp. 66–67, 「仮面ライダーキバ 創世秘話 監督◎田﨑竜太」
- ^ 劇場版パンフレットより。
- ^ 『週刊仮面ライダー OFFICIAL DATA FILE』第109号、デアゴスティーニ・ジャパン。
- ^ a b 超辞典 2011, p. 230.
- ^ 当時の公式読本の設定インタビューにて[要文献特定詳細情報]。
- ^ a b 超辞典 2011, p. 673.
- ^ 超全集 2009, p. 37.
- ^ a b c d e f g h Fang01 2008, pp. 36–43, 「THE WORLD OF KIVA Phase 05 THE MOVIE」
- ^ 超辞典 2011, p. 169
- ^ 常識 2012, p. 51.
- ^ 超全集 2009, pp. 36、59.
- ^ a b c d 超全集 2009, p. 36.
- ^ a b 超辞典 2011, p. 23
- ^ 超辞典 2011, p. 454.
- ^ 平成完全超百科 2018, p. 47.
- ^ a b c d 「宇宙船vol.124特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2009」『宇宙船』vol.124(2009.春号)、ホビージャパン、2009年4月1日、別冊p.7、ISBN 978-4-8942-5854-9。
- ^ 超辞典 2011, pp. 56、448.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 完全超悪 2020, p. 154, 「DESIGNER INTERVIEW 篠原保[仮面ライダーキバ]」
- ^ 超辞典 2011, p. 354.
- ^ a b Fang01 2008, pp. 64–65, 「仮面ライダーキバ 創世秘話 プロデューサー◎武部直美」
- ^ a b c d e f g h i j k l “JAE公式サイト”. 2008年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
- ^ a b c d 高岩成二 2021, p. 221.
- ^ a b c d e Fang01 2008, p. 78, 「FILMOGRAPHY」
- ^ a b JAE NAKED HERO 2010, p. 141, LIST OF WORKS 高岩成二
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 35, LIST OF WORKS 岡元次郎.
- ^ “新堀和男”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月29日閲覧。
- ^ “矢部敬三”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月29日閲覧。
- ^ 仮面俳優列伝 2014, pp. 113–122, 「第3章 平成世代が立つ仮面闘争の最前線 10 永徳」
- ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 93, LIST OF WORKS 永徳.
- ^ 鎧武超全集 2014, p. 135.
出典(リンク)
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