劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王 仮面ライダー

劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/28 02:17 UTC 版)

仮面ライダー

仮面ライダーレイ

諸元
仮面ライダーレイ
身長 205 cm
体重 87 kg
パンチ力 17 t
キック力 8 t
ジャンプ力 ひと跳び30 m
走力 100 mを5秒

白峰天斗が、3WAがキバの特性や戦闘能力を研究して開発した人造ライダーシステムを装着して変身する仮面ライダー。モチーフはイエティ[注釈 3][注釈 4]。基本カラーは白。複眼の色は青。3WAでは他にも様々な能力を持つライダーを発案しており、その中から氷結能力を持つレイのみが完成に至ったという経緯を持つが、後にレイも普通の人間では変身できないことが判明している。

レイキバットが白峰の腰に出現したベルトに取り付くことで、システムが装着され変身が完了する。変身や戦闘時には周囲に雪が舞う。同じく人造ライダーシステムであるイクサ同様、テクノロジーが結集されたメカニカルスーツだが、その基本構造はベルトのレイキバットがエネルギーを循環・管理し、身体の各部に装着された人造魔皇石で増幅するというキバの鎧と類似したものであり、外見もイクサと比較してより生物的なものとなっている。またキバとともにファンガイアをはじめとしたモンスターの力もフィードバックされ、ブリザードハンド[8]の掌にある無数のブリザードホール[8]からは零下200℃の冷気ブリザードミストを発射できるなど、冷気属性も備えている。

軍隊一個小隊に匹敵すると言われている戦闘能力を持つ[9]。ベルトに装着されたレイキバットがウエイクアップフエッスルを吹くことで、普段両腕に幾重に巻かれた封印鎖=カテナを開放。これにより巨大な人造魔皇石を3つ仕込んだ巨大な鉤爪ギガンティック・クローが出現するとされるが、クロー自体は変身直後に標準装備されることが多い。必殺技はブリザードミストで相手を氷結させ、ギガンティック・クローで何度も引き裂くブリザードクロー・エクスキュージョン

仮面ライダーアーク

諸元
仮面ライダーアーク
身長 320 cm
体重 350 kg
パンチ力 25 t
ジャンプ力
走力 100 mを2秒

杉村隆が、レジェンドルガの王のみが着用を許された鎧であるアークの鎧を纏って変身する仮面ライダー[10]バフォメットのような頭部が特徴[注釈 5]。書籍によっては、仮面ライダースーパー1とともにジャンプ力無限という点がクローズアップされている[12]ものの、ジャンプ力が高い仮面ライダーにはダークキバと仮面ライダーオーズ スーパータトバコンボが選ばれている。レイと対照的に基本カラーはで、複眼の色は黄色。太古に行われたファンガイアとレジェンドルガとの戦争で、ダークキバに敗北し封印されていたが[13]、過去編でのある事件をきっかけに封印が解かれたことにより、王(ロード)の魂に憑依された杉村に継承された。

アークキバットが杉村の腰に出現したベルトに取り付くことで、システムが装着され変身が完了。それと共に即座に巨大化するその巨体は同族を初め、あらゆる者に威圧感を与える。額には闇の魔皇石が埋め込まれており、そこからエネルギー弾を連射する[14]。巨大な三叉槍アークトライデント[注釈 6]を武器とし、地面に突き立てることで天変地異を引き起こす力も持つと言われる。

また、アークキバットがウエイクアップフエッスルを吹くことでカテナを外し、胸部の口デッドクラッシャーを開放して体内の無限空間ウルティマブラックホールに相手を葬ることも可能。劇中では「月の眼」の力を取り込んで、後述のレジェンドアークへの覚醒のために用いられた。この時、アークキバットも本来の姿であるメカキバットになり、「Go to hell!」の合図を出す。

また、吸命牙に似た牙状の光で渡を強制的にキバ飛翔態へと変化させた洗礼[16]と呼ばれる技を持つ。

  • 3.2mという中途半端な大きさは、「ライダー世界の巨大な敵」として観ている人に薄気味悪さや嫌悪感を生ませている。また、キバとの対比は『北斗の拳』のケンシロウとラオウをイメージしている[3]
  • パワーレンジャー』などで使用されていた特殊なレンズを用いて手前にアークを置くことで遠近感を潰して巨大に見せたり、デジタル合成などを主体としてキバとの戦闘シーンを撮影している[3]

レジェンドアーク

アークが、月に寄生していた巨大な目のような存在月の眼つきのまなこ[14]の力を取り込んで強化した究極形態[17]

胸の中心に出現した巨大な一つ目と、状の組織によって構成された巨大な両腕が大きな特徴で、同じく蔦状の組織からなる両翼からは炎が噴き出している。肩部や翼から放たれる火球[注釈 7]や、巨大な拳による力任せの殴打を得意とする。

必殺技は巨大な光球を胸部の月の眼から放つウルティマデッドエンド[14]


注釈

  1. ^ a b ノンクレジット
  2. ^ 漫画版でも『電王』のキャラに酷似したキャラが多数登場する。
  3. ^ 書籍によってはシロクマがモチーフであると記述している[6]
  4. ^ デザイナーは主役である「キバ(牙)」に対して「爪のライダー」をコンセプトにしたと語っている[7][6]
  5. ^ デザイナーによれば、「キバ(牙)」に対して「角のライダー」というコンセプトで制作され、モチーフには子どもにも分かりやすいように擬人化した虫歯菌が取り入れられている[11]
  6. ^ 劇場公開版では使用シーンはカットされDC版のみ登場[15]。造形物はテレビシリーズのシルクモスファンガイアの武器に流用された[15]。『まっかっか城の王』ではモモタロスも使用した。
  7. ^ 『超全集』や『宇宙船 YEAR BOOK 2009』では「光弾」と記載している[14][18]
  8. ^ a b 演者である関俊彦は『仮面ライダー電王』のモモタロス役でもあり、オマージュとしてモモタロスの決めセリフ「俺、参上!」をもじった「俺? 三条」という台詞を口にするシーンもあった[21]
  9. ^ これは2体の改造組に植物の要素がたまたまあったため、全員に加えられた[20]
  10. ^ a b c d e エンディングクレジットでは役名未表記。
  11. ^ 『電王』にて演じたウラタロスの「僕に釣られてみる?」をもじった、「僕に詰まれてみる?」という台詞が出演シーンに盛り込まれている。
  12. ^ 『電王』にて演じたキンタロスの「泣けるで!!」という決め台詞の落書きが出演シーンの黒板に見られ、他の落書きは消しても決め台詞の落書きのみ注視するだけで消さないくだりが存在する。
  13. ^ 『電王』にて演じたリュウタロスへのオマージュとして、シュートを決めようとする渡に対し「止めるけどいいよね? 答えは聞いてない!!」と宣言するくだりが存在する。
  14. ^ 蜂須賀はディレクターズカット版のみにクレジット。
  15. ^ 裁判官役としてもカメオ出演している[32]

出典

  1. ^ 「2008年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報2009年平成21年)2月下旬号、キネマ旬報社、2009年、172頁。 
  2. ^ a b c 『東映ヒーローMAX』Vol,26、辰巳出版、18頁
  3. ^ a b c d e Fang01 2008, pp. 66–67, 「仮面ライダーキバ 創世秘話 監督◎田竜太」
  4. ^ 劇場版パンフレットより。
  5. ^ 『週刊仮面ライダー OFFICIAL DATA FILE』第109号、デアゴスティーニ・ジャパン。 
  6. ^ a b 超辞典 2011, p. 230.
  7. ^ 当時の公式読本の設定インタビューにて[要文献特定詳細情報]
  8. ^ a b 超辞典 2011, p. 673.
  9. ^ 超全集 2009, p. 37.
  10. ^ a b c d e f g h Fang01 2008, pp. 36–43, 「THE WORLD OF KIVA Phase 05 THE MOVIE」
  11. ^ 超辞典 2011, p. 169
  12. ^ 常識 2012, p. 51.
  13. ^ 超全集 2009, pp. 36、59.
  14. ^ a b c d 超全集 2009, p. 36.
  15. ^ a b 超辞典 2011, p. 23
  16. ^ 超辞典 2011, p. 454.
  17. ^ 平成完全超百科 2018, p. 47.
  18. ^ a b c d 「宇宙船vol.124特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2009」『宇宙船』vol.124(2009.春号)、ホビージャパン、2009年4月1日、別冊p.7、ISBN 978-4-8942-5854-9 
  19. ^ 超辞典 2011, pp. 56、448.
  20. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 完全超悪 2020, p. 154, 「DESIGNER INTERVIEW 篠原保[仮面ライダーキバ]」
  21. ^ 超辞典 2011, p. 354.
  22. ^ a b Fang01 2008, pp. 64–65, 「仮面ライダーキバ 創世秘話 プロデューサー◎武部直美」
  23. ^ a b c d e f g h i j k l JAE公式サイト”. 2008年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
  24. ^ a b c d 高岩成二 2021, p. 221.
  25. ^ a b c d e Fang01 2008, p. 78, 「FILMOGRAPHY」
  26. ^ a b JAE NAKED HERO 2010, p. 141, LIST OF WORKS 高岩成二
  27. ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 35, LIST OF WORKS 岡元次郎.
  28. ^ 新堀和男”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月29日閲覧。
  29. ^ 矢部敬三”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月29日閲覧。
  30. ^ 仮面俳優列伝 2014, pp. 113–122, 「第3章 平成世代が立つ仮面闘争の最前線 10 永徳
  31. ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 93, LIST OF WORKS 永徳.
  32. ^ 鎧武超全集 2014, p. 135.

出典(リンク)






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