共鳴 共鳴の概要

共鳴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/16 10:10 UTC 版)

音叉を用いた、共鳴とうなりの実験。まず同じ音高(ピッチ)で鳴る音叉ふたつを用意。片方の音叉をつち(ハンマー)で打つと、もう片方の音叉まで鳴り始める(これがまず1回目の共鳴の実験)。(次に、音叉におもりを加えて、それの位置をかえて固有振動数を変化させてはうなりの実験を行い、途中で共鳴箱を向かいあわせにした状態に変更してうなりの実験を重ね)最後に(1:45あたりで)再びおもりをとりはずし、再び同じ音高(固有振動数)の音叉2つの状態にして、強い共鳴をおこさせる。

なお固有振動数の単位はヘルツ(Hz)である。

(さらに一般化、抽象化して説明すると)物理的なが外部からの刺激で固有振動を始めること[2]

訳語の選択 - 共鳴か、共振か

もともと英語の「resonance」(レゾナンス) を日本語に訳すときに、物理学では、音などについては「共鳴」という訳語をあて(他の振動についても「共鳴」という訳語をあてることがかなり一般的になり)、一方で電気工学など工学的分野では「共振」という訳語をあてるようになった。物理学者と工学者の活動領域は部分的に重なることも多いので、ふたつの訳語が、しばしば交錯する。

共鳴が知られることになったきっかけは、を伴う振動現象であると言われるが、現在では、理論式の上で等価・類似の現象も広く「共鳴」と呼ばれる(ばねの振動・電気回路核磁気共鳴など)[3]


  1. ^ a b 『デジタル大辞泉』、共鳴
  2. ^ 広辞苑第六版、共鳴
  3. ^ 原子力百科事典 ATOMIKA のNMRの項より。


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