八大競走 特記事項

八大競走

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 14:38 UTC 版)

特記事項

異なる八大競走を同一日に実施した事例

1967年は、全学共闘会議のストライキによる影響で、同年4月2日開催予定だった桜花賞と同9日開催予定だった皐月賞はともに4月30日へと延期となったことで、八大競走史上初めておよび史上唯一、これら八大競走を同一日に異なる競馬場で施行した(桜花賞は当初予定の阪神より京都に変更。皐月賞は中山で変更なし。なおこの年の中山はストライキによる日程変更の影響で4〜5月も開催していた<通常この時期は東京開催となっている>)。

当日はNHK杯(同競走は東京開催が所定だが、この年は中山で開催していた。なお、日程は当初計画通りであった)も開催されていたので中山競馬場では1日2重賞となった。なお、前日29日は天皇賞・春が京都で開催されていた(ただしこれは当初計画通りであった)ため、2日連続での八大競走施行となったが、この事例も史上初にして史上唯一であった。

なお、同一日に同一の競馬場で複数の八大競走を同時施行したことは一度もなかった。

勝馬投票券の前日発売制度

八大競走の事実上の廃止後に開始されたものであるが、旧八大競走とジャパンカップの枠順の決定日は、他のGI競走とは異なり、木曜日に決定することとなっている。また、2021年までは桜花賞と優駿牝馬を除き、勝馬投票券のWINS(発売場所限定)での金曜日発売を実施していた(他のGI競走は金曜日の概ね午前に決定。ただし宝塚記念とチャンピオンズカップに限り、旧八大競走とジャパンカップと同じく木曜日に決定する[7])。

なおインターネット投票を利用した馬券の場合は、原則として金曜日の夜間発売(原則18時30分以後。ただし上記の窓口発売がなされる競走の金曜発売が行われるときは原則21時)から購入できる。

特別料金

一部のエクセルフロアでは桜花賞・オークス以外の八大競走と宝塚記念ジャパンカップ当日に限り利用料金が通常の料金よりも高くなる特別料金が設定されている。 2024年現在はほとんどのエクセルフロアで日本ダービーと有馬記念当日のみ特別料金を設定している。


注釈

  1. ^ しかし、2007年に日本の国際グレードがグループⅠとなった際はクラシック5競走は国際競走でなかったため、JpnⅠになった。2010年には出走条件の変更が行われ国際競走となったため、再度GⅠ扱いになっている。
  2. ^ 3歳時には菊花賞に、4歳時は凱旋門賞に出走したため、日程上天皇賞・秋への出走が困難であったことが主因。
  3. ^ 2011年三冠、2011年有馬記念2013年有馬記念
  4. ^ 1983年三冠、1984年天皇賞・秋
  5. ^ 1994年三冠、1994年有馬記念
  6. ^ 1999年皐月賞、2000年天皇賞・春、2000年天皇賞・秋、2000年ジャパンカップ、2000年有馬記念、2001年天皇賞・春
  7. ^ 2015年菊花賞、2016年天皇賞・春、2016年ジャパンカップ、2017年天皇賞・春、2017年天皇賞・秋2017年有馬記念
  8. ^ 1991年皐月賞、1991年東京優駿、1992年ジャパンカップ、1993年有馬記念
  9. ^ 1998年東京優駿、1999年天皇賞・春、1999年天皇賞・秋、1999年ジャパンカップ
  10. ^ 2002年天皇賞・秋、2002年有馬記念、2003年天皇賞・秋、2003年有馬記念。クラシック未勝利馬の八大競走最多勝利記録
  11. ^ 2006年皐月賞、2006年東京優駿2007年天皇賞・春2007年天皇賞・秋
  12. ^ 2012年皐月賞、2012年菊花賞、2012年有馬記念、2015年天皇賞・春
  13. ^ 2022年天皇賞・秋2022年有馬記念2023年天皇賞・秋2023年ジャパンカップ
  14. ^ 2018年桜花賞、2018年優駿牝馬、2018年ジャパンカップ2019年天皇賞・秋2020年天皇賞・秋2020年ジャパンカップ
  15. ^ 2012年桜花賞、2012年優駿牝馬、2012年ジャパンカップ、2013年ジャパンカップ、2014年有馬記念
  16. ^ 2009年桜花賞、2009年優駿牝馬、2010年天皇賞・秋、2011年ジャパンカップ
  17. ^ 1943年東京優駿、1943年阪神優駿牝馬、1943年京都農林省賞典四歳呼馬(現在の菊花賞)
  18. ^ 2007年東京優駿2008年天皇賞・秋、2009年ジャパンカップ
  19. ^ 1937年東京優駿、1938年帝室御賞典(現在の天皇賞・秋)
  20. ^ 1959年天皇賞・秋、1959年有馬記念
  21. ^ 1971年天皇賞・秋、1971年有馬記念
  22. ^ ヒサトモの時代は東京優駿・帝室御賞典しか存在せず、ヒサトモの次の世代(1938年)から優駿牝馬・菊花賞が、その次の世代(1939年)から桜花賞・皐月賞が施行されている
  23. ^ 内訳は、皐月賞7勝、東京優駿6勝、菊花賞4勝、桜花賞3勝、優駿牝馬3勝、天皇賞・春4勝、天皇賞・秋5勝、ジャパンカップ3勝、有馬記念5勝。
  24. ^ 2023年12月24日時点、3勝:皐月賞・優駿牝馬、4勝:ジャパンカップ・有馬記念、5勝:桜花賞・菊花賞、6勝:東京優駿・天皇賞秋、8勝:天皇賞春。武豊の重賞勝利一覧も参照。

出典

  1. ^ a b 「サークルだより『障害100勝騎手を表彰』」『優駿』、日本中央競馬会、1982年2月、84頁。 
  2. ^ 競馬用語便利帳”. スポニチ競馬. 2013年11月20日閲覧。
  3. ^ 競馬の殿堂”. 日本中央競馬会. 2012年5月26日閲覧。
  4. ^ a b “【天皇賞・春】平成最後の盾はフィエールマン!菊花賞以来のGI2勝目 ルメールは8大競走完全制覇”. サンケイスポーツ (SANSPO.COM). (2019年4月28日). http://race.sanspo.com/keiba/news/20190428/ope19042815470005-n1.html 2019年4月28日閲覧。 
  5. ^ 有馬記念創設前であれば、ダイオライト(優駿牝馬未勝利)やセフト(天皇賞(秋)未勝利)も七大競走制覇に王手をかけていた
  6. ^ 森本昭夫 (2013年4月29日). “【天皇賞・春】サンデーR、8大競走完全制覇”. サンケイスポーツ (SANSPO.COM). オリジナルの2013年5月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130502003833/http://race.sanspo.com/keiba/news/20130429/ope13042905050005-n1.html 2013年4月29日閲覧。 
  7. ^ 出馬表はいつごろ発表されるのですか?(出馬表の発表日時の詳細) - 日本中央競馬会公式ホームページ「FAQ/お問い合わせ レース(JRA・レース・競走馬)」 2021年10月22日閲覧






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