像 (数学)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/03 10:16 UTC 版)
基本的な結果
写像 f: X → Y と X の任意の部分集合 A, A1, A2 および Y の任意の部分集合 B, B1, B2 に関して
- f(A1 ∪ A2) = f(A1) ∪ f(A2)[3]
- f(A1 ∩ A2) ⊆ f(A1) ∩ f(A2)[3]
- f −1(B1 ∪ B2) = f −1(B1) ∪ f −1(B2)
- f −1(B1 ∩ B2) = f −1(B1) ∩ f −1(B2)
- f(A) ⊆ B ⇔ A ⊆ f −1(B)
- f(f −1(B)) ⊆ B[4]
- f −1(f(A)) ⊇ A[5]
- A1 ⊆ A2 ⇒ f(A1) ⊆ f(A2)
- B1 ⊆ B2 ⇒ f −1(B1) ⊆ f −1(B2)
- f −1(BC) = (f −1(B))C
- (f |A)−1(B) = A ∩ f −1(B).
などが成立する。像や逆像に関するこの結果は、任意の部分集合族に対して交わりと結びに関するブール代数をうまく考えることができることを意味しており、部分集合の対だけでなくもっと一般に
なども成立する。ここで S は無限集合でも(もちろん非可算無限でも)よい。
これらのことから、部分集合のブール代数に関して、逆像は束準同型となるが像のほうは半束準同型にしかならない(像は交わりを保つとは限らない)ことがわかる。
- ^ Blyth 2005, p. 5
- ^ Jean E. Rubin (1967), Set Theory for the Mathematician, Holden-Day, p. xix, ASIN B0006BQH7S
- ^ a b Kelley (1985), p. 85
- ^ Equality holds if B is a subset of Im(f) or, in particular, if f is surjective. See Munkres, J.. Topology (2000), p. 19.
- ^ Equality holds if f is injective. See Munkres, J.. Topology (2000), p. 19.
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