九四式拳銃
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概要 | |
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種類 | 自動拳銃 |
製造国 | 日本 |
設計・製造 | 南部銃製造所 |
性能 | |
口径 | 8mm |
銃身長 | 95mm |
ライフリング | 6条右回り |
使用弾薬 | 十四年式拳銃実包(8mm南部弾)、九〇式催涙弾 |
装弾数 | 6+1発 |
作動方式 | ショートリコイル |
全長 | 187mm |
重量 | 720g |
銃口初速 | 284m/s |
有効射程 | 50m~100m |
- ^ 将校の間で流行していたFN M1910などは、当初はまとまった数で大量に輸入され比較的安価な拳銃ではあったものの、国際情勢が不穏な状況になった場合は入手や購入価格が不安定になる恐れがあった。そんな中、国産で安価、安定した入手が可能な九四式拳銃は重宝された(拳銃嚢、柵杖、予備弾倉付きで1挺50円、現代の価値で約7万円~10万円程)。なお、十四年式拳銃は納品価格75円、コルト M1903が100円、FN M1910は1928年(昭和3年)頃の価格で本体のみ40円ほどなので、M1910でも1934年頃には当時の情勢や、インフレーションなどで高額になっていたと想像される
- ^ 但し、自動車の内燃機関のうち、OHC型シリンダーヘッドに用いられるロッカーアームにはこのようなローラーを用いて作動抵抗を減らすローラーロッカーアームが存在する為、工学的に全くの荒唐無稽とは言えない面もある。このローラー内蔵ハンマーは後に南部銃製造所が開発に携わった試作自動小銃にも用いられた。
- ^ 先行機種の南部式や十四年式ではストライカー方式だったので、ストライカー方式のノウハウは持っていた。ただしコルトM1903のように、ハンマー内蔵式の小型自動拳銃の前例が無いわけではない
- ^ この方式で設計すると、システムを単純合理的なものに出来、作動性の向上を図ることが出来るが、よく銃器で行われるマイナーチェンジ設計をする際、口径の大型化などのスライド部にかかわるマイナーチェンジ設計を行うと、フレーム部も大々的な設計変更を行わなければならないので製品の将来性を見越した場合、あまり好ましい構造とはいえない。なお目的は異なる(命中精度の向上)が後年のP210やCz75も同様の構造である。
- ^ 射距離50mでエゾ松板約140mmを侵徹、人馬殺傷には十分な威力。
- ^ 但し、枢軸国の戦時中、中期〰末期に製造された個体は、程度の差はあれ工作精度が悪いものが多く、正規の職人での製造や製造方法をおこなっていないものも多いため、この不備が本銃で恒常的に作用する欠陥というわけではない
- ^ Derby, Harry L. Japanese Military Cartridge Handguns 1893–1945 (2003), p. 189
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