七枷社 キャラクター設定

七枷社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 09:58 UTC 版)

キャラクター設定

「七枷社」として

『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)シリーズの第4作目の『KOF'97』(以下『'97』と表記)にて、シェルミークリスと共に「ニューフェイスチーム」として登場。バンド活動をしている青年で、所属するバンド「C.Y.S」ではギターを担当している[1]。自身が所属するバンドグループと八神庵が所属するバンドグループとの間でトラブルを起こしてしまったため、庵にそのときの借りを返すために、同じグループのメンバーであるシェルミーとクリスと一緒に「ニューフェイスチーム」としてKOFに出場する(この設定は「表向きの参戦理由」ということになっている)。また、「ニューフェイスチーム」のストーリー内での庵は「赤い髪をした男」と表記されている。

しかし、KOF出場を決めたときには既に予選が終わってしまっていた。そこで、社の考えでアメリカ地区から出場するシードチームを「果たし合い」として煽って、自分たちと対戦させた。その結果、勝利して出場を決めている(正確には、招待状を奪っている)。この様子が『'97』でのチームストーリーとして載せられており、社いわく、アメリカからの出場を決めた理由が「どうせ奴(庵)を叩くなら別の地区からの決勝大会でと思ってな」、「たまたま手頃な奴らがここにいた」から。なお、このときの果たし合いにて、社は自身の格闘スタイルを「七枷武真館空手」と名乗ったが、その後の本人の発言により、これは全くのデタラメだった。

ナンバリング作品では『KOF2002』(以下『2002』と表記)を最後に登場していなかったが、『KOF XV』(以下『XV』と表記)にて19年ぶりにプレイアブルキャラクターとして登場する[2]

「乾いた大地の社」として

その実体は八尺瓊一族によって封印を解かれたオロチ八傑集かつオロチ四天王のある一人が、660年もの間に転生を繰り返した現在の姿である。「乾いた大地の社」とは社のオロチ四天王としての二つ名であり、シェルミーとクリスも同様にオロチ四天王の一人である。ゲーニッツ亡き後、シェルミーとクリスを率いてオロチ一族の長であるオロチ復活を目論んでいる。『'97』にて、7戦目が終わった後に、「ニューフェイスチーム」の3人は真の姿であるオロチ四天王=「オロチチーム」として、KOF大会に参加した本当の理由を明かし、プレイヤーに闘いに挑んでくる。また、このときは服の色がワインレッドに変化している(チームメイトである他の2人も同様。ただし、社の服の色は覚醒前も赤と白を基調としたデザインである。また、肌の色がやや褐色となっている)。

ただし『'97』のゲーム中に「ニューフェイスチーム」(または「オロチチーム」)を選択したルートでのみ現れる「オロチチーム」は、プレイヤー側が分離させた精神ということになっている。実は3人は大会前、それぞれ、自らの肉体と精神を分離させて、肉体側を「ニューフェイスチーム」、もう片方の精神側を大会の裏に潜む「オロチチーム」として、オロチ復活に不可欠な精神力を効率的に集めようとしていた。なお、彼ら3人で進んでも進まなくても、3人ともオロチ復活のために(ストーリーの設定として)その命を捧げることとなる[注 1]

また『'97』の一部の公式イラストでは、瞳孔が垂直のスリット型で描かれている。

「乾いた大地の社」としてのBGMは『Rhythmic Hallucination』。『'97』ではオロチチーム全体のBGMだったが、他の2人(荒れ狂う稲光のシェルミー炎のさだめのクリス)にそれぞれの専用のBGMが製作された『KOF'98』(以下『'98』と表記)からは「乾いた大地の社」専用のBGMとなっている。

また、新世界楽曲雑技団のスタッフ曰く、四天王の各々に作曲された4曲を「オロチ四天王組曲」と呼び、「乾いた大地の社」の専用BGM『Rhythmic Hallucination』は破壊をイメージしている[4]

『XV』では「乾いた大地の社」ではなく「オロチ社」名義でDLCキャラクターとして登場する。

人物

短い銀髪の大柄な青年。衣装は白いカーゴパンツを履き、上半身は素肌の上に黒のサスペンダーと丈の短い赤のジャケットを身に着け、首に銀色のハート型の飾りがついた黒いチョーカーを巻いている。『XV』ではサスペンダーが無くなっている。

『'98』のエンディングや設定画[5]で確認できるオロチ八傑集としての正装は、ゲーニッツのものをベースに、上着は太腿にかかる程度の丈で裾が前身頃中心に向かって尖ったデザインになっており、ブーツもベルトの本数や位置が若干変わっている。『XV』の「オロチ社」の衣装はこの正装を元にしており、襟元を寛げていたりケープが側面に切れ込みが入ったような形になっているなどアレンジが加えられている。オロチ編時点ではモノクロの画像しかなく配色は不明だったが、『XV』ではワインレッドに白の縁取り、黒のケープとなっている。

豪快かつ人を食った性格で、自称“喧嘩が強い上に男前”。これは勝利時にも自身が語ることがある。その裏では『'97』にて極限流空手の道場の門下生たちを全員半殺しにする凶暴で冷酷な一面もある。

個人としては庵を上記の一件以来ライバル視しているようで、庵のことを「赤毛」と呼ぶ。『'97』ではゲーム中での庵とのからみは全くといっていいほどないが、のちの『'98』以降の登場作では、対戦前の演出で、社が庵に対して敵意をあらわにした挑発を行う。また「乾いた大地の社」の状態でも同じことを庵に対して行っている。

同じ日本人の八傑集である山崎竜二に対して興味を持っていた。『'97』で山崎と初対面し、オロチチーム戦の前にビリー・カーンブルー・マリーの前で山崎の本性を暴いた上で、山崎に自分たちへの協力を呼びかけるが、あっさり拒絶される。もっとも興味とは別に社も期待してはおらず、山崎の態度を見て「一族の面汚しが」と吐き捨てている。『'97』では逃げられてしまったらしいが、『XV』で社が復活し、オロチ社と山崎の掛け合いで己の我欲に走り「一族のツラ汚しが」と吐き捨て山崎を裏切り者として粛正する為、KOFで対決する事になる。ただしPlayStationのアドベンチャーゲーム『キング・オブ・ファイターズ京』では社と山崎がともに行動していることが多く、また両者がギース・ハワードに雇われて草薙京の邪魔をするイベントがある[注 2]

「タツウル」(漢字表記は「琥珀」)という名前のをペットとして飼っている。『'97』では勝利ポーズの一部に登場していたが、『'98』以降は登場していない。


注釈

  1. ^ スタッフの回答として、「ニューフェイスチーム」「三種の神器チーム」以外のチームにおける「倒されたオロチが静かに再度の眠りに就く」結末では、「倒されたオロチが再び眠りに就いた際に社とシェルミーも同じ時空に飲み込まれた」としている[3]
  2. ^ この作品での山崎はオロチ復活に対しても協力的だが、実際は「仲間になったつもりはない」と言い放っている。また条件を満たすと山崎は京と組むこともある。

出典

  1. ^ 『'97 オフィシャルコレクション』 82頁。
  2. ^ a b 新作対戦格闘ゲーム『KOF XV』に参戦する「七枷 社」のキャラクタートレーラーが公開!”. アスキーゲーム. KADOKAWA (2021年3月25日). 2021年3月25日閲覧。
  3. ^ 『オロチ完結編』 112頁。
  4. ^ 『ザ・キング・オブ・ファイターズ'98 アレンジサウンドトラックス/SNK 新世界楽曲雑技団』 PCCB-00337(CD) ポニーキャニオン 1998年9月18日
  5. ^ 『オロチ編完全設定原画集』 270頁。
  6. ^ KOF OFFICIAL SITE 乾いた大地の社「キャラ設定裏話」
  7. ^ 『'97 テクニカルマニュアル』 176頁、ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ 京』。
  8. ^ KOF OFFICIAL SITE シェルミー「キャラ設定裏話」
  9. ^ 『KOF AS』チャン・コーハンが女体化。社やビリー・カーンも!”. 電撃オンライン (2019年7月22日). 2019年7月24日閲覧。
  10. ^ kof_allstarのツイート2019年8月15日閲覧。
  11. ^ 【お知らせ】今後のアップデートに関しまして”. THE KING OF FIGHTERS for GIRLS (2020年3月13日). 2020年3月19日閲覧。


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