ワークス・ライヴ ワークス・ライヴの概要

ワークス・ライヴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 20:19 UTC 版)

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ワークス・ライヴ
エマーソン・レイク&パーマーライブ・アルバム
リリース
録音 1977年
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル ヴィクトリー
プロデュース -
専門評論家によるレビュー
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解説

背景

1977年5月、ELPは新作『ELP四部作』の発表に合わせて大規模な北アメリカ・ツアーを開始した。ツアーには、ユニオンに所属する75人のミュージシャンからなるオーケストラと合唱団が参加しており、総勢は130人以上で日当の総額は20,000ドルに上った。ユニオンが定めた規則により、コンサートは一週間に三回までしか開催できず、一日に250マイルまでしか移動できなかった[注釈 2]

ツアーを始めて二週間が過ぎた時点の試算で、このような状況の下でこのままツアーを続けると総額3,000,000ドル以上の損失を被ることがわかったので、その一週間後に今後はELPだけでツアーを続けることを決定した[注釈 3]。但し、7月7日、8日、9日のマディソン・スクエア・ガーデンでのコンサートと8月26日のモントリオールのオリンピック・スタジアムでのコンサートでは再びオーケストラと共演した。

内容

「セ・ラ・ヴィ」「庶民のファンファーレ」「ナイフ・エッジ」「奈落のボレロ」「展覧会の絵」「クローサー・トゥ・ビリーヴィング」「ピアノ協奏曲第1番 第3楽章:トッカータ・コン・フォコ」「タンク」は、78,000人もの観客を動員した1977年8月26日のモントリオール・オリンピック・スタジアムでのオーケストラとの共演から収録された。

残りの楽曲は、『作品第二番』の発表に合わせて1977年10月にELPだけで再開したツアーから収録された。

収録曲

ディスク1
  1. イントロダクトリー・ファンファーレ – Introductory Fanfare (Keith Emerson, Carl Palmer)
  2. ピーター・ガン – Peter Gunn (Henry Mancini, arr. Emerson, Greg Lake, Palmer)
  3. 孤独なタイガー – Tiger in a Spotlight (Emerson, Lake, Palmer, Peter Sinfield)
  4. セ・ラ・ヴィ – C'est la Vie (Lake, Sinfield)
  5. 君を見つめて – Watching Over You (Lake, Sinfield)
  6. メイプル・リーフ・ラグ – Watching Over You (Lake, Sinfield)
  7. 邪教の神、そして悪の精の踊り(スキタイ組曲op.20-2) – The Enemy God, Dances with the Black Spirits (Sergei Prokofiev, arr. Emerson, Lake, Palmer)
  8. 庶民のファンファーレ – Fanfare for the Common Man (Aaron Copland)
  9. ナイフ・エッジ – Knife Edge (Adapted from Leoš Janáček's 'Sinfonietta' by Emerson, Lake, Richard Fraser)
  10. 迷える旅人 – Show Me the Way to Go Home (Irving King)
ディスク2
  1. 奈落のボレロ – Abaddon's Bolero (Emerson)
  2. 展覧会の絵 – Pictures at an Exhibition (Modest Mussorgsky, Emerson, Lake, Palmer)
  3. クローサー・トゥ・ビリーヴィング – Closer to Believing (Lake, Sinfield)
  4. ピアノ協奏曲第1番・第3楽章 トッカータ・コン・フーゴ – Piano Concerto No. 1, Third Movement: Toccata con Fuoco (Emerson)
  5. タンク – Tank (Emerson, Palmer)

参加ミュージシャン

Emerson, Lake and Palmer
  • Keith Emerson – キーボード、ミキシング
  • Greg Lake – ボーカル、ベース・ギター、ギター
  • Carl Palmer – ドラムス、パーカッション
その他
  • Godfrey Salmon – 指揮(ディスク1, #4, #8, #9, ディスク2)
  • オーケストラと合唱団(ディスク1, #4, #8, #9, ディスク2)

  1. ^ ELPの再結成を推し進めて1992年に新作をリリースしたヴィクトリー・ミュージックは、ELPの旧作の版権も獲得して『The Return of the Manticore』のようなボックス・セットを初め旧作の再発にも積極的に取り組んでいたが、本作もそういった流れのひとつであると考えられる。
  2. ^ 以上の情報は1997年に発表された『キング・ビスケット・ライヴ』のライナーノーツにBruce Pilatoが記したものである。
  3. ^ カール・パーマーは1980年のインタビューで「我々がオーケストラとツアーしたのは三週間だけだった。そのあと我々だけで六週間ツアーして、負債を殆んど返済できるほどの利益を得た。」と語った。以上、1997年にBruce Pilatoが記した『キング・ビスケット・ライヴ』のライナーノーツによる。


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