ルドルフ・シュタイナー ルドルフ・シュタイナーの概要

ルドルフ・シュタイナー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/24 06:15 UTC 版)

ルドルフ・シュタイナー(1900年)

カール・グスタフ・ユングパウル・クレーアルベルト・シュヴァイツァーにも影響を与えた[10]。ドイツ哲学研究者の三島憲一は、1970年代以降のドイツで緑の党に集まった知識人たちのなかに人智学に学んだ人々が多い[* 2] と述べているが、その一方で、1920年代にヴァルター・ベンヤミンはシュタイナーについて「前近代への願望でしかないと見て深く軽蔑していた」(三島 2002 : 596)とも指摘している[11]


出典

  1. ^ 「人智学」(人知学)は16世紀頃から秘教的な文脈で使われるようになった言葉で、19世紀にはトロクスラーやツィンマーマンがこれを学術用語としても用いたが、今日では一般にシュタイナーの思想を指す[4]。また、シュタイナーはディルタイヴントが用いた「精神科学」 (Geisteswissenschaft) という用語も使用した[5]
  2. ^ 例えば、のちに社民党に転じて1998年以降内務大臣を務めたオットー・シリー
  3. ^ 小杉英了は、フェルキッシュは「民族」を表すドイツ語 Volk(フォルク)の形容詞であるが、フォルクは近代の意識や価値観とは本質的に異なる根源的な何かであり、理性ではなく深い心情を通して実感される始原のエネルギーであると説明している。フェルキッシュも「民族的な」「民族の」という言葉におさまりきるものではなく、「民族根源主義的な、あるいは民族原理主義的な、あるいは民族至上主義的な等々の形容を伴う、ドイツ的深淵を言い表す言葉である」という[51]
  1. ^ 高橋 1986, pp. 146–148.
  2. ^ a b c d e 深澤 2012b.
  3. ^ ウィルソン, 中村訳 1994, p. 156.
  4. ^ 高橋 2007b.
  5. ^ 西川 2007, p. 195.
  6. ^ a b c 深澤 2012a.
  7. ^ a b c d e 岡田 2002, pp. 121–122.
  8. ^ フェーヴル, 鶴岡訳 2002, p. 93.
  9. ^ Heller, 植田訳 2000.
  10. ^ 高橋 2007a.
  11. ^ a b 三島 2002.
  12. ^ a b c d カルルグレン, 高橋訳 1992.
  13. ^ a b c d e f Tingay 2009, pp. 451-453.
  14. ^ 高橋 1991, p. 168.
  15. ^ 吉沢 1988.
  16. ^ 菱刈 2003.
  17. ^ ワシントン, 白幡節子・門田俊夫訳 1999, p. 216.
  18. ^ a b c d e ワシントン, 白幡節子・門田俊夫訳 1999, pp. 511–512.
  19. ^ The Skeptic Encyclopedia of Pseudoscience. ABC-CLIO. (2002). pp. 31–. ISBN 9781576076538. https://books.google.com/books?id=Gr4snwg7iaEC&pg=PA33 
  20. ^ Ruse, Michael (2013-09-25). The Gaia Hypothesis: Science on a Pagan Planet. University of Chicago Press. pp. 128–. ISBN 9780226060392. https://books.google.com/books?id=EQRuAAAAQBAJ&pg=PA128 2018年1月12日閲覧。 
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  28. ^ アントロポゾフィー医学とは 一般社団法人日本アントロポゾフィー医学の医師会
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  30. ^ 芸術療法 一般社団法人日本アントロポゾフィー医学の医師会
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  32. ^ 日本におけるホメオパシーの歴史 日本ホメオパシー医学協会
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  39. ^ a b 日本アントロポゾフィー協会オフィシャルホームページ”. 2009年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年2月17日閲覧。
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  41. ^ 歴史の狭間に埋もれた教育界の偉人・カルシュ博士 若松秀俊”. 2012年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月18日閲覧。
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  45. ^ 「昨日は我が家の記念日」 雁屋哲の今日もまた 2008-05-21]
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  48. ^ 小杉 2000, pp. 184–185.
  49. ^ 小杉 2000, p. 185.
  50. ^ 小杉 2000, pp. 188–189.
  51. ^ 小杉 2000, p. 192.
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  53. ^ 小杉 2000, pp. 198–199.
  54. ^ 小杉 2000, p. 188.
  55. ^ 小杉 2000, pp. 187–188.
  56. ^ 小杉 2000, pp. 189.
  57. ^ 小杉 2000, pp. 189–190.
  58. ^ 小杉 2000, pp. 190.
  59. ^ a b 大田 2013, p. 82.
  60. ^ 大田 2013, pp. 42, 70, 79.
  61. ^ 『ゲーテアヌム通信』1990年10月号; シュタイナー, 西川訳 1992, pp. 87, 237
  62. ^ POSITION STATEMENT ON DIVERSITY THE ANTHROPOSOPHICAL SOCIETY IN AMERICA
  63. ^ 衛藤 1998.
  64. ^ 藤原 2005, p. 47.
  65. ^ 藤原 2005, p. 45.
  66. ^ 藤原 2005, pp. 48-52.
  67. ^ 西井 2013.


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