リポタイコ酸 リポタイコ酸の概要

リポタイコ酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/14 02:57 UTC 版)

リポタイコ酸ポリマーの構造

リポタイコ酸はリン脂質細胞膜と結合することで非特異的に他の細胞と、あるいは特異的にCD14Toll様受容体と結合する。TLR-2との結合は中心的な転写因子であるNF-κBの発現を誘導し、アポトーシス誘導性および阻害性遺伝子の両方の発現を増加させる。この発現誘導はまたPI3キナーゼ活性化を通して分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(mitogen-activated protein kinases:MAPK)の活性化も導く。

リポタイコ酸は全ての細菌の中で最も強固な疎水結合を示す。

リポタイコ酸は単球PD-1レベルを増加させてIL-10の生産を誘導し、T細胞表面のCD4の増大を阻害する[2]

脚注

  • Department of Oral Biology, Hebrew University-Hadassah Faculty of Dental Medicine, Ein-Kerem Campus, エルサレム(イスラエル).

外部リンク


  1. ^ KP Talaro Foundations in Microbiology, McGraw Hill 6thEd.
  2. ^ Elias A. Said et al. 2009, PD-1 Induced IL10 Production by Monocytes Impairs T-cell Activation in a Reversible Fashion.


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