プロモーター 参考文献

プロモーター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/24 03:16 UTC 版)

参考文献

  • Benjamin Lewin著、菊池韶彦訳 『遺伝子』(第8版)東京化学同人、2006年。ISBN 978-4807906307 
  • Robert F. Weaver (著), 杉山弘 (監訳), 井上丹 (監訳), 森井孝 (監訳) 『ウィーバー 分子生物学』(第4版)化学同人、2008年。ISBN 978-4759811568 
  • James D. Watsonほか、監訳者:中村桂子 『ワトソン 遺伝子の分子生物学』(第6版)東京電機大学出版局、2010年。ISBN 978-4501625702 

  1. ^ a b 転写並びDNA複製は鋳型鎖で3’から5’末端への方向に進む。よって、生物学者は鋳型鎖の5’末端側を上流 upstream、3’末端側を下流 downstream と呼ぶのが通例だ。1個のデオキシヌクレオチド(DNAの構成単位)の相対的な位置を表す際、間のデオキシヌクレオチドの数に、そこから上流なら-、下流なら+を前に付けて表記する。プロモーターの中には最初のリボヌクレオチドが塩基対形成をする転写開始点 startpoint があり、転写に関わるほかの遺伝子の位置を示す場合に『+1』とする。0と番号付けるデオキシヌクレオチドはなく、下流の1個前は-1だ。
  2. ^ a b c DNAの塩基配列の中には、重要な意味を持つために同種間または異種間にわたって存在するものがある。これを保存された conserved と形容する。
  3. ^ a b プロモーターに結合したRNAポリメラーゼはすぐに転写を実行するわけではなく、その前準備となる開始段階を必要とする。その一環は基本転写因子と呼ばれる多数のタンパク質とともに転写開始前複合体を成すことだ。転写開始段階はさらにいくつかの手順を追うが、その各段階で複合体は変化する。
  4. ^ TATAボックスの位置は出芽酵母ではまちまちで、中には300bp以上も上流に離れていることもある。
  5. ^ クラスIIプロモーターはコアプロモーターと上流プロモーターエレメントを合わせた5つから構成されるが、天然で全て揃っていることは稀である。プロモーターに幅広い特性を与えるためか、一つ以上が欠損している場合が多い。例えば酵母に関する最近の研究においては、TATA-containing core promoter(TATA ボックスを含むコアプロモーター)は、わずか約19% であったと報告されている。
  6. ^ 核内の通常のDNAは二本で一本の二重らせんを形成しており、転写されるのはこのうち一本だけだ。よって、されるほうを鋳型鎖、されないほうを非鋳型鎖と呼び分ける。
  7. ^ 特化遺伝子とは、特定の細胞でしか発現しない遺伝子だ。皮膚細胞のケラチン赤血球ヘモグロビンなどをコードする。
  8. ^ ケニアツメガエルで発見された5S RNA遺伝子のクラスIプロモーターは、組み込めばどんなDNAでもその約55bp上流で転写を開始させる。本来の遺伝子にも当然この機能は働くが、本来の転写開始点を欠損させて試すとやはり約55bp上流に一番近いプリン塩基から始まる。
  9. ^ これらの遺伝子がポリメラーゼIIではなくポリメラーゼIIIによって転写されることを証明する方法は、ポリメラーゼIIを阻害するα-アマニチンを用いることだ。ポリメラーゼIIで転写されるならαアマニチンは低濃度で十分だが、高濃度が必要となるならばそうではないに違いない。阻害様式から関与するのがポリメラーゼIIIであることを証明できる。
  1. ^ a b c d e Lewin 2006, p. 233
  2. ^ a b c d e Weaver 2008, p. 140
  3. ^ Watson 2010, p. 382
  4. ^ a b c Lewin 2006, p. 234
  5. ^ a b Watson 2010, p. 384
  6. ^ Weaver 2008, p. 141
  7. ^ a b c d e Weaver 2008, p. 293
  8. ^ Lewin 2006, p. 539
  9. ^ a b c Lewin 2006, p. 540
  10. ^ a b Watson 2010, p. 397
  11. ^ a b c d e f Weaver 2008, p. 289
  12. ^ a b c d Lewin 2006, p. 543
  13. ^ a b c Weaver 2008, p. 290
  14. ^ a b c d Weaver 2008, p. 291
  15. ^ a b Weaver 2008, p. 292
  16. ^ Weaver 2008, p. 294
  17. ^ a b c Weaver 2008, p. 295
  18. ^ a b Lewin 2006, p. 541
  19. ^ Weaver 2008, p. 296
  20. ^ Lewin 2006, p. 542


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