プチコンBIG プチコンBIGの概要

プチコンBIG

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 09:11 UTC 版)

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プチコンBIG
ジャンル ツール
対応機種 Wii U
発売元 スマイルブーム
シリーズ プチコン
人数 1~4人
メディア Wii Uダウンロードソフト
発売日 2016年12月14日[1]
利用料金 1000円(税込み。後述する通り、値下げが行われた)
対象年齢 CERO教育・データベース
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スマイルブームではこれまでにも、BASIC言語を用いたプログラムを作れるソフトとして『プチコン』シリーズを3作品展開しており[注釈 1][3]、これが4作目に当たる。

スマイルブームによる自社製品としては初のWii Uソフトである[4][注釈 2]

互換性について

本作は『プチコン3号』(ニンテンドー3DSシリーズ、以下「3号」)のWii Uバージョンと位置付けられており[1]、一部を除く3号の機能はそのまま引き継がれている[6]。3号とBIGで共通の機能・事項については、当該記事を参照されたい。

BIGで扱うBASICは、原則、3号との上位互換であり、3号で作られたプログラムはBIG上で実行する事ができる[2][1]。家に居る時や通勤・通学中等、生活のシーンに合わせ3号とBIGを使い分けられる、とされている[1]

作品の公開サーバーも共通で、3号・BIGのどちらで制作したかに関わらず、プログラムをBIGにダウンロードできる[7]。また、機種を認識してのモード切替をサポートしており、一つのプログラムを、3号・BIGで違う挙動にさせる事も可能[7]

互換性の無い要素

出典:[8][9]

BIG専用の機能

BIG専用の画面モードや命令等も用意されている[2][1]。プログラムに係る専用機能は、プログラム中でXON WiiU(大文字小文字は区別されない)[注釈 3]と宣言し、「Wii U専用モード」にする事で使用できる[7][10]

プログラムの画面表示に係る機能

『プチコン』(初作)及び『プチコンmkII』ニンテンドーDSi / DSi LL)での画面解像度は256×192ドット、3号では上画面400×240ドット・下画面320×240ドットだったが、今作では最大854×480ドットの画面解像度に対応している[1]。これはWii U Game Pad(以下「GamePad」)のそれと同じで、ワイドVGA+に到達している[注釈 4]

素材画像エリアも1024×1024ドットに拡張され[1]スプライトも同時に4096個まで表示可能[7]

周辺機器

最大4本のWiiリモコンや、GamePad、ヌンチャクなどの周辺機器をサポートしており、それらを使う事でWii Uにターゲットを絞った作品も開発可能[2][1]

プログラミングに係る機能

テレビ・GamePad・USB外付けキーボード(以下「USBキーボード」)を組み合わせるプレイスタイルが、公式では次の4つが存在する[11]

  1. テレビとGamePad - GamePadのソフトウェアキーボードを使ってプログラミングする。最も標準的なプレイスタイルとされる。
  2. GamePadのみ - SELECTボタンを押して2画面同時表示モードに切り替えてプログラミングする。テレビ画面用の表示部分はGamePadの上側半分に表示される。画面が狭いために長時間の作業には向かない、とされる。
  3. GamePadとUSBキーボード - 2画面同時表示モードを使い、プログラムをGamePad画面全体に表示しながら、USBキーボードでプログラミングする。
  4. テレビ、GamePad、USBキーボード - 基本的にはテレビとUSBキーボードを使ってプログラミングするが、プチコン専用の特殊文字はGamePadのソフトウェアキーボードから入力する。最も理想的な環境とされる。

注釈

  1. ^ 2016年9月現在、日本国内で発売されたプチコンシリーズが、『プチコン』、『プチコンmkII』、『プチコン3号』の3作。海外では、『Petit Computer』(プチコンmkIIの海外版)、『Smile BASIC』(プチコン3号の海外版)の2作が展開されている。
  2. ^ 2013年発売のパーティーゲーム(タイトルは非公表)において開発に協力した実績はある[5]
  3. ^ XON *** は拡張機能(3号におけるジャイロセンサー、マイク、拡張スライドパッド)を有効化させる命令である。
  4. ^ Wii Uでは、テレビに出力する画面でそれを超える1920×1080に対応しているが、本作ではそこまで対応しておらず、HDには届いていない。
  5. ^ 2016年8月27日の記事を参照している。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i Wii U で BASIC 言語のプログラミングができる「プチコンBIG」の配信を開始 – SmileBoom”. スマイルブーム (2016年12月7日). 2016年12月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e プレスリリース:SmileBoom 2015年10月プチコンに関連する最新情報のご案内 - スマイルブーム.com”. スマイルブーム (2015年10月17日). 2016年8月17日閲覧。Wii U版『プチコンBIG(仮)』の開発が決定! 3DS版『プチコン3号 SmileBASIC』との上位互換を実現 - ファミ通.com”. ファミ通.com (2015年10月17日). 2016年8月24日閲覧。
  3. ^ スマイルブーム.com:自社製品の開発理念と実績”. スマイルブーム. 2016年8月24日閲覧。
  4. ^ a b 一部の皆様、お待たせしました。”. Twitter (2016年10月19日). 2016年10月30日閲覧。
  5. ^ スマイルブーム.com:受託案件の開発実績”. スマイルブーム. 2016年10月30日閲覧。
  6. ^ プチコンBIGについて – SmileBasic”. スマイルブーム. 2016年12月7日閲覧。
  7. ^ a b c d e 21世紀にBASICプログラミングを志す意義とは? 『プチコン』シリーズ開発者インタビュー(『プチコンBIG』最新情報もあるよ) - ファミ通.com”. ファミ通.com (2016年8月27日). 2016年8月27日閲覧。
  8. ^ 5. プチコンBIGについて – SmileBasic”. スマイルブーム. 2017年1月14日閲覧。
  9. ^ 33.SPRITE – SmileBasic”. スマイルブーム. 2017年1月14日閲覧。
  10. ^ 命令表 – SmileBasic”. スマイルブーム. 2016年12月7日閲覧。
  11. ^ 7. プレイスタイル – SmileBasic”. スマイルブーム. 2016年12月7日閲覧。
  12. ^ 2016年春発売を予定しておりましたWiiU専用ソフト『プチコンBIG』ですが、より良い商品をお客様へお届けするため、発売日を2016年夏に変更させていただく運びとなりました。”. Twitter (2016年5月17日). 2016年9月10日閲覧。
  13. ^ 電子取説ツールが重すぎて作業が進まぬ。”. Twitter (2016年9月24日). 2016年9月25日閲覧。
  14. ^ プチコン3号 SmileBASIC & プチコンBIG 価格改定のお知らせ”. スマイルブーム (2017年9月7日). 2017年10月29日閲覧。
  15. ^ すまぬ・・・何らかの形で素材等を提供する予定です。”. Twitter (2017年9月8日). 2017年10月29日閲覧。


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