ブラックバーン バッカニア バリエーション

ブラックバーン バッカニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 19:13 UTC 版)

バリエーション

  • バッカニアNA.39 - 試作機・前量産機。20機製造[2]
  • バッカニアS.1 - 英海軍向け前期量産型。エンジンはデ・ハビランド製ジャイロン・ジュニア101 ターボジェットエンジン。40機製造[2]
  • バッカニアS.2 - 英海軍向け後期量産型。エンジンをロールス・ロイス製スペイ ターボファンエンジンに変更。84機製造[2]
  • バッカニアS.2A - S.2のうち、英空軍に移管された機体に新たに与えられた番号。62機が海軍から空軍に移管[2]
  • バッカニアS.2B - 英空軍向けの派生型で、対レーダーミサイルと空対艦ミサイルの運用能力を付与。49機製造[2]
  • バッカニアS.2C - S.2Aのアビオニクスをアップグレードした機体[2]
  • バッカニアS.2D - S.2Bの改良型で、マーテル対レーダーミサイルの運用システムを搭載し、爆弾槽ドアタンクを撤去[2]
  • バッカニアS.50 - 南アフリカ空軍向けの機体。S.2を元にしているが、主翼の自動折り畳み装置を撤去するとともに、後部胴体にブリストル・シドレー BS.605 離陸補助用ロケットエンジンを搭載。16機製造[2]

オペレーター

南アフリカ空軍の退役機を採用

スペック (S.2)

バッカニアの三面図

諸元

  • 乗員: 2名
  • ペイロード: 7,258 kg (16,000 lb)
  • 全長: 19.3 m (63 ft 5 in)
  • 全高: 4.97 m (16 ft 3 in)
  • 翼幅: 13.4 m(44 ft)
  • 翼面積: 47.82 m2 (514.7 ft2
  • 空虚重量: 14,000 kg (30,000 lb)
  • 運用時重量: 28,000 kg (62,000 lb)
  • 最大離陸重量: 24,494 kg (55,000 lb)
  • 動力: ロールス・ロイス スペイ Mk 101 ターボファンエンジン、49 kN (11,100 lbf) × 2

性能

  • 最大速度: 1,040 km/h (560 kt)
  • 航続距離: 3,700 km (2,300 mi)
  • 実用上昇限度: 12,200 m (40,000 ft)
  • 翼面荷重: 587.6 kg/m2 (120.5 lb/ft2
  • 推力重量比: 0.36

武装

  • * 最大搭載量:胴体内および主翼下ハードポイントに最大5,400kg
使用されている単位の解説はウィキプロジェクト 航空/物理単位をご覧ください。

登場作品

漫画

エリア88
サキ中佐の副官、ラウンデル少佐の乗機として登場。

ゲーム

エースコンバット2
プレイヤー機としては操作できず、敵機としてのみ登場する。

アニメシリーズ

ナジカ電撃作戦
第8話「Mission 008 欲望の空は戦い渦巻く炎と共に』のエピソードにおいて、主人公「柊七虹香」(ひいらぎ なじか)とその相方「リラ」が搭乗する。

注釈

  1. ^ なお1940年代にブリュースター社が開発した艦上爆撃機SB2Aもバッカニアの愛称を持つが、イギリス海軍が採用したModel 340-14はバーミューダと命名されている。
  2. ^ この時期、ホーカー・シドレーはデ・ハビランドフォーランド英語版を買収したほか、子会社のグロスターアブロアームストロング・ホイットワースも吸収合併している。
  3. ^ この後しばらくのあいだ旧ブラックバーンはホーカー・シドレー ブラックバーン部門(Hawker Blackburn Division)とされており「ブラックバーン」のブランド名を使っていたが、1963年7月1日以降は(他の子会社や買収企業を含めて)ホーカー・シドレーのブランド名で統一される[2]
  4. ^ 2隻の空母の間で相互の艦載機を発艦・着艦させる訓練。
  5. ^ トーネード用に開発されていた電子機器を搭載して飛行し空中試験を行なう機体に選定された。
  6. ^ 同時期に空軍が開発していたカウンターパートのBAC TSR-2も、ほぼ同様の理由で吹き出し式フラップを装備しているが、主翼後縁のみである。
  7. ^ アメリカ製の艦上戦闘機であるF-4ファントムIIも、同様の目的で水平尾翼前縁にスラットを設けている(英空軍仕様のファントムFGR.2や、西ドイツ空軍仕様のF-4F、米空軍仕様のF-4C/Dなど、水平尾翼前縁にスラットを設置していない機種も存在する)
  8. ^ 1978年にイギリス最後のCTOL空母「アーク・ロイヤル」が退役する以前のイギリス海軍の艦上ジェット機でリヒートを搭載していたのは、ファントムFG.1のみである。
  9. ^ 実際にはほとんど使用されず、酸化剤に過酸化水素を使うこともあって、後にすべて撤去された[4]
  10. ^ 同種の爆弾倉は、アメリカのマーティン XB-51や、イングリッシュ・エレクトリック キャンベラをライセンス生産したB-57で採用された(オリジナルのイギリス製は、従来式の爆弾倉を使用)。
  11. ^ トーネードGR.1用の照準ポッドであるTIALD英語版が開発中であったため[7]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k Thunder & Lightnings. “Blackburn Buccaneer History” (英語). 2020年12月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l BAE SYSTEMS. “Blackburn Buccaneer” (英語). 2019年11月13日閲覧。
  3. ^ Yorkshire AIR Museum. “Blackburn Buccaneer S.2” (英語). 2021年1月14日閲覧。
  4. ^ a b c 24 SQN Buccaneers NPC. “Bucc Specs” (英語). 2020年12月10日閲覧。
  5. ^ a b FLEET AIR ARM MUSEUM. “Blackburn Buccaneer S1” (英語). 2020年12月10日閲覧。
  6. ^ a b FLEET AIR ARM MUSEUM. “Hawker Siddeley Buccaneer S2B” (英語). 2020年12月10日閲覧。
  7. ^ a b c d Pave Spike in Granby - System background” (2004年10月9日). 2011年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月8日閲覧。
  8. ^ a b The South African Air Force. “24 Squadron” (英語). 2019年11月19日閲覧。
  9. ^ 戦闘機 飛行機 超音速体験
  10. ^ Fly a British Fighter Jet Over Thunder City, Cape Town






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