ブッラータ ブッラータの概要

ブッラータ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/23 08:25 UTC 版)

小さめのブッラータ全体

イタリア南部のムルジア地方で、特にプッリャ州アンドリアとその周辺での名産となっている。DOPを取得していないために、産地、製法や名称は厳密には決められておらず、ブッラータもしくはブッラータタイプのチーズが出回っている。しかし、現在でもプッリャ州では手作りを重んじアルティザン・チーズとして確立されていて[1]、イタリア国内では「PAT(Prodotto agroalimentare tradizionale、伝統農業食品)」に指定されている。

「ブッラータ(burrata)」はもともとイタリア語で「バターを入れた(buttered)」と言う意味。なお、日本では一部の店舗ではブラータと呼ばれている。

概要

直径7 - 10 cmまたは15 - 20 cmの球状で、表面はクリーム色か明るい白色。袋状のカード(curd)の中に生クリームと柔らかいフレッシュチーズを閉じこめた形。味は少し甘味のあるバターの香りがある。

製法

ブッラータはモッツァレッラや他のチーズ同様、レンネットで暖かいミルクカードにするところから始める。他のチーズと違ってその後、熱したホエー(乳清)か少し塩の入った湯の中に入れた後、こねて延ばして望ましい形に整える(「パスタフィラータ」)。

ブッラータではまだ熱いチーズが袋状になり、残りのモッツァレッラをその袋の中に入れ、さらに生クリームを入れてから閉じる。伝統的には出来たブッラータをアスフォデル(ツルボラン)の葉で包み、ブリオッシュのように頭の部分をくくり、ホエーで湿らせる。チーズを食べる際に、まだアスフォデルの葉が緑であればチーズが新鮮であることが分かる。もちろん近年ではビニール袋かプラスティックの容器で販売されることも多い。

食べ方

新鮮なフルーツとともに食されるブッラータ

ブッラータを切って開くと中から濃厚な生クリームがとろっと出てくる。リッチでバターの濃厚な味があり、ミルクの新鮮さが保たれている。開封後24時間以内に食べるべきで、48時間後では賞味期限が過ぎたと考えられる。チーズの内外で味や舌触りが違うので、サラダ、プロシュット、固めのパン、トマトなどをオリーブ油と砕いた黒胡椒で味付けたり、パスタとも合う[2]

脚注

関連項目


  1. ^ Karen Hochman (2007年10月). “Burrata Cheese”. Cheese-Butter-Yoghurt Product Reviews. The Nibble. 2013年1月閲覧。
  2. ^ Nicole Buergers. “What is Burrata?”. The Queso Queen (cheese blog). 2012年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月閲覧。


「ブッラータ」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブッラータ」の関連用語

ブッラータのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブッラータのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブッラータ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS