フランシスコ・デ・ロハス・ソリーリャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/23 15:20 UTC 版)
時のスペイン王フェリペ4世の時代に活躍し[1]、初期の作品は同国出身の劇作家フアン・ペレス・デ・モンタルバンやペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカと共に合作した作品があり、1640年頃からはロハス・ソリーリャ自身が手がけた『劇作集第一部・第二部』がある[2]。
代表作は没した2年後である1650年に刊行された悲劇『王のほかは容赦せず』で、スペイン文学者の桑名一博はこの作品をスペイン古典劇中もっとも完成された作品と評している[3]。
フランスの劇作家トマ・コルネイユやポール・スカロン、アラン=ルネ・ルサージュなどに影響を与えた[4]。
生涯
1607年10月4日にスペインのトレドに生まれ、トレド大学とサラマンカ大学で学んだとされる[5]。
1644年、サンティアゴ・デ・コンポステーラに行き、騎士として務め、この間に劇作をするようになる。
しかし、1648年1月23日、マドリードで亡くなる。ロハス・ソリーリャの代表作『王のほかは容赦せず』は彼の死後に刊行された。
参考文献
- この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Rojas Zorrilla, Francisco de". Encyclopædia Britannica (英語) (11th ed.). Cambridge University Press.
- 桑名一博著、高津春繁、手塚富雄、西脇順三郎、久松潜一監修 『万有百科大事典 1 文学』 相賀徹夫編、小学館〈日本大百科全書〉(原著1973年8月10日)、初版。
- 桑名一博著 『大日本百科事典 18 よーん』 澤田嘉一編、小学館〈日本大百科全書〉(原著1967年11月20日)。
- 会田由著 『世界大百科事典 32 リラーワン』 林達夫編、平凡社〈世界大百科事典〉(原著1972年4月)、1972年版。
- 牛島信明著 『グランド現代百科事典 30 リツホーン』 鈴木泰二編、学習研究社(原著1983年6月1日)。
- ^ グランド現代百科事典 1983, p. 310.
- ^ 万有百科大事典 1973, p. 719.
- ^ 大日本百科事典 1967, p. 607.
- ^ 世界大百科事典 1972, p. 452.
- ^ ブリタニカ百科事典。
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