ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 21:36 UTC 版)
用語
- 神羅カンパニー (Shin-Ra Electric Power company)
- ルーファウスの先代である「プレジデント神羅」が社長として取り仕切っていた元超巨大企業。表向きはエネルギー供給を主要事業とする会社だが、その実体は莫大な資金力を有し、軍事国家にも匹敵する戦力を保持した巨大複合企業体である。社の不利益となる者の抹殺や、活動の妨げとなる事態に関しては自前の軍隊を出動させて街を丸ごとひとつ消滅させるという強硬手段を取るなどその組織には強い独裁性が垣間見える。先のセフィロスによって引き起こされた大戦により大きな損失を蒙り、本作開始の時点で、企業としては既に瓦解している。ただし組織としては残っているらしく、社長のルーファウスとタークスメンバー、その元に集った社員により再興のため活動を行っている。
- 魔晄 (Life Stream)
- 神羅カンパニーが発見したエネルギーで正式名称は「ライフストリーム」。惑星の意思ともいうべき循環機構の一つで、人体で言うなら精神に相当しており、生物の肉体が土に還った際に精神や魂が戻る場所を示す。死者や、これから生まれる者たちが一つの光の帯として星の中を流れる生命の渦で、これを強制的に星から搾取し続けると、その土地は死に、最終的には星全体が死の星になるとされる。また、魔晄が地表に流れる場所は極めて少なく、そこでは稀にマテリアが自然生成される。本編の時期では神羅の壊滅と、魔晄の使用が星に害をもたらすと人々が痛感した事でこのエネルギーは使われなくなった。劇中現在では、代替の新エネルギーとして石油を利用する動きがある。
- ライフストリーム (Life Stream)
- 星の内部にあるという原始の流れ。人は死ぬと星に還ると言われている。[3]
- ミッドガル (Midgar)
- 神羅カンパニーの本社ビルが存在する巨大都市で、地上から柱を立て、その上にピザの要領で区画配置された円形に人工の地面を作った形状を持つ、言うならば「空中都市」である。ミッドガルの外周には魔晄炉と呼ばれるライフストリームを吸い上げて電力に変換する施設が多数設置され、その下界にはミッドガルに上れない貧困層が住まうスラム街が存在していたが、先の大戦によって甚大な被害を被った。本作の時点では完全に崩壊しており、住民の殆どはエッジに移住している。
- マテリア (Materia)
- 魔晄が濃縮して結晶化したもの。種類によって様々な魔法や特殊技能を獲得することができる。前作では武器や防具に穴が開いていて、そこにマテリアを埋め込むという形で利用していたため、本作でのカダージュたちによる「肉体に直接埋め込む」という利用方法は極めてイレギュラーな使い方とも言える。本作で明確にマテリアを利用しているのはカダージュたちのみ。カダージュたちに使用されたマテリアは、クラウドたちがかつての旅で収集したもので、「ユフィ所有の、クラウド預かり」という形でクラウドが管理していたものである。
- 「COMPILATION of FINAL FANTASY VII」では、ファイナルファンタジーシリーズで常に重要な意味を持つ「クリスタル」に相当する存在。
- メテオとホーリー (Meteor and Holy)
- 宇宙から隕石を召喚して星を破壊する「黒マテリア」と、ライフストリームの力によってそれを撥ね退け、星に害をなすものを浄化する「白マテリア」による魔法の事を指す。FFシリーズでは馴染みの攻撃呪文であったが、「COMPILATION of FINAL FANTASY VII」では世界の運命を左右する究極の攻撃方法として存在している。前作ではセフィロスが発動したメテオを阻止する為に、エアリスがホーリーの発動を行っている。この二つの魔法によりもたらされた災害の事を『DC FFVII』の時期では「メテオ災害」と称されている。
- 星痕症候群 (Geostigma)
- ライフストリーム(魔晄)を受けたものが発症する謎の病気(物語開始時は原因はわかっていない)。発病すると体の一部に黒いしみのようなあざができる。主に子供にかかりやすいとされる。発病中は痛みを伴い、症状が悪化すると全身から泥のようなものが噴出し、最悪の場合死に至る。その他に後遺症があるのかは作中では特に触れられていない。
- 実際の発症原因は、ライフストリームに溶け込んでいたジェノバ因子を取り込んだ者が発症する、一種のアレルギー症状のようなもの。詳細としては、肉体を巡るライフストリームと同質の循環機構が、外的要因であるジェノバ因子を排出しようと免疫効果の過剰活発を促してしまうため、母体である人体に影響を与えてしまう症状。カダージュたちは星痕に侵された子供たちをリユニオンのために誘拐し、セフィロスは星痕を宿した死者の思念によって侵蝕された星を宇宙を巡る船としようとしていた。最終的にエアリスの癒しの水によって全て消滅した。
- ジェノバ (JENOVA)
- 他の星から隕石となってやってきた存在。詳しくはファイナルファンタジーVII#古代種とジェノバを参照。
- 前作では四肢を失ったセフィロスに酷似した、人間の女性のような姿をしていたが、その後セフィロスに首だけが持ち去られた。その他の部位はクラウドたちによって破壊されるか、実験に使われるなどして行方不明の部分もある。
- セフィロスもジェノバと同じように、星を船として違う星へ行くことを目的としている。
- カダージュの目的は行方不明のジェノバの首を探し出しリユニオンを行うことであり、隠し場所として慰霊碑を破壊しようとしていたが、実際にはルーファウスが箱に入れて持ち歩いていた。
- リユニオン (REUNION)
- バラバラに散らばったジェノバ細胞が再び集まること(リ・ユニオンで再結合の意)。ジェノバ細胞を取り込み自我を失った人間の場合、この影響を受け、ジェノバの元へ集結しようと活動する。カダージュ達はジェノバの首とリユニオンを謀り、セフィロスを復活させようとした。
- 北の大空洞 (Great Northern Cave)
- 大昔にジェノバが降ってきたとされる雪山の巨大クレーター。すべての元凶が始まった場所であり、前作においての終わりの場所でもある。タークスはここでジェノバの首を見つけ、カダージュ達に襲撃された。
- 忘らるる都 (Forgotten Capital)
- かつて古代種達が住んでいた街。エアリスはここでホーリーを唱えた後に命を落とし、クラウドによって水葬された。本作ではカダージュ達がアジトとして使っており、誘拐したマリンとデンゼル達星痕に侵された子供をここに連れてきて、自らの思念を浸み込ませた水で彼等を操った。ヴィンセントはここに何度も訪れており、偶然カダージュ達と応戦して劣勢に立たされたクラウドを発見して救い出し、カダージュ達と星痕の真実を伝えた後、マリンと共に悔恨に駆られているクラウドを諭した。
- エッジ (Edge)
- 大都市ミッドガルがメテオにより破壊された際の被害が甚大だったため、ミッドガルに寄り添う形で新しくできた街。中央には神羅が建設した慰霊碑が存在する。
- セブンスヘブン (Seventh Heaven)
- エッジでティファが経営しているバーで、彼女とクラウド、マリン、デンゼルの住居でもある。もとは七番街スラムに存在していた店だったが、エッジで経営を決めた際に新たに再開した。以前のセブンスヘブンの名前は『CC FFVII』の時期にザックスによって付けられた。
- ヒーリン (Healin Lodge)
- 神羅の残党が利用している保養施設。ルーファウスもここで療養している。
- 教会 (Church)
- 伍番街スラム跡にある、クラウドとザックス(『CC FFVII』時)がエアリスと出会った場所。中央にはエアリスが育てていた花畑がある。クラウドはティファ達の元を去った後、ここで寝泊りしていた。カダージュとの交戦中に花畑は破壊されたが、その跡からエアリスの癒しの水が湧き出て、クラウドとデンゼル、そして人々の星痕を癒した。
- バハムート震 (Bahamut SIN)
- カダージュがクラウドたちが奪ったマテリアから呼び出した召喚獣。姿は禍々しく変貌している。『FFVII』本編では通常のバハムートの他、「改」「零式」が登場しているが、「震」は登場していないため、本作オリジナルの召喚獣となる。召喚時や最大の攻撃を放つ際の演出などは通常のバハムートのそれを意識しているようで、前述の亜種二体とは異なる特徴を備えている。角などに施された模様は縄文土器などがモデルとなっている。
- シャドウクリーパー (Shadow Creeper)
- ヤズーが召喚したモンスター。黒い霧から実体化し、斬り伏せても何度でも復活する。『FFVII』ではモンスターとは魔晄によって汚染され変質した生物の総称であるが、そういった生物と同一であるかは語られていない。なお、出現時の演出はカダージュらが自らの服を精製する際のそれと似ており、純粋な生物であるかも不明。
- 思念体 (Sephiroth's Spirit)
- 本作ではカダージュ達の事を指す。ライフストリームに拡散する事なく残ったセフィロスの思念が、自らの復活の為に地上へと送り出した存在であり、彼らがジェノバとリユニオンする事で再びセフィロスに戻る事ができる。
- シエラ号 (The Sierra)
- シドの新型飛空艇。「シエラ」とはシドの助手(後の妻)である女性の名前。後の『ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII』(『DC FFVII』)にも登場する。『DC FFVII』のWRO隊員の話によれば、この船は失われた古代文明の技術で製造された物であり、まだ解明されていない部分もあるらしい。
- フェンリル (Fenrir)
- クラウドが駆る漆黒の大型バイク。フロント2輪・リア1輪の計3輪という奇抜な車体と性能を持つ。普段は運び屋の仕事やその他の移動手段として使用するが、前輪側の左右側面内部にはクラウドの合体剣を一本ずつ全て収納できるよう戦闘用にも改造されている。仕事を始める以前にクラウド個人の収入と、ティファが発行した「セブンスヘヴンで一生タダで飲み食い出来る権利」と引き換えに手に入れたものである。
- ストライフ・デリバリー・サービス (Strife delivery service)
- クラウドが始めたバイク便の自営業。セブンスヘブンにあるクラウドの私室で経営している。依頼の入った荷物をフェンリルを使い、移動可能な範囲に限り世界中に配達する。
- バスターソード (Buster Sword)
- クラウドの親友、ザックスの形見である大剣で、前作のスタート直前にクラウドが引き継いだものである(前作のクラウドの初期装備)。本作品に登場するバスターソードは、オオカミの立ち尽くす荒野に捨てられて刺さっている錆びついた巨大な剣を指し、現在クラウドはこの剣の代わりに合体剣を使用している。物語の序盤にカダージュに蹴られていた。最後は回収されたらしく、綺麗な状態で協会に、慰霊碑の様に刺さっていた。
- 詳しくはザックス・フェアの項を参照。
- 携帯電話 (Cellular telephone)
- PHSに替わって普及した、クラウドを初め作中の殆どの人間に支給されている通信手段。クラウドはティファ達の元を離れて以来、留守電に切り替えている。ヴィンセントがクラウドを助けた際クラウドの携帯を落としてしまい、更に自分の携帯は持っていなかったせいでマリンに呆れられてしまった。この携帯電話は、ドコモ製P900iVのクラウドブラックである。
- クラウディ・ウルフ (Cloudy Wolf)
- クラウドが身に付けている狼の装飾が施されたシルバーアクセサリ。これと同じデザインの指輪をティファ、バレット、デンゼルも身に付けている。これはクラウドの行く先々に現れた謎の存在の事も指しており、正体はクラウドの心の孤独さを表しているらしい。
- ^ “売り切れ店続出!?『FF VII AC』の初回販売本数は42万本!”. ジーパラドットコム (2005年9月22日). 2016年1月21日閲覧。
- ^ “Final Fantasy VII Advent Children Complete”. Square Enix (2009年5月12日). 2012年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月19日閲覧。
- ^ 『電撃PlayStation Vol.252』メディアワークス、2003年10月31日、40,41,42,43,頁。
- ^ オリジナル・サウンドトラックより
- ^ “スクウェア・エニックス、DVD作品「FF VII アドベントチルドレン」限定BOX「ADVENT PIECES: LIMITED」の内容を公開”. GAME Watch (2005年6月21日). 2020年5月1日閲覧。
- ^ a b “Blu-ray版「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE」が4月16日に発売。「FF XIII」体験版やPS3本体同梱パッケージも”. 4gamer.net (2009年1月19日). 2020年5月1日閲覧。
- ^ “Blu-ray版「FF VII アドベントチルドレン」発売日が2009年4月16日に”. インプレス (2008年8月2日). 2009年4月4日閲覧。
- ^ “『FF7 ADVENT CHILDREN COMPLETE』4K HDRリマスター化!『FF7』正式続編が美しさを増して甦る”. INSIDE (2021年6月28日). 2021年7月26日閲覧。
- ^ “IVY ひょう窃でミュージックビデオ上映禁止処分に”. 中央日報 (2007年4月6日). 2008年4月5日閲覧。
- ^ “ミュージックビデオ盗作…歌手アイビー所属事務所に罰金刑”. 中央日報 (2007年12月8日). 2008年4月5日閲覧。
- ^ “アイビー、MV著作権侵害で3億ウォン損害賠償”. 中央日報 (2008年4月1日). 2008年10月10日閲覧。
固有名詞の分類
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アニメ作品 ふ |
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