ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/12 14:35 UTC 版)
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
---|---|
対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | ウィンキーソフト |
発売元 | バンプレスト |
プロデューサー | 山田俊彦 |
デザイナー | 阪田雅彦 |
シナリオ |
阪田雅彦 森田康楠 |
プログラマー |
渡邊猛 庄真宏 大西康成 |
音楽 |
田中伸一 山根昇 |
美術 | 大河原邦男 |
シリーズ | コンパチヒーローシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 12メガビット+64キロRAMロムカセット[1] |
発売日 |
1992年11月20日 |
その他 | 型式:SHVC-HS |
概要
SDにディフォルメされたロボットアニメや特撮作品のキャラクターが戦うクロスオーバー作品『コンパチヒーローシリーズ』の1つ[2]で、ガンダムシリーズ(SDガンダム)、仮面ライダーシリーズ、ウルトラシリーズを題材にしたRPG作品。通常のコンパチヒーローシリーズでは、ヒーローやロボットが擬人化された世界観を採用することでオリジナルストーリーを展開しているが、本作では擬人化を行わずに原作のキャラクター設定や人間関係が再現されている。
各シリーズのキャラクターが共存する惑星エルピスにおいて、アムロ・レイ、南光太郎、モロボシ・ダンで構成されるゼウス(Zet Extraordinary United Space:連邦特別大使)が、各シリーズの敵キャラクターで構成されるテロリスト集団と戦う。
1度の戦闘は最大味方4名・敵4名で行われる。味方側にはアムロ、光太郎、ダンの3人の他にガンダム系、ライダー系、ウルトラ系、バンプレストオリジナルのキャラクターが1名参加する(ただし一時的にそれより少ない人数で戦うこともある)。
ゲーム内容
ルート
各都市を繋げる移動用通路。航空移動などで都市を飛ばしていったり(オープニングを除く)横切ったりすることはできない。市街地から出ることで自動的にルート上を高速移動して、移動先の市街地に到着する。正しく稼動していないと移動先の座標が定まらないなどの理由で使用できない。基本的に一度開いたルートはフリーパスだが、物語の展開によっては一旦開いたルートが閉じてしまう場合もある。
なお、ダンジョンなどを経由して徒歩で別の都市に移動可能な「闇ルート」も一部には存在し、緊急脱出などに使われる。
装備
パーティメンバーはそれぞれ武器を1つ・防具を1つ装備可能で、それによって攻撃力や防御力のステータス強化が可能。中にはそれ以外のステータスが強化されたり、特殊な効力を持つ装備品も存在する。
ガンダム系、ライダー系、ウルトラ系はそれぞれ装備できる武器・防具が決まっており、既に所持している装備品は店で購入することは出来ない。また現在装備中のものより性能の低いものを買おうとすると注意される(買うことは可能)。
アムロ、光太郎、ダン以外のメンバーが装備しているものは所持しているとは見なされず同じ物を店で買うことが可能だが、彼らの装備を変更することは不可能。
相談・独り言
移動中に見られるパーティメンバー同士の会話。シナリオを進めるためのヒントを教えてくれる。
戦闘スタイル
ターン制で、ターンの開始時に全味方キャラクターに攻撃・必殺・特殊能力・アイテム・防御・逃げるの指示を行う。攻撃や必殺を選択した場合、目標となる敵を指定する。必殺技はテクニカルポイント(以下、TP)を消費しなければ使うことができず、TPは敵への攻撃の命中で小回復、敵の撃破で中回復、リテクニカルカプセルの使用で大回復する。逃げるを選択した場合、行動順が廻ってくることでボス以外の戦闘から離脱できる。必ず成功するが、その際に全員の「根性」が1ポイント下がる。「根性」は高いほどステータス異常の「混乱(同士討ち)」や「気絶(行動不能)」に対して強くなるので、下がるほど不利になる。
なお、本作の戦闘時の並び順はやや特殊で、メニュー画面での並び順が1番上のキャラクターは、戦闘画面では上から3番目に配列される(1人行動のときに戦闘画面のほぼ中央に立つ位置である)。それ以外のメンバーはメニュー画面同様に上から並べられる。コマンドの入力順もこの戦闘画面での並び順に準ずる。
敵も同様に行動を選択してゼウス側を攻撃したり、自己のHPを回復する。全ての敵を倒すか、撤退させれば勝利となる。ゼウス側のメンバーはHPが0になると戦闘不能になり、その戦闘が終了するまで、復帰することは出来ない(戦闘終了後、HPが残り1の状態で復帰)。
HP、ステータス異常、根性は病院で回復させることが出来る(根性の回復は診察室に入るだけでよい)が、TPは戦闘かリテクニカルカプセルを使用することでしか回復出来ない。
本来クリティカルヒットは一定の確率でしか出ないが、HPが残り1の場合は高確率で出せるようになる。
設定
舞台
ガンダム大陸、ライダー大陸、ウルトラ大陸には数個の都市があり、それらがルートで結ばれている。都市には市街地エリアと、市街地の各所から郊外に出ることができ、そこには森、敵アジト、洞窟など様々なダンジョンがある。ルートはゲーム冒頭でテロリストの一斉蜂起で破壊されたものが多く、各ダンジョンをクリアすることでルートをつなげ、最終的には敵本拠地に攻め込む。 また、各都市の名前は地球に実在する都市、『機動戦士ガンダム』シリーズに登場した地名などが採用されている。
本作オリジナルのメカニック
- ゲシュペンスト
- 詳細は「ゲシュペンスト#ゲシュペンスト(コンパチヒーローシリーズ)」を参照
- XNガイスト(ザンガイスト)[3]
- 本作の最終ボス。アポロンが搭乗する。戦闘は戦艦形態から始まり、HPが一定以下になると半人型形態に変形する。異空間のヘリオス要塞を維持する役目も担っていたため、ゼウスのメンバーに破壊され要塞は崩壊しアポロン共々行方不明となった。
- 『スーパーロボット大戦シリーズ』の設定についてはシャドウミラー#次元転移装置を参照。
- ^ a b c d 「8月情報号特別付録 スーパーファミコンオールカタログ'93」『SUPER FAMICOM Magazine』、徳間書店、1993年8月1日、 39頁。
- ^ 『コンパチヒーローシリーズとは|コンパチヒーローシリーズ ポータル』 。2011年11月5日閲覧。
- ^ 「スーパーファミコン必勝法スペシャル ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス」1992年 ケイブンシャ刊 48頁。アニメ『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』でも同様の読み方。
- ^ a b “ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス まとめ [スーパーファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年11月3日閲覧。
- ^ 『ロストヒーローズ2|バンダイナムコゲームス公式サイト』 。2014年11月7日閲覧。
- 1 ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポスとは
- 2 ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポスの概要
- 3 登場キャラクター
- 4 参加作品
- 5 スタッフ
固有名詞の分類
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