バート (鉄道) 現在の路線

バート (鉄道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 03:33 UTC 版)

現在の路線

アメリカの都市鉄道にはボストンのように路線の色を公式名称にしているところもあるが、BARTの路線は始点と終点の駅名をハイフンでつなげたものが公称として使われている。路線の色で案内することもある。これらの路線名は日本における京浜東北線などのような運行系統名であり、実際には所属線名が別にある。なお、サンフランシスコ国際空港駅は頭端式の駅であり、電車は方向転換して終点のミルブレー駅に向かう。

2019年2月11日からの路線:
路線名備考
  リッチモンド - デイリーシティ/ミルブレー土曜日はデイリーシティ止まり。平日夜と日曜日は運転なし。
  ベリエッサ・北サンノゼ - デイリーシティ線平日と土曜の昼間のみ運転
  リッチモンド - ベリエッサ・北サンノゼ線終日運転
  アンティオック - サンフランシスコ国際空港/ミルブレー線平日の夜と土曜日はサンフランシスコ国際空港から先のミルブレーまで延長運転
アンティオック〜ピッツバーグ・ベイポイント駅間はeBART路線のためベイポイント駅で乗り換えが必要。
  ダブリンプレザントン-デイリーシティ線日曜日にはマッカーサー行きとして運行
  サンフランシスコ国際空港 - ミルブレー線2019年運転開始。平日昼間と日曜日のみ運転
  コロシアム - オークランド国際空港線2014年開業。ケーブル・ライナー式新交通システム

過去の路線

2019年2月10日までの路線

始発から午後7時までの路線図
平日の午後7時および休日の朝8時以降の夜間時間帯の路線図
  リッチモンド - ミルブレー[6]
  サウス・フリーモント - デイリーシティー線
  リッチモンド - サウス・フリーモント線
  アンティオック - サンフランシスコ国際空港[7]
  ダブリン/プレザントン-デイリーシティー線

2009年9月13日までの路線

  リッチモンド - ミルブレー[8]
  フリーモント - デイリーシティー線
  リッチモンド - フリーモント線
  ピッツバーグ - サンフランシスコ国際空港[9]
  ダブリン/プレザントン-ミルブレー線[10]

2007年までの路線

  リッチモンド - デイリーシティー線(朝と夕方はコルマ)
  フリーモント - デイリーシティー線
  リッチモンド - フリーモント線
  ピッツバーグ - デイリーシティー線
  ダブリン/プレザントン-サンフランシスコ国際空港/ミルブレー

車両

Aクラス(コロシアム/オークランド空港駅にて)
Cクラス(デイリーシティー駅にて)
Bクラスの車内
Cクラス運転台
Dクラス(レークメリット駅にて2018年撮影)
オークランド空港線の車両

BARTは2019年現在6種類の車両を保有・運行している。新交通システムと後述のeBARTを加えると8種類となる。3両編成から10両編成までを柔軟に組成して運行している。

  • BART A/Bクラス ローア工業英語版(Rohr Industries)社製 1968年 - 1971年製造、VVVFインバーター制御に更新改造済
    • Aクラス(先頭車)
      • 運行用機械およびBARTの双方向通信システムを備えたFRP製運転室を持っている。乗務員室は先頭または末尾車両だけにある。
      • Aクラスは座席定員は72名で、合計定員は200名。
      • 60両在籍。前面のデザインは営団地下鉄(現・東京メトロ)の6000系7000系のデザインに影響を与えていると、マニア間で云われるが、実際には当車が後発であるため、マニア特有の嘘である。
    • Bクラス(中間車)
      • B車両は乗務員室がなく、乗客を運ぶ車両の中ほどに使用する。
      • B車両はA車両と同じ乗客容量を持っている。(座席定員72名 / 合計定員200名)
      • 389両在籍。
  • BART Cクラス
    • Cクラス アルストム社製 1987年 - 1989年製造
      • CクラスはAクラスと同じく運行および通信装置を備えたFRP製運転室を持っている。
      • CクラスはAクラスのような流線型前頭部を持たず、切妻型の前面に貫通扉を備え中間車としても使用できるようになっている。C2クラスの投入後はC1クラスとも呼ばれる。
      • 座席定員は64名で、合計定員は200名。
      • 150両在籍。
    • C2クラス モリソン・クヌーゼン社製 1994年 - 1996年製造
      • C2はC1と基本的に同じであるが、内装を一新。一部の車両には車いす用スペースのための跳ね上げ式座席があったが、改修の際に座席が撤去された。
      • 座席定員68名で、合計定員は200名。
      • 82両在籍。

これらの在来型車両はドア数が2つで乗降に時間がかかるため、BARTでは3ドア新型車両の導入が検討されていたが[11]2012年6月、ボンバルディアに新型車両の最初の発注を行った。2014年1月までに775両が発注された。2015年春に先行試作車でテストを開始、2017年からの5年間で順次量産される予定である[12]。これが以下のD/Eシリーズである。2023年までに旧型在来車両をすべて置き換える計画となっている。

  • BART D/Eクラス ボンバルディア社製 2017年 - 製造中
    • Dクラス
      • Aクラスと同じく先頭車タイプ。座席定員51名。310両製造予定。
    • Eクラス
      • Bクラスと同じく中間車タイプ。座席定員56名。465両製造予定。
      • D/Eクラス共通して各車両に自転車ラックを装備。

  1. ^ Forty BART Achievements Over the Years
  2. ^ History of BART (1946-1972)”. BART. 2006年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年1月7日閲覧。
  3. ^ “History of BART to the South Bay”. the San Jose Mercury News. (2005年1月8日). http://www.mercurynews.com/mld/mercurynews/news/special_packages/bart/10597476.htm 2007年1月7日閲覧。 
  4. ^ C. M. Hogan, Kay Wilson, M. Papineau et al, Environmental Impact Statement for the BART Daly City Tailtrack Project, Earth Metrics, published by the U.S Urban Mass Transit Administration and the Bay Area Rapid Transit District 1984
  5. ^ Peter Hall (1982). “San Francisco's BART System”. Great Planning Disasters. University of California Press. pp. 109-137. ISBN 0520046072 
  6. ^ デイリーシティー〜ミルブレーは平日のみ
  7. ^ 平日の夜と休日はミルブレーまで延長運転
  8. ^ デイリーシティー〜ミルブレーは夜間を除く平日のみ
  9. ^ 早朝深夜の一部はミルブレーまで延長運転
  10. ^ デイリーシティー〜ミルブレーは平日夜間・休日のみ
  11. ^ BART Needs to Replace its Fleet”. Mass Transit Magazine (2006年1月12日). 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月12日閲覧。
  12. ^ ボンバルディア、サンフランシスコBARTの新車365両を追加受注”. レスポンス (2014年1月9日). 2014年3月12日閲覧。
  13. ^ スイス車両メーカー、サンフランシスコBARTからディーゼルカー受注”. レスポンス (2014年4月29日). 2014年4月30日閲覧。


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