バイタルサイン バイタルサインの概要

バイタルサイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 11:59 UTC 版)

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日本の医療従事者の間では、(特に現場で)バイタルサインのことを「バイタル」と略して呼ぶことがある。

概要

「vital signs バイタルサイン」は医学・医療用語であり、「vital バイタル」は「生きている」、「sign サイン」は「兆候」という意味で、つまり人間が生きている状態であるということを示す兆候(=生命兆候)を意味する[1]

英語では複数形で「vital signs」とされるように、兆候はいくつもある。人間が生きている場合には次のような兆候がある[1]

測定

4つのバイタルサイン
「バイタルサインの測定」と言う場合は[1]、通常、それらの兆候の中から血圧脈拍呼吸速度体温の測定を行っている[1]。そしてそれらを数値で表す。
第5、第6のバイタルサイン
測定する時には基本的には上記の4つの兆候が選ばれることが一般的なわけであるが、加えて他の兆候も併用されることがあり、それらは「fifth vital sign(第5のバイタルサイン)」や「sixth vital sign(第6のバイタルサイン)」などと呼ばれている。
第5、第6のバイタルサインとしては、瞳孔の反射を診ることも行われ、尿量を含める場合もある。救急医療では、バイタルサインとして意識レベル(意識スケール)も重要視している。最近では、パルスオキシメーターによる動脈血酸素飽和度(SpO2)の測定値も含めることがある。
測定に用いる機器
基本の4つは、体温計血圧計腕時計の3つがあれば測定できる。脈拍は基本的には手指で測定できるが、あまりに弱い場合は聴診器が必要となる。
病院内でバイタルサインをモニタリング(継続的に測定・記録)する場合には、英語で「medical monitor」や「anaesthetic machine」と呼ばれ、日本語では「バイタルサインモニタ」「生体情報モニタ」「ベッドサイドモニタ」「臨床モニタ」などと呼ばれる装置が使われている。

参考文献

  • 『南山堂 医学大辞典』

  1. ^ a b c d e f g h i j k 『南山堂 医学大辞典』第17版【バイタルサイン】


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