ハッカー文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/08 14:55 UTC 版)
類型
一般にハッカーと広く目される人には、一定の顕著な共通点が見出される。
趣味
気分転換に思い切った活動をする優れたハッカーも多く、そのライフスタイルは多くのハッカーに感銘を与えている。旅行・買い物・スキー・水泳・ジョギング・料理・サイクリング・家の修理(ペンキ塗りなど)・庭弄りといった素朴な気分転換を好むハッカーは多い。
社会性
世界的に様々な趣味嗜好に関するコンベンションが開催されているが、これらコンベンションへの参加は、ハッカーに重要視されるイベントである。中にはこのコンベンションに参加するためだけに、大陸横断ヒッチハイクを行うものもある程で、このコンベンション好き気質は、アメリカ以外のハッカー文化にも顕著に見られる(日本国内も同様である)。これらコンベンションでは、非常に多岐に渡る交流が行われ、この際に取り交わされた口約束から、ハイテク関連企業が勃興することも珍しくはない。
関連文化
- ヒッピー - 1970年代から1980年代に掛けて活躍し、現在では指導的立場に居るグルやウィザードの敬称をもって語られるハッカーには、当時大学において盛んに持て囃されたヒッピー文化の影響を色濃く受けた者も少なくない。
- モンティパイソン - モンティパイソンのコメディを引用した技術用語としてspamが広く使われるなど、ハッカー文化や情報処理技術の発展に、少なからぬ影響を与えている。またプログラム言語のPythonは、このコメディグループ名から来ている。
関連文書
1970年代初期に生まれたジャーゴンファイルは、変遷するハッカー文化の中で特別な役割を果たしてきた。また、多くの教本・文学作品が学術的ハッカー文化を形作ってきた。その中でも影響の大きかったものを以下に挙げる。
- 『ハッカーズ』, スティーブン・レビー ISBN 487593100X
- 『ゲーデル, エッシャー, バッハ』, ダグラス・ホフスタッター ISBN 4826901259
- 『The Art of Computer Programming』, ドナルド・クヌース ISBN 475614411X
- 『人月の神話』, フレデリック・ブルックス ISBN 4894716658
- 『コンパイラ-原理・技法・ツール』, アルフレッド・エイホ, ラビ・セシィ, ジェフリー・ウルマン ISBN 4781905854
- 『計算機プログラムの構造と解釈』, Harold Abelson, Gerald Jay Sussman, Julie Sussman ISBN 0262011530
- 『プログラミング言語C』, ブライアン・カーニハン, デニス・リッチー ISBN 4320026926
- 『銀河ヒッチハイク・ガイド』, ダグラス・アダムス ISBN 4309462553
- 『The Tao of Programming』, Geoffrey James ISBN 0931137071
- 『ピラミッドからのぞく目』, ロバート・シェイ, ロバート・アントン・ウィルスン ISBN 4087605280
- 『Principia Discordia』, Greg Hill, KerryThornley ISBN 1559500409
- 『超マシン誕生』, トレイシー・キダー
- 『カッコウはコンピューターに卵を産む』, クリフォード・ストール ISBN 4794204302
- 『The Unix System』, スティーブン・ボーン ISBN 0201137917
- 『ハッカーと画家』, ポール・グレアム ISBN 4274065979
脚注
固有名詞の分類
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