ニュルタム 概要

ニュルタム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/24 08:20 UTC 版)

概要

1974年ブータン・ルピーに代わり導入された。高額紙幣としては、1,000ニュルタム紙幣が発行されている。ISO 4217コードはBTN。1ニュルタム=1インド・ルピーで固定されている。に対するレートは、1ニュルタム=約1.65円(2013年7月現在)。

硬貨

補助通貨チェルタム: phyed kram: chetrums)で、ブータンの国語ゾンカ語では「チェタム」と読む。100チェルタム=1ニュルタム。
1974年にアルミニウムの5チェルタム硬貨と10チェルタム硬貨、アルミニウム青銅の20チェルタム硬貨、白銅ニッケルの25チェルタム硬貨と1ニュルタム硬貨が導入された。5チェルタム硬貨は正方形、10チェルタム硬貨はホタテ貝の形をしていた。1979年には青銅の新5チェルタム硬貨と新10チェルタム硬貨、アルミニウム青銅の新25チェルタム硬貨、白銅ニッケルの新25チェルタム硬貨と50チェルタム硬貨および新1ニュルタム硬貨が導入された。現在、5チェルタム硬貨と10チェルタム硬貨は、ほとんど流通していない。

紙幣

1974年に1ニュルタム紙幣、5ニュルタム紙幣、10ニュルタム紙幣を発行した。続いて1978年には20ニュルタム紙幣、50ニュルタム紙幣、100ニュルタム紙幣を発行した。2006年にデザイン変更と500ニュルタム紙幣の発行がおこなわれ、2008年11月6日にはジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュクの戴冠を記念して、新50ニュルタム紙幣と1000ニュルタム紙幣が発行された。現在では1、5、10、20、50、100、500、1,000ニュルタム紙幣が流通している。

現行紙幣
画像 紙幣 サイズ 色彩 透かし 説明 発行年 最初の発行日
[2] 1 ニュルタム 120 x 60 mm 青、赤および緑 なし Simtokha Dzong 2006年 2006年11月20日
[3] 5 ニュルタム 125 x 60 mm 黄色、茶色および赤 なし Paro Taktsang 2006年
2011年
2006年11月20日
[4] 10 ニュルタム 125 x 65 mm 深緑と黄色 あり 第4代国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクとDungkar(巻貝、幸運の象徴の一つ) Rinpung Dzong 2006年
2013年
2006年11月20日
[5] 20 ニュルタム 130 x 65 mm 黄色と緑 あり 第3代国王ジグミ・ドルジ・ワンチュク Punakha Dzong 2006年 2006年11月20日
[6] 50 ニュルタム 145 x 70 mm ピンク、オレンジと緑 あり 現国王ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク Trongsa Dzong 2008年 2008年11月6日
[7] 100 ニュルタム 145 x 70 mm あり 第4代国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクとNorbu Rimpochhe(縁起の良い宝石の
一つ)
Tashichho Dzong 2006年
2011年
2006年11月20日
[8] 500 ニュルタム 155 x 70 mm ピンク、オレンジと緑 あり 初代国王ウゲン・ワンチュクとレイヴンクラウン Punakha Dzong 2006年
2011年
2006年11月20日
[9] 1,000 ニュルタム 165 x 70 mm 黄色、赤と金色 あり 現国王ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュクレイヴンクラウン(ブータン国王
が着用する王冠であり、レイヴンはブータンの国鳥
Tashichho Dzong 2008年 2008年11月6日

脚注


  1. ^ [1] Accessed 2008-11-13
  2. ^ Bhutan issues new 50- and 1,000-ngultrum notes BanknoteNews.com. Retrieved 2011-10-15.


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