ドリュー・スマイリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 04:37 UTC 版)
シカゴ・カブス #11 | |
---|---|
アトランタ・ブレーブス時代 (2021年4月6日) | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | アーカンソー州プラスキ郡モーメル |
生年月日 | 1989年6月13日(34歳) |
身長 体重 |
6' 3" =約190.5 cm 190 lb =約86.2 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2010年 MLBドラフト2巡目(全体68位) |
初出場 | 2012年4月12日 |
年俸 | $8,000,000(2023年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
国際大会 | |
代表チーム | アメリカ合衆国 |
WBC | 2017年 |
この表について
|
獲得メダル | ||
---|---|---|
アメリカ合衆国 | ||
ワールド・ベースボール・クラシック | ||
金 | 2017 | 野球 |
パンアメリカン競技大会 | ||
銀 | 2011 | 野球 |
経歴
プロ入りとタイガース時代
2010年のMLBドラフト2巡目(全体68位)でデトロイト・タイガースから指名され、8月16日に契約した[2]。
2011年、傘下のA+級レイクランド・フライングタイガースでプロデビュー。14試合に先発登板して7勝3敗、防御率2.58、53奪三を記録した。7月にAA級エリー・シーウルブズへ昇格。8試合(先発7試合)に登板して4勝3敗、防御率1.18、77奪三振を記録した。オフの10月に開催されたグアダラハラパンアメリカン競技大会の野球アメリカ合衆国代表に選出された[3]。
2012年はAAA級トレド・マッドヘンズで開幕を迎え、4月11日にタイガースとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[4]。翌12日のタンパベイ・レイズ戦で先発起用されメジャーデビュー。4回を投げ、4安打1失点3四球4奪三振だった[5]。7月7日に肋間筋を痛め、14日に15日間の故障者リスト入りした[6]。7月29日に復帰してからはリリーフとしても起用された[7]。ニューヨーク・ヤンキースとのアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)第1戦では延長11回からリリーフ登板して2イニングを投げ、勝利投手になった。この年は23試合(先発18試合)に登板して4勝3敗、防御率3.99、94奪三振を記録した。
2013年にはリリーフに転向。63試合に登板して6勝0敗2セーブ、防御率2.37、81奪三振を記録した。
2014年2月24日にタイガースと単年契約に合意した[8]。先発に再転向し、開幕後は21試合に登板。6勝9敗、防御率3.93、89奪三振を記録した。
レイズ時代
2014年7月31日にタイガース、レイズ、シアトル・マリナーズ間の三角トレードで、レイズへ移籍した[9]。レイズ移籍後は7試合の先発登板で、防御率1.70、3勝1敗というハイレベルなパフォーマンスを披露。シーズントータルでは、タイガースでの負け越しが影響して二桁勝利にはギリギリ届かなかった。
2015年は左肩の故障によって、わずか12試合の登板にとどまったが、防御率3.11、5勝2敗という好成績を記録。奪三振率も、メジャーで初めて10.0を上回った。
2016年はフルシーズン先発ローテーションに入り、30試合に登板して自身初めて規定投球回に到達した。アメリカンリーグワースト5位の32本塁打を浴び、防御率4.88、7勝12敗と負け越したが、持ち前の三振奪取能力では167三振を奪い、奪三振率8.6をマークした。
レイズ退団後
2017年1月11日にマレックス・スミス[注 1]、ライアン・ヤーブロー、カルロス・バルガスとのトレードで、マリナーズへ移籍した[11][12]。開幕前の2月9日に指名投手枠で第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ合衆国代表に選出され[13]、2次ラウンドから代表に合流した[14]。3月15日のベネズエラ戦に先発登板し、ベネズエラは同じマリナーズに所属するフェリックス・ヘルナンデスが先発登板したため、マリナーズ対決として注目を受けた[15]。3月22日の決勝プエルトリコ戦に勝利し、初の優勝を果たした[16]。
3月31日、左肘の張りを訴え6~8週間の休養が必要と診断され、10日間の故障者リスト入りした[17]。4月4日に60日間の故障者リストに移行し[18]、6月にはトミー・ジョン手術を受けたため[19]、復帰することなくシーズンを終えた。オフの12月1日にノンテンダーFAとなった[20][2]。
2017年12月12日、シカゴ・カブスと2年1000万ドル(出来高最大700万ドル)で契約を結んだ[21]。しかし2018年シーズンはメジャーで登板することなくシーズンを終えた。
結果的にマリナーズとカブスで登板することはなかった。
レンジャーズ時代
2018年11月2日に後日発表選手と共にトレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍した[22]。
2019年6月20日にDFAとなり[23]、25日にFAとなった。
ブルワーズ傘下時代
2019年7月1日にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結んだ[24]。傘下のAAA級サンアントニオ・ミッションズでプレーしていたが、7月18日に自由契約となった。
フィリーズ時代
2019年7月21日にフィラデルフィア・フィリーズとメジャー契約を結んだ[25]。オフの10月31日にFAとなった[26]
ジャイアンツ時代
2020年1月16日にサンフランシスコ・ジャイアンツと400万ドルの単年契約を結んだ[27]。背番号はフィリーズ時代と同じ「18」。オフにFAとなった。
ブレーブス時代
2020年11月16日にアトランタ・ブレーブスと1100万ドルの単年契約を結んだ[28]。
2021年は8月までは先発ローテーションの一角として、9月以降は中継ぎとして起用され、初の二ケタ勝利となる11勝(4敗)を挙げ、ブレーブスのワールドシリーズ進出に貢献した。ブレーブスはワールドシリーズ優勝を果たし、自身初めてとなるワールドシリーズ優勝を経験した[29]。 オフの11月3日にFAとなった[30]。
カブス時代
2022年3月19日にシカゴ・カブスと425万ドルの単年契約を結んだ[31]。2023年は相互オプションとなり、バイアウトの際は100万ドルが支払われる[32]。
投球スタイル
90~93mphのフォーシーム、80mph台後半のカッター、80mph前半のスライダーが中心。右打者に対しては平均84mphのチェンジアップも投げる[33]。
注釈
- ^ 同日、ルイス・ゴハラ、トーマス・バーロウズとのトレードで、シェイ・シモンズと共にアトランタ・ブレーブスから一旦マリナーズへ移籍している[10]。
出典
- ^ “Drew Smyly Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年4月22日閲覧。
- ^ a b MLB公式プロフィール参照。2019年6月25日閲覧。
- ^ “2011 Pan Am Team Roster” (英語). USABaseball.com: The Official Site of USA Baseball (2011年12月23日). 2017年7月2日閲覧。
- ^ Jason Beck; Anthony Odoardi (2012年4月11日). “Tigers set to designate Thomas for assignment” (英語). MLB.com. 2017年12月28日閲覧。
- ^ “Scores for Apr 12, 2012” (英語). ESPN (2012年4月12日). 2014年8月3日閲覧。
- ^ Greg Luca (2012年7月14日). “Smyly hits DL, Turner to make Tuesday start” (英語). MLB.com. 2017年12月28日閲覧。
- ^ “Smyly adjusting to new role out of bullpen” (英語). MLB.com (2012年9月1日). 2017年12月28日閲覧。
- ^ “Tigers Agree To Terms With Seven Players” (英語). CBS Sports. (2014年2月24日) 2017年12月28日閲覧。
- ^ "Rays acquire Smyly, Franklin, Adames in three-team trade". MLB.com (Press release) (英語). 31 July 2014. 2017年12月13日閲覧。
- ^ Bill Chastain (2018年8月22日). “Rays trade Smyly for Smith, 2 Minor Leaguers” (英語). MLB.com. 2018年8月23日閲覧。
- ^ Greg Johns (2017年1月11日). “Mariners swing 2 trades to land Smyly” (英語). MLB.com. 2017年12月13日閲覧。
- ^ Bill Chastain (2017年1月11日). “Rays trade Smyly for Smith, 2 Minor Leaguers” (英語). MLB.com. 2017年12月13日閲覧。
- ^ “USA Baseball Announces 2017 World Baseball Classic Roster” (英語). The Official Site of USA Baseball (2017年2月9日). 2017年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月16日閲覧。
- ^ Greg Johns (2017年3月14日). “Smyly, Felix to face off in Classic” (英語). MLB.com. 2017年4月5日閲覧。
- ^ Greg Johns (2017年3月15日). “Smyly, Felix to face off in Classic”. MLB.com. 2017年12月13日閲覧。
- ^ Doug Miller (2017年3月23日). “American Beauty: USA dominates PR in final” (英語). MLB.com. 2017年12月13日閲覧。
- ^ Greg Johns (2017年3月31日). “Smyly sidelined 6-8 weeks by elbow strain” (英語). MLB.com. 2017年12月13日閲覧。
- ^ Greg Johns (2017年4月4日). “Smyly to 60-day DL; Mariners claim Marshall” (英語). MLB.com. 2017年12月13日閲覧。
- ^ Jeff Todd (2017年6月28日). “Drew Smyly To Undergo Tommy John Surgery” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年8月23日閲覧。
- ^ “List of moves at Friday's non-tender deadline” (英語). MLB.com (2017年12月2日). 2017年12月13日閲覧。
- ^ Carrie Muskat (2017年12月2日). “Cubs agree to terms with Morrow, Smyly” (英語). MLB.com. 2017年12月13日閲覧。
- ^ T.R. Sullivan (2018年11月2日). “Rangers acquire lefty Smyly from Cubs” (英語). MLB.com. 2019年1月30日閲覧。
- ^ T.R. Sullivan (2019年6月20日). “Rangers DFA Smyly, move Chavez to rotation” (英語). MLB.com. 2019年6月21日閲覧。
- ^ Jeff Todd (2019年7月1日). “Brewers Sign Drew Smyly” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年7月6日閲覧。
- ^ Connor Byrne (2019年7月21日). “Phillies Announce Drew Smyly Signing, Designate Fernando Salas” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年7月22日閲覧。
- ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2020年1月17日閲覧。
- ^ “Giants have 1-year deal with lefty Smyly” (英語). MLB.com. 2020年1月22日閲覧。
- ^ “Braves Sign Drew Smyly” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月16日閲覧。
- ^ Anthony Castrovince (2021年11月2日). “Braves win 1st World Series title since 1995” (英語). MLB.com. 2021年11月3日閲覧。
- ^ “160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2021年11月3日). 2021年11月5日閲覧。
- ^ “Press release: Cubs roster moves for March 19”. www.mlb.com. 2022年3月20日閲覧。
- ^ “Cubs To Sign Drew Smyly” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年3月20日閲覧。
- ^ Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Player Card: Drew Smyly
- 1 ドリュー・スマイリーとは
- 2 ドリュー・スマイリーの概要
- 3 詳細情報
- 4 関連項目
- ドリュー・スマイリーのページへのリンク