テクノ (ダンスミュージック)
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日本のテクノ・シーン
1993年、日本人アーティストのケン・イシイが学生時代に制作したデモテープがベルギーの有力なレーベルR&Sに採用される。彼による1993年の「Pneuma」や1995年の「EXTRA」はヨーロッパの音楽雑誌のヒットチャートにも登場し、日本発の初めてのテクノの成功者と言える。また1993年から1995年にかけて、日本国内でもテクノやいわゆるIDMのレーベル活動が始まった。代表的なレーベルとしてサブライム・レコーズ(Sublime Records)、フロッグマン・レコーズ[33](Frogman Rrecords)、サブボイス(Subvoice)、とれまレコード(TOREMA RECORDS)、サイジジー・レコーズ(Syzygy Records)などが挙げられる。1994年、それに答えるかのように大手レコード会社のソニー・ミュージック(Sony Music Entertainment (Japan) Inc.)から「ソニーテクノ」と名づけられたプロジェクトによりヨーロッパのテクノのレーベルの音源のライセンスが獲得され国内で販売された。翌年の1995年、今度は出版界からテクノ専門雑誌「ele-king」という雑誌も発行された。ソニーテクノ、ele-king共に1990年代末には終息している。デトロイト・テクノ第二世代のジェフ・ミルズが東京在住な事もあり、オーケストレーションでのテクノブームも起こりつつある。この活動へのメッセージで坂本龍一が「彼の試みは興味深い」とコメントしている。
主なテクノ・アーティスト
デトロイト・テクノ 第1世代(ビルヴィレ・スリー)
- ホアン・アトキンス(Cybotron、Model500)
- デリック・メイ(Rhythim Is Rhythim)
- ケビン・サンダーソン(インナー・シティ)
第2世代
ミニマル・テクノ
- ジェフ・ミルズ
- リッチー・ホゥティン
- リカルド・ヴィラロボス
- ベーシック・チャンネル
- ロバート・フッド
アンビエント・テクノ
ハードコアテクノ
日本のテクノ
- 電気グルーヴ
- 石野卓球
- ケン・イシイ
- 田中フミヤ
- Q'HEY
- DJ WADA
- 金森達也(DJ SHUFFLEMASTER)
- Subvoice
- トビーネイション
- 砂原良徳
- CMJK
- KAGAMI
- DJ TASAKA
- MAYURI
- シン・ニシムラ
- Newdeal
- DJ SODEYAMA
- Co-Fusion
- タンツムジーク
- RIOW ARAI
その他のテクノ
- ローラン・ガルニエ
- ジョイ・ベルトラム
- マイク・ヴァン・ダイク
- CJボーランド
- ハードフロア
- テクネイジア
- DJ Hell
- ルーク・スレーター
- トーマス・シューマッハ
- エレン・エイリアン
- フルーク
- パン・ソニック
- ア・ガイ・コールド・ジェラルド
- ポール・ヴァン・ダイク
- ダン・カーティン
- ダレン・エマーソン
- アンダーワールド
- ケミカル・ブラザーズ
- プロディジー
脚注
注釈
出典
- ^ 美馬 2004, p. 14
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, pp. 457–458, 471–472
- ^ 野田 2001, pp. 92–93
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, pp. 472–477
- ^ 野田 2001, pp. 102、107
- ^ 野田 2001, p. 114
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, pp. 481–482
- ^ 野田 2001, pp. 106–107
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, pp. 504
- ^ 野田 2001, pp. 242–248
- ^ http://www.clubberia.com/ja/artists/781-Kevin-Saunderson/
- ^ 野田 2001, pp. 250–253
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, pp. 496–497, 507
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, p. 498
- ^ 野田 2001, pp. 196–202
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, pp. 497
- ^ 野田 2001, pp. 264–265
- ^ discogs
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, pp. 508
- ^ ガルニエ & 野田 2006, pp. 32–37
- ^ ガルニエ & 野田 2006, p. 130
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, pp. 509–510
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, pp. 615–616
- ^ 野田 2001, pp. 210
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, pp. 506–507
- ^ 野田 2001, pp. 330–331
- ^ 野田 2001, pp. 368–369
- ^ 野田努「ブラック・マシーン・ミュージック」
- ^ ブルースター & ブロートン 2003, pp. 505
- ^ トフラー 1980, pp. 216–223
- ^ 「ニッポンの音楽」 - ISBN 4062882965
- ^ discogs
- ^ https://web.archive.org/web/20140417064710/http://ototoy.jp/feature/index.php/20090124_02
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