チョーク弁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/25 09:31 UTC 版)
チョーク弁(チョークべん、英: Choke valve)は、ガソリンエンジンとそれらをベースとしたエンジン[注 1]において、燃料を供給するキャブレターに設けられた機構である。エンジンが冷えている際の始動時に、燃焼させる混合気の空燃比を一時的に高める機構である。キャブレターのメインボアに蓋をして吸気の流速を上げ、吸入負圧を高めて燃料の供給量を増大させるという方法を採っており、その様子から「息苦しくさせる」あるいは「(通路などを)ふさぐ」といった意味を持つ「チョーク(choke)」と呼ばれるようになった。この蓋にはスライドバルブ式やバタフライバルブ式がある。また、目的も操作方法も同じバイスターター式も広義に「チョーク」と呼ばれている。
注釈
- ^ 旧式のLPGエンジンなど。
- ^ ガソリンエンジンが均質化した混合気を点火プラグでガス爆発させるのに対し、ディーゼルエンジンがシリンダーに吸入するのは空気のみであり、吸気を絞ることで始動性が向上することはなく、かえって酸素不足で燃焼エネルギー(出力)自体を減らすことになる。
- ^ いずれもセラミックやニクロムヒーターを用いた電熱式で、グロープラグが直噴式にを用いられる例もある。また、年間を通して気温の高い熱帯地域向けなどのエンジンではこれらの始動補助デバイスが省かれているものが多い。
- ^ 映画、世界最速のインディアンにおいて、バート・マンローがこの方法でエンジンを始動するシーンが見られる[要出典]。
出典
- 1 チョーク弁とは
- 2 チョーク弁の概要
- 3 チョーキング
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