チャン・チャン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/02 04:19 UTC 版)
主な遺構
建物の壁は日干し煉瓦で作られており、部屋どうしの仕切りは、砂漠地帯特有の暑さを和らげる目的で、風通しの良い網目状になっている。
シウダデラ
王の宮殿。一人の王のために一つのシウダデラが作られ、敷地内には9つある。シウダデラの最奥は王の墓となっている。
公開されているものの一つは、高さ 10 m、底辺 7 m のアドベ(土)の城壁で囲まれており、入り口は 2 m ほどの狭い通路の一箇所のみ。城壁の内側には、約 6000 平方メートル(サッカーコートとほぼ同じ)の広場を持つ。
アウディエンシア
シウダデラ内で、王への貢物を献上するための場所といわれる。
部屋ごとに異なるレリーフによって装飾がなされており、それぞれのレリーフは貢物の種類を表し、貢物の種類によって部屋を使い分けていたと考えられている。
灌漑用水路
全長 74 km、幅 10 m の灌漑用水路(カナール)跡。アンデス山脈の雪解け水を農地へ導いた。
チャン・チャンの風景
-
広大なチャンチャンの模型。これでもすべては収まってはいない。
-
網目状の壁。本来の高さは3m程度と推測されている。
-
アウディエンシアのレリーフ。海鳥は海産物(魚)を表すとされる。
-
波に乗ってやって来る多くの魚。大漁を表しているといわれる。
-
-
-
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
- (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
外部リンク
- 世界遺産:チャンチャン遺跡 (ペルー観光情報サイト)
- 1 チャン・チャンとは
- 2 チャン・チャンの概要
- 3 主な遺構
チャンチャン
固有名詞の分類
- チャン・チャンのページへのリンク