タクロリムス 名称

タクロリムス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 14:56 UTC 版)

名称

タクロリムス (tacrolimus) の名は、筑波で発見されたマクロライド系免疫抑制剤 (Tsukuba macrolide immunosuppressant) というところから命名されている[1]。開発コードナンバーはFK506であり、論文などではこちらの名称が使用される例も見られる[2]

臓器移植用医薬品としての商品名はプログラフ(商標登録日本第5315917号)で、1993年に藤沢薬品から発売された。2008年に1日1回投与でプログラフの1日分(1錠を2回)の効果をもたらす、経口徐放性製剤タイプのグラセプター(海外ではアドバグラフもしくはプログラフXL)が発売されている。

アトピー性皮膚炎用外用剤としては、1999年にプロトピック軟膏として発売されている。山之内製薬との合併により、2005年以降はアステラス製薬の製品となったが、プロトピックは医療用皮膚薬のスペシャリティーファーマであるマルホにプロモーション提携した後に、日本の販売権利をマルホに売却。日本国外での販売権も2016年にデンマークの製薬会社、レオファーマに売却されている[4]

研究事項

タクロリムスはアルツハイマー病に対して効果があるかもしれないことを示唆する研究も存在する[5]。2015年現在、タクロリムスがアルツハイマー病を予防できたという証拠は見い出せていないものの、疫学的に見ると、タクロリムスを常用している者と、そうではない者とを比較した時、タクロリムスを常用している者のアルツハイマー病発症率が低いとの報告がある[6]

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