ソニー・ラブ=タンシ ソニー・ラブ=タンシの概要

ソニー・ラブ=タンシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/19 04:19 UTC 版)

ソニー・ラブ=タンシ
Sony Labou=Tansi
誕生 1947年7月5日
ベルギー領コンゴ キンワザ
死没 (1995-06-14) 1995年6月14日(47歳没)
職業 小説家劇作家
代表作 『一つ半の生命』
主な受賞歴 仏語圏フェスティヴァル特別賞、ブラック・アフリカ文学大賞
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

経歴

ベルギー領コンゴのキンワザ(現・キンシャサ)に生まれる。ブラザヴィルポワントノワールで教育を受け、英語フランス語の教師や、科学研究省に勤める。1979年にフランス語で書いた小説『一つ半の生命』で注目され、第1回仏語圏フェスティヴァル特別賞を受賞。その後『恥ずべき状態』などの小説を執筆し、1983年『反人民』でブラック・アフリカ文学大賞受賞。またロカド・ズールー劇団を主宰し、『心臓の署名者』『血の括弧』などの劇を執筆。1995年にエイズのためブラザウィルで死去。

作品

『一つ半の生命』は、アフリカのカタマラナジー国という架空の国を舞台に、独裁者ゾンビなどといった奇怪な人物達による、国が滅亡するまでを描く神話的な作品。その序文では「絶望の不条理」について語ったものとされ、フランス語としては破格の文法、時制や単語が用いられ、発表後に『ル・マタンフランス語版英語版』紙などで注目された。

著作

小説

  • 『一つ半の生命』La Vie et Demie, 1979年(樋口裕一訳、新評論、1992年)
  • La Parenthèse de sang, 1981年
  • 『恥ずべき状態』L'État honteux, 1981年
  • 『反人民』L'anté-peuple, 1983年
  • 『ロルサ・ロペスの七つの孤独』Les Sept Solitudes de Lorsa Lopez, 1985年
  • 『火山の目』Les Yeux du volcan, 1988年
  • Le Coup de vieux, 1988年
  • 『苦悩の始まり』Le Commencement des douleurs, 1995年(樋口裕一・北川正訳、新評論、2000年)
  • L'Autre Monde', 1997年

戯曲

  • Moi, veuve de l'empire, 1987年
  • Qui a mangé madame d'Avoine Bergotha, 1989年
  • La Résurrection rouge et blanche de Roméo et Juliette, 1990年
  • Une chouette petite vie bien osée, 1992年
  • Théâtre complet, 1995年
  • Antoine m'a vendu son destin, 1997年

  • Poèmes et vents lisses, 1995年



「ソニー・ラブ=タンシ」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ソニー・ラブ=タンシ」の関連用語

ソニー・ラブ=タンシのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ソニー・ラブ=タンシのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのソニー・ラブ=タンシ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS