ゼアズ・ア・プレイス 背景

ゼアズ・ア・プレイス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/25 07:07 UTC 版)

背景

ビートルズの伝記作家や歴史家のうち、マーク・ルイソン英語版ウォルター・エヴェレット英語版ティム・ライリー英語版マーク・ハーツガード英語版らは、「ゼアズ・ア・プレイス」の主な作者としてレノンの名を挙げている[2][3][4][5]。レノン自身も1971年のインタビューで自身が作者であることを認めており、1980年に「『ゼアズ・ア・プレイス』では、モータウンのような曲を目指していた。黒っぽいやつをね。『僕の心に悲しみなんかない』―みんなが抱えていることさ」と振り返っている[6][3]。音楽評論家のイアン・マクドナルド英語版は、レノンがアイズレー・ブラザーズを参考にしたのではないかと推測しているが、その一方で「その影響は完成した楽曲では見られない」と述べている[7]。また、エヴェレットは本作が特にモータウンの影響を受けていると考えていないが、スプリームスが1961年に発売した「アイ・ウォント・ア・ガイ英語版」との比較を行なっている[8]

マッカートニーは、1997年に出版された自伝『Many Years from Now』の中で、フォースリン・ロード20番地にある(幼少期を過ごした)家の玄関でレノンと共作したとし、「(自分の)オリジナルのアイデアに偏っている」と述べている[9]。マッカートニーは、レナード・バーンスタインとタイトルはレナード・バーンスタインスティーヴン・ソンドハイムスティーヴン・ソンドハイムが作曲した映画『ウエスト・サイド物語』のサウンドトラック・アルバムを持っていて、同アルバムに収録の「There's a Place for Us」から「There's a Place」というフレーズを導き出したと語っている[9]


注釈

  1. ^ ビートルズがイギリスで発売した初期のシングル4作のうち、「ラヴ・ミー・ドゥ」、「フロム・ミー・トゥ・ユー」、「サンキュー・ガール」、「アイル・ゲット・ユー」でハーモニカが使用されている[12][13]
  2. ^ ルイソン、エヴェレット、ケネス・ウォマック英語版は発売日を1964年3月2日としているが[26] [27][28]、ジョン・C・ウィンは1964年2月20日としている[29]

出典

  1. ^ a b The Hot 100 Chart”. Billboard (1964年4月11日). 2020年10月19日閲覧。
  2. ^ Lewisohn 2000, pp. 353, 364.
  3. ^ a b c d Everett 2001, p. 143.
  4. ^ a b c d e Riley 2002, p. 56.
  5. ^ a b c Hertsgaard 1995, p. 32.
  6. ^ Sheff 1981, p. 196.
  7. ^ MacDonald 2007, p. 65.
  8. ^ a b Everett 2001, p. 145.
  9. ^ a b c Miles 1998, p. 95.
  10. ^ a b c d e Pollack 1991.
  11. ^ Everett 2001, pp. 116, 127.
  12. ^ MacDonald 2007, pp. 58, 62, 77, 80, 85.
  13. ^ Womack 2009, p. 286.
  14. ^ a b c d e f Lewisohn 1988, p. 24.
  15. ^ Winn 2008, p. 29.
  16. ^ Winn 2008, p. 32.
  17. ^ Lewisohn 1988, p. 28.
  18. ^ Everett 2001, p. 123.
  19. ^ Lewisohn 1988, pp. 23, 28.
  20. ^ Lewisohn 1988, p. 32.
  21. ^ Lewisohn 1988, pp. 23–24.
  22. ^ Jopling, Norman (30 March 1963). “Guess What!”. Record Mirror: 12. 
  23. ^ Womack 2009, p. 290.
  24. ^ Gould 2007, pp. 212–213.
  25. ^ Womack 2009, pp. 290–291.
  26. ^ Lewisohn 1988, p. 200.
  27. ^ Everett 2001, p. 214.
  28. ^ Womack 2009, p. 289.
  29. ^ Winn 2008, p. 106.
  30. ^ Marcus 1980, pp. 186–187.
  31. ^ Kramer 2009, p. 68.
  32. ^ a b Hertsgaard 1995, pp. 32–33.
  33. ^ Ingham 2009, pp. 21–22.
  34. ^ Marshall 2006, p. 11.
  35. ^ Gould 2007, p. 148.
  36. ^ Cott & Doudna 1982, pp. 249–250.
  37. ^ MacDonald 2005, p. 65.
  38. ^ Deming, Mark. Flamin' Groovies Now - Flamin' Groovies | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月20日閲覧。
  39. ^ Deming, Mark. Dogs from the Hare That Bit Us - The Dickies | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月20日閲覧。
  40. ^ Rabid, Jack. Flamin' Groovies Now - Flamin' Groovies | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月20日閲覧。
  41. ^ Deming, Mark. B-Sides the Beatles - The Smithereens | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月20日閲覧。
  42. ^ BBC Radio 2 - 12 Hours to Please Me, Gabrielle Aplin - There's A Place - Please Please Me session”. BBC. 2020年10月20日閲覧。






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ゼアズ・ア・プレイス」の関連用語

ゼアズ・ア・プレイスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ゼアズ・ア・プレイスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのゼアズ・ア・プレイス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS