ジェネリックトップレベルドメイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/23 16:39 UTC 版)
# | gTLD | 用途 |
---|---|---|
1 | .aero | 航空業界。 |
2 | .arpa | インターネット・アーキテクチャ委員会の勧告に従い、インターネットの運営上重要な、インフラ上のホスト名特定のための領域としてのみ確保されている。 |
3 | .asia | アジア太平洋地域の企業・団体・個人。 |
4 | .biz | ビジネス。 |
5 | .cat | カタルーニャ語話者およびカタルーニャ文化圏。 |
6 | .com | 商取引事業者、だが厳密ではない。 |
7 | .coop | 協同組合 |
8 | .edu | 小中高等教育機関 |
9 | .gov | アメリカ合衆国における、連邦・州・地方の政府機関。 |
10 | .info | 情報サイト、だが厳密ではない。 |
11 | .int | 条約によって設立された国際機関。 |
12 | .jobs | 雇用に関するサイト。 |
13 | .mil | アメリカ軍。 |
14 | .mobi | モバイルに対応したサイト。 |
15 | .museum | 博物館・美術館。 |
16 | .name | 個人・家族。 |
17 | .net | 元々はインフラのためのものであった。現在は制限なし。 |
18 | .org | 元々は、他のgTLDに該当しない団体のためのものであった。現在は制限なし。 |
19 | .pro | 特定の職業 |
20 | .tel | 電話網およびインターネットの通信に関するサービス。2007年3月2日追加 |
21 | .travel | 旅行代理店、航空会社、ホテル、旅行事務局など |
22 | .xxx | アダルトサイト用 |
概観すると、IANAはトップレベルドメインを以下のように区分けしている[2]。
- インフラ用トップレベルドメイン (.arpa)
- 国別コードトップレベルドメイン(country code top-level domain) (略称:ccTLD)
- 国際化ドメイン(internationalized top-level domain) (略称:IDN)
- ジェネリックトップレベルドメイン (gTLD)
- 制限付きジェネリックトップレベルドメイン
ジェネリックトップレベルドメインの主なものには.com、.info、.net、.orgがある。さらに.biz、.name、.proドメインもジェネリック(一般)ドメインとされているが、これらは仕様上制限付きジェネリック (generic-restricted) であり、登録にはそれぞれに定められたガイドラインに従い、適格性の証明が必要とされる。
歴史的に見ると、ジェネリックトップレベルドメイン群にはドメイン名システムの開発初期に作られたものも含まれる。特に.edu、.gov、.int、.milなどである。しかし、これらのドメインは現在相当する企業や機関によって出資されており、新しく作られた「テーマごとの」ドメイン名と同様、スポンサードトップレベルドメインであると考えられる。国別コードトップレベルドメインではないドメイン名、すなわち地域や国の明示がないドメイン名はいまだに「ジェネリック」ドメインと呼ばれることも多い。
最新のgTLDとして使用される文字列については以下を参照。
- “ルートゾーンに追加されたgTLDの一覧”. ICANN (2014年4月24日). 2014年4月29日閲覧。
注釈
- ^ 実際、2014年1月23日にニューヨーク市は.nycを取得した。“.nyc Registry Agreement”. 2014年2月4日閲覧。
- ^ a b 2016年3月7日付けで子会社のBRレジストリに事業移管。
- ^ 2017年3月14日付けで子会社のosakaレジストリに事業移管。
出典
- ^ 丸山直昌. “TLD新設についての誤解”. 2011年11月23日閲覧。
- ^ [1], the Internet Assigned Numbers Authority
- ^ IANAの、iTLDリクエスト書類(英語)
- ^ ICANN理事会、TLDの根本的見直しを承認(英語), CircleID, 26 June 2008
- ^ ICANN | ジェネリック トップレベル ドメイン(gTLD)大幅拡大の利用を承認
- ^ キヤノンが新トップレベルドメイン名「.canon」の取得活動を開始 キヤノン・ニュースリリース(2010年3月16日)
- ^ 日立が新トップレベルドメイン「.hitachi」の運用を開始 日立製作所・ニュースリリース(2015年9月11日)
- ^ “.dnp Registry Agreement”. 2014年2月4日閲覧。
- ^ 生活者と“未来のあたりまえを作る。”コミュニケーションサイト『ドットDNP』開設 大日本印刷・ニュースリリース(2014年6月18日)
- ^ 「.tokyo」「.nagoya」ルートゾーンに追加、東京のため/名古屋のためのgTLD Internet Watch(2014年1月30日)
- ^ 新ドメイン「.nagoya」誕生、応援団にSKE48就任、河村たかし市長ご満悦 Internet Watch(2014年2月20日)
- ^ “Mitigating the Risk of DNS Namespace Collisions (DNS 名前空間における名前空間衝突のリスク緩和)” (pdf). Internet Corporation for Assigned Names and Numbers.. ICANN (2015年10月28日). 2020年9月30日閲覧。
- ^ a b “「お名前.com」世界初!カタカナ新ドメイン「.コム」の先行登録受付開始”. GMOインターネット株式会社 (2015年12月16日). 2016年7月3日閲覧。
- 1 ジェネリックトップレベルドメインとは
- 2 ジェネリックトップレベルドメインの概要
- 3 歴史
- 4 脚注
- ジェネリックトップレベルドメインのページへのリンク