オランダ領インドとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > オランダ領インドの意味・解説 

オランダ領インド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/14 08:45 UTC 版)

植民地時代のインド英語版
イギリス領インド帝国全図
オランダ領インド 1605年-1825年
デンマーク領インド 1620年-1869年
フランス領インド 1668年-1954年

ポルトガル領インド
(1505年-1961年)
インド商務院 1434年-1833年
ポルトガル東インド会社 1628年-1633年
ゴア併合 1961年

イギリス領インド
(1612年-1947年)
イギリス東インド会社 1612年-1757年
東インド会社統治下のインド 1757年-1858年
イギリス領インド帝国 1858年-1947年
イギリス統治下のビルマ 1824年-1948年
藩王国 1721年-1949年
インド・パキスタン分離独立 1947年

テンプレートを表示
ベンガルのオランダ入植地、フーグリーの景観(1787年)

オランダ領インドオランダ語: Nederlands Voor-Indië直訳すると前インド)は、インド亜大陸に存在したオランダ東インド会社の入植地と交易所の総称である。そのすべてを一元的に管理する統括者や組織は存在しなかったため、地理的概念としてのみ使用される。オランダ領インドは別々の統治体からなり、総督(gouverneur)の治めるオランダ領セイロンとオランダ領コロマンデル、司令(commandeur)の治めるオランダ領マラバールVOCの取締役(directeuren)が治めるオランダ領ベンガルとオランダ領スーラトからなる。

なお、オランダ語で単に「オランダ領インド(Nederlands-Indië)」と書くと、オランダ領東インド(現在のインドネシア。区別する場合は、後インドAchter-Indië、東インドOost-Indië等と表記)のことになる。

歴史

インド亜大陸でのオランダ領は1605年から1825年まで続いた。オランダ東インド会社の商人は、東インド諸島の香辛料と交換するための織物を探していたため、最初の拠点はオランダ領コロマンデル、プリカットに設立された[1]。オランダ領スーラトとオランダ領ベンガルは、それぞれ1616年と1627年に設立された[2][3]。オランダが1656年にポルトガル領セイロンを征服した後、5年後に、ポルトガル人の侵入からセイロンを守るために、マラバール海岸のポルトガル砦も占領した[4][5]

織物以外にオランダ領インドで取引されていた商品は、インド半島全域からの宝石、オランダ領ベンガルの硝石アヘン、オランダ領マラバールのコショウなどがある。インド人の奴隷はモルッカ諸島ケープ植民地が輸入した。

18世紀の後半、オランダは影響力を失っていった。有名なコラッチャルの戦い英語版(1741年)で、トラヴァンコール王マルタンダ・ヴァルマの軍隊がオランダ東インド会社を破り、マラバールでのオランダの権力は完全に覆された。フランス革命戦争中の1795年にウィレム5世が英国亡命中に発したキュー書簡英語版は、オランダの植民地をイギリスに委譲させて、フランスに侵略されるのを防いだ。オランダ領コロマンデルとオランダ領ベンガルは、1814年のロンドン条約でオランダ統治に復したが、1824年の英蘭協約によって英領に戻った。条約の条文で、財産と施設のすべての譲渡は1825年3月1日に行われることになっていた。したがって、1825年半ばまでに、オランダはインド亜大陸での最後の拠点を失った。

貨幣

パゴダ金貨。ヴィシュヌ神の化身のヴェンカツワラ神をあしらい、プリカットの造幣所で作られた。17世紀~18世紀。

オランダ人がインドで商業的に活動していた時代、彼らはコーチンマスリパトナムナーガパッティナム(またはネガパタム)、ポンディシェリ(オランダがフランスから支配権を獲得した1693年から1698年までの5年間)、プリカットでいくつかの造幣所を運営した。作られた貨幣はすべて現地の物をモデルにしている。

地図

Poppacamal
Pulicat
Masulipatnam
Nizapatnam
Tenganapatnam
Golkonda
Bheemunipatnam
Kakinada
Draksharama
Palakol
Nagulavancha
Sadras
Thiruppapuliyur
Parangippettai
Cochin
Quilon
Cannanore
Kayamkulam
Cranganore
Pallipuram
Purakkad
Vengurla
Barselor
Hugli-Chuchura
Patna
Cossimbazar
Dhaka
Murshidabad
Pipely
Balasore
Suratte
Ahmedabad
Agra
Kanpur
Burhanpur
Bharuch
Khambhat
Vadodara
Mrohaung
Syriam
Martaban
Ava
Colombo
Tuticorin
Calpentijn
Caraas
Mannar
Trincomalee
Batticaloa
Galle
Matara
Cape Comorin
Cotatte
  オランダ領セイロン   オランダ領コロマンデル   オランダ領マラバール
  オランダ領スーラト   オランダ領ベンガル   オランダ領ミャンマー

ギャラリー

関連項目

脚注

  1. ^ De VOCsite : handelsposten; Coromandel”. De VOCsite. Jaap van Overbeek te Wageningen.. 2020年10月10日閲覧。
  2. ^ De VOCsite : handelsposten; Suratte”. De VOCsite. Jaap van Overbeek te Wageningen.. 2020年10月10日閲覧。
  3. ^ De VOCsite : handelsposten; Bengalen”. De VOCsite. Jaap van Overbeek te Wageningen.. 2020年10月10日閲覧。
  4. ^ De VOCsite : handelsposten; Ceylon”. De VOCsite. Jaap van Overbeek te Wageningen.. 2020年10月10日閲覧。
  5. ^ De VOCsite : handelsposten; Malabar”. De VOCsite. Jaap van Overbeek te Wageningen.. 2020年10月10日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  オランダ領インドのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オランダ領インド」の関連用語

オランダ領インドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オランダ領インドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオランダ領インド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS