オメガトライブ 「オメガトライブ」というプロジェクト

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オメガトライブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/23 01:49 UTC 版)

「オメガトライブ」というプロジェクト

杉山清貴&オメガトライブのメンバーは、後日「”オメガトライブ”は、バンドでは無く、プロジェクトであり、自分達はその一員であった。」と答えている[2][3][4]

藤田が考えるオメガトライブというプロジェクトを、林哲司主導の下で楽曲制作を行う。またレコーディングではプロデューサーである藤田浩一の製作に対する要求が高い為に[4]、バックコーラスも含めプロのスタジオ・ミュージシャンが演奏したため、ボーカルの杉山以外のメンバーはレコーディングに関わっておらず、アマチュアバンド「きゅうてぃぱんちょす」のメンバーは、バンド名や制作した楽曲を全て封印し[注 5]、「オメガトライブ」を演じるバンドになった[3]

バンドは名付けられ、オリジナル作品は制作出来ず[3]、作品は準備され[注 6]、演奏はスタジオ・ミュージシャンの演奏をなぞる[注 7]。ビジュアル・イメージは絶えず「海」「夏」「リゾート」がつきまとう[5]

そのため、メンバーは「楽曲を与えてもらって、それを売らなきゃいけない使命感が物凄くあって、その使命感の中で疲れ果てて」しまい、また「いつか売れたら、自分たちで曲を作り、演奏もしたい。そこで挫折したら自分たちの責任だし納得もする。ところが、売れたらますますその願いは叶わず、いつしか与えられるだけで、なにも制作に関与しない[4]」状況が続いた。またデビュー後の楽曲は他人から作ってもらっていたため、俯瞰の目で自分たちを見ながら、曲が売れても他人事のような感覚だった為、『このまま俺たちやってて、どうするんだろう?』思い、「自分たちで楽曲作ってないし、アルバムではちょっと作ってるが、メインではないし。楽曲から見放されたら自分たちに何にも残らないなって思った」時に、メンバー同士でツアー中の飲みの席で『じゃあ今売れてる内に解散しようぜ!』と杉山より解散を切り出し、「年内(1985年)一杯で解散すること」をメンバーだけで決意、その意思をプロデューサーかつ社長である藤田に報告、吉田が一足先に脱退後、1985年12月24日で解散となった[6] [7]。解散を切り出したのは杉山、解散に賛成は廣石と大島と吉田、反対は高島と西原であったが、最終的に満場一致での解散となった。その後、杉山はソロへ、高島と西原の活動継続の意向を尊重した藤田の意向があり、新たに加入したカルロス・トシキ、黒川照家と共に「1986オメガトライブ」の一員となった。


注釈

  1. ^ 現在は、オメガトライブの元メンバーである高島信二が制作スタッフに参加している。
  2. ^ 1981年デビューの角松敏生は、話題性を狙ったレコード制作及びそのセールス・プロモーションで活動拡大を図りたい事務所側と、バンドを組んでのライブハウス出演など草の根的なライブ活動をしたい自身との活動方針の相違により、アルバムとシングルをそれぞれ2枚発表した後の1982年に事務所を移籍することになり、その後釜的存在として事務所に入ってきたのが杉山清貴&オメガトライブであった。
  3. ^ 菊池桃子の初期アルバムのジャケット写真は、他のアイドルのような顔の大写しやバストショットではなく、AORアーティストのような情景の中に全身の姿が溶け込んで写っているショット(故に顔が写っている範囲の比率も小さい)で、その顔も水に浸かっていたり、影に覆われていたりして目立たないのだが、それが逆に話題になった。また、1985年日本武道館でのファーストコンサートでは、エイブラハム・ラボリエルアレックス・アクーニャロスの一流ミュージシャンによるフュージョン系バンドのコイノニアがバック・バンドを務めた。
  4. ^ 歌番組などでバンド名の由来を尋ねられた際に「最終民族」では重い印象を与えるため「最後の仲間」などと説明をしていた。
  5. ^ 実際にはきゅうてぃぱんちょす時代の『フラフラ夏陽気』を『渚のSea-dog』に改作の上でシングル『SUMMER SUSPICION』B面に収録するなどの一定の配慮が行われた。
  6. ^ 実際には藤田の意向もあり杉山・高島・西原も曲作りに参加させ、審査を通過した曲がアルバムやシングルB面で若干採用された。これらの楽曲は編曲家によって林の作品に近いカラーでのアレンジが行われた。また、1986~カルロス・トシキの時期には、藤田自身も作詞にしばしば参加した他、メンバーによるオリジナル曲の採用が増加していた。
  7. ^ 1986~カルロス・トシキの時期は、リズムセクションを正式メンバーに持たないため、必然的に外部のミュージシャンを中心とする演奏となった。
  8. ^ ボックスセット『EVER LASTING SUMMER COMPLETE S.KIYOTAKA&OMEGA TRIBE』ブックレットより。
  9. ^ CTCDのみのリリース
  10. ^ カルロス・トシキのみ日系ブラジル人で、ブラジル連邦共和国パラナ州マリンガ出身である。
  11. ^ a b “カルロス・トシキ&オメガトライブ”名義で発売された全楽曲は、代表原盤権がワーナーミュージック・ジャパンに移管された。
  12. ^ リミックスされた音源も含む。
  13. ^ アルバム『DOWN TOWN MYSTERY』の「DAYLIGHT」と「NIGHT TIME」の2バージョン曲、一部の楽曲のカラオケなども含む。
  14. ^ 詳細は記載されていない。

出典

  1. ^ 広島FM (2008年1月25日). “食卓音楽・さよならのオーシャン/杉山清貴”. 2013年5月5日閲覧。
  2. ^ OMEGA TRIBE GROOVE スペシャルサイト”. VAP. 2019年4月25日閲覧。
  3. ^ a b c 杉山清貴 インタビュー!”. DUKE (2018年12月4日). 2019年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月25日閲覧。
  4. ^ a b c 【インタビュー】杉山清貴、2年振りの“オメガトライブ”をWOWOWで生中継。ラストアルバムの曲もピックアップ”. barks. ジャパンミュージックネットワーク (2021年5月1日). 2021年3月20日閲覧。
  5. ^ ヒットメーカー林哲司のシャラララ人生 杉山清貴&オメガトライブ(4)”. VAP. 2019年4月25日閲覧。
  6. ^ ソロ活動30周年を迎えた杉山清貴-今だから表現できる「自然体」の歌とは”. エンタメステーション. ソニーミュージックエンターテイメント (2016年8月5日). 2019年4月25日閲覧。
  7. ^ 杉山清貴が語る、オメガトライブ解散の真相とは?”. radichubu. CBCラジオ (2018年8月22日). 2024年4月8日閲覧。
  8. ^ テレビ東京 (2010年7月10日). “ミューズの晩餐”. 2013年5月5日閲覧。
  9. ^ 以下の外部リンク先を参照。杉山清貴公式ホームページ 期待の杉山清貴&オメガトライブ再結成ライブ First Finale2 〜オメガとライブ〜決定!!
  10. ^ 杉山清貴&オメガトライブ、野音で再集結した35周年ライブが映像化
  11. ^ スポニチアネックス 杉山清貴&オメガトライブ“昭和の名曲”令和でも魅了 2019年5月6日
  12. ^ "AQUA CITY REMIX". VAP STORE. VAP. 2022年3月20日閲覧
  13. ^ "S. Kiyotaka & Omega Tribe〈40th anniversary〉公式twitter". 29 September 2021. 2022年3月20日閲覧
  14. ^ 「杉山清貴&オメガトライブ」40年ぶりテレビ出演!中森明菜「北ウイング」もカバー 5・9 NHK-BS”. SponichiAnnex. スポーツニッポン新聞社 (2024年4月23日). 2024年4月23日閲覧。
  15. ^ barks (2020年5月16日). “【インタビュー】杉山清貴、日本のポップス/AORの王道を行く作品『Rainbow Planet』”. ジャパンミュージックネットワーク. 2021年3月20日閲覧。
  16. ^ 杉山清貴&オメガトライブ 40周年に向けたリミックスプロジェクトが始動!” (2021年7月28日). 2023年3月24日閲覧。
  17. ^ 40周年に向けたリミックスプロジェクト第2弾『RIVER'S ISLAND REMIX』3月23日(水)発売決定!” (2022年2月1日). 2023年3月24日閲覧。
  18. ^ 40周年に向けたリミックスプロジェクト第3弾『NEVER ENDING SUMMER REMIX』9月28日(水)発売決定!” (2022年7月20日). 2023年3月24日閲覧。
  19. ^ 40周年リミックスプロジェクト第4弾 ANOTHER SUMMER REMIX』3月29日(水)発売決定!!” (2023年1月20日). 2023年3月24日閲覧。
  20. ^ "7inch Singles Box". VAP STORE. VAP. 2022年3月21日閲覧
  21. ^ a b c d e f CD BOX『EVER LASTING SUMMER COMPLETE S.KIYOTAKA & OMEGA TRIBE』付属ブックレット 86頁-87頁
  22. ^ a b Island Afternoon calendor 4月-6月 2018”. Kiyotaka Sugiyama Official Wedsite「Island Afternoon」. Island Afternoon. 2021年3月30日閲覧。
  23. ^ Island Afternoon calendor 2月-3月 2019”. Kiyotaka Sugiyama Official Wedsite「Island Afternoon」. Island Afternoon. 2021年3月30日閲覧。
  24. ^ a b Island Afternoon calendor 3月-5月 2019”. Kiyotaka Sugiyama Official Wedsite「Island Afternoon」. Island Afternoon. 2021年3月30日閲覧。
  25. ^ 【インタビュー】杉山清貴&オメガトライブ、35周年“ラスト”ツアーの真相”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2019年3月12日). 2021年3月30日閲覧。
  26. ^ 杉山清貴&オメガトライブ2019 Last Live Tour”. WOWOW. WOWOW. 2021年3月30日閲覧。
  27. ^ 杉山清貴&オメガトライブ、<Last Live Tour>最終公演を生中継”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2019年2月23日). 2021年3月30日閲覧。
  28. ^ Island Afternoon calendor 10月-11月 2019”. Kiyotaka Sugiyama Official Wedsite「Island Afternoon」. Island Afternoon. 2021年3月30日閲覧。
  29. ^ 林哲司45周年ライブに稲垣潤一&杉山清貴、今月末には小野正利&中島愛と共演”. JOYSOUND音楽ニュース. エクシング (2019年7月22日). 2021年3月30日閲覧。
  30. ^ “[[1] SUGIYAMA,KIYOTAKA The open air live “High & High” 2020 (杉山清貴&オメガトライブ)【払い戻し対応】のお知らせ]”. KMミュージック. 2021年3月30日閲覧。
  31. ^ Island Afternoon calendor 4月-5月 2021”. Kiyotaka Sugiyama Official Wedsite「Island Afternoon」. Island Afternoon. 2021年3月30日閲覧。
  32. ^ 杉山清貴&オメガトライブ The open air live “High & High”2020-2021”. WOWOW. WOWOW. 2021年3月30日閲覧。
  33. ^ 杉山清貴&オメガトライブ ファイナルツアー決定!”. Kiyotaka Sugiyama Official Wedsite「Island Afternoon」. Island Afternoon (2023年9月30日). 2023年9月30日閲覧。
  34. ^ 杉山清貴&オメガトライブ、全国ファイナルツアー開催決定”. OTOTOY. 株式会社オトトイ (2023年9月30日). 2023年9月30日閲覧。
  35. ^ 杉山清貴&オメガトライブ ~FIRST FINALE TOUR 2024~ “LIVE EMOTION”ゲネプロ鑑賞”. Kiyotaka Sugiyama Official Wedsite「Island Afternoon」. Island Afternoon (2024年2月18日). 2024年4月8日閲覧。
  36. ^ 杉山清貴&オメガトライブ ~FIRST FINALE TOUR 2024~ “LIVE EMOTION”再追加公演!!のお知らせ!!”. Kiyotaka Sugiyama Official Wedsite「Island Afternoon」. Island Afternoon (2024年3月29日). 2024年4月8日閲覧。
  37. ^ 杉山清貴&オメガトライブ ~FIRST FINALE TOUR 2024~ “LIVE EMOTION”追加公演決定!!”. Kiyotaka Sugiyama Official Wedsite「Island Afternoon」. Island Afternoon (2024年3月1日). 2024年4月8日閲覧。
  38. ^ 杉山清貴&オメガトライブ 沖縄公演 先行販売”. Kiyotaka Sugiyama Official Wedsite「Island Afternoon」. Island Afternoon (2024年1月24日). 2024年4月8日閲覧。
  39. ^ 杉山清貴&オメガトライブ ~FIRST FINALE TOUR 2024~ “LIVE EMOTION”出演者変更のお知らせ”. Kiyotaka Sugiyama Official Wedsite「Island Afternoon」. Island Afternoon (2024年2月22日). 2024年4月8日閲覧。
  40. ^ 1988年に加入
  41. ^ a b 『1983 - 1991 1986OMEGA TRIBE CARLOS TOSHIKI&OMEGA TRIBE COMPLETE BOX Our Graduation』より。
  42. ^ 農工祭〜東京農工大学の学園祭について”. 2005年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月2日閲覧。
  43. ^ 2019/10/26:三上哲ファンミーティング先行物販、本人より






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