イースI・II イースI&IIクロニクルズ

イースI・II

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 05:55 UTC 版)

イースI&IIクロニクルズ

イースI&IIクロニクルズ』 (Ys I&II Chronicles) はWin版『イースI・II完全版(I・IIC)』を元としてPSPに移植された作品である。PSP版の5か月後にはWindows版が発売された。〈イース〉のゲーム機への移植作品としては、開発・販売共に日本ファルコムが手掛けた初の作品[注 8]iOSAndroid向けに移植された『イースIクロニクルズ』と『イースIIクロニクルズ』はこの『I&IIクロニクルズ』をバラにしたもの。

ほぼ忠実に『I・IIC』を移植しているため、詳細については『イースI#イースエターナル・イースI完全版』、『イースII#イースIIエターナル・イースII完全版』の項をそれぞれ参照。

イースI・II完全版からの変更

ゲームモード(グラフィック)
ゲーム中のキャラクターグラフィックが2種類用意されており、ゲーム新規開始時に「クロニクルズモード」と「オリジナルモード」のどちらかを選択。「クロニクルズモード」では新たに書き下ろされた画像、「オリジナルモード」では『I・IIC』と同じ画像となる。グラフィックのモードは途中で変更する事は出来ず、別モードにするためには新規ゲームとして開始しなければならない。
BGM
「PC-88」(オリジナルであるPC-8801版のFM音源を再現)・「オリジナル」(『I・IIC』アレンジ版)・「クロニクルズ」(新アレンジ)の三種類から選択可能。BGMはゲーム中であっても自由に変更する事が可能。
意匠枠の廃止
意匠枠が廃止され、プレイ画面がディスプレイの全面を使って表示されるようになった。意匠枠外の下部に表示されていたHP・MPバーはプレイ画面中下部に被せて表示されるようになった(プレイヤーのものは左下、敵のものは右下)。また『VI』等と同様にレベルアップまでの経験値もHPバーの上部に棒グラフで表示されるようになった(経験値取得と共にバーが伸び、右端に到達するとレベルアップ。レベルが上がるとバーはリセットされる)。

発売までの経緯

  • 2009年3月7日 - 秋葉原で行なわれた「イース・ファルコムフェア」にて、同年夏の発売が発表される(同時に『Ys SEVEN』の同年秋発売も発表)[7]
  • 2009年3月19日 - 発売が7月であること、そして9月発売の『Ys SEVEN』と共にPSP専用であることが発表される[8][9][10]
  • 2009年4月10日 - 公式サイト設置[11]
  • 2009年6月5日 - 本作の発売を記念してiTunes Storeで販売されている『I』・『II』関連21タイトルのアルバムを値下げ[12]
  • 2009年7月16日 - 発売[11]
  • 2009年12月24日 - Windows版発売[11]
  • 2013年4月30日 - GameNowにて配信[13]
  • 2013年6月20日 - G-cluster[14]とひかりTVゲームにて配信。

注釈

  1. ^ 『I』と『II』のストーリー的な区切りは本作でも残されているが、違和感のない形で繋がるような演出構成になっている。
  2. ^ 2019年1月31日をもってWii版VC自体がサービスを終了したため、現在は新規ダウンロード・購入不可。
  3. ^ 米光はこのPerfectCollectionについて、「アルバムが売れたので真面目にやればよかった」と発言している[要出典]
  4. ^ 岩崎啓眞はこれについて「『I』と『II』をまったく同じシステムでいけるようバランスを全面調整した。PCエンジン版はPC版とはバランス的に全然別物になっている」と証言している。
  5. ^ これについては、オリジナルのスタッフは嵐について雰囲気程度にしか考えていなかったらしい[5]
  6. ^ 岩崎啓眞はこれについて「とあるアイテムの入手を必須にするための理由付けとして一番自然であり、またその部分以外に影響を及ぼさない手法である」と証言している[6]
  7. ^ 岩崎啓眞はこれについて「IIの最終盤でそのアイテムが再登場する際に矛盾が発生しないようにするためのアレンジである」と証言している。また、このアレンジの影響としてあるキャラが生存するように変更されたとも証言している[6]
  8. ^ 開発に限れば、1997年にビクターからセガサターン向けに販売された『ファルコムクラシックス』収録版がある。
  9. ^ PC-88でまれに起きるバグ修正、およびダルク・ファクト戦で流れるVGM「Final Battle」が、PC-88版かFM77AV版か、どちらかを事前に選択できる程度の違い。

出典

  1. ^ @snapwithの2020年4月11日のツイート2020年4月12日閲覧。
  2. ^ ユーズド・ゲームズ』Vol.12「今と昔をリンクする 突撃!クリエイター列伝!!」、キルタイムコミュニケーション、1999年。
  3. ^ 1989年6月 - レベルを統合すると決める(Colorful Pieces of Game)
  4. ^ 1989年7月 - バランスを取り直しつつ、ボスの調整を始める(1)(Colorful Pieces of Game)
  5. ^ オリジナルスタッフのイースの設定(アドルがつくまで)(Colorful Pieces of Game)
  6. ^ a b 1989年6月 - お礼に一曲吹きましょう(Colorful Pieces of Game)
  7. ^ 『4Gamer.net』2009年3月7日。
  8. ^ 日本ファルコム『IR情報』2009年3月19日。
  9. ^ 『4Gamer.net』3月19日。
  10. ^ 『GAME Watch』3月19日。
  11. ^ a b c 公式サイト。
  12. ^ 日本ファルコム『IR情報』2009年6月5日。
  13. ^ クラウドゲームサービス「ジークラウド」あらため「GameNow」のサービスが本日開始。「イースI 完全版」など計26作品をAndroid端末で楽しめる”. 4gamer.net (2013年4月30日). 2016年2月24日閲覧。
  14. ^ クラウドゲーム機“G-cluster”が6月20日発売決定、月額プランが最大2ヶ月無料になるキャンペーンも”. ファミ通.com (2013年5月27日). 2016年2月24日閲覧。
  15. ^ 2021年にX68000向けフロッピー版「イース I&II」が何故発売されるのか”. GAME Watch(株式会社インプレス) (2021年1月8日). 2021年1月8日閲覧。



イースIII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/28 04:45 UTC 版)

イースIII』(イーススリー、Ys-III)とは、日本ファルコムアクションロールプレイングゲーム (ARPG)、イースシリーズの第3作目。


注釈

  1. ^ イースIIのインタビューでさらに続編は出さないと明言したという事情も存在する
  2. ^ 98はハード的にテキスト表示部は独立していて、グラフィック画面に重ねての文字表示が可能

出典



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