ŽOSトルナヴァ ズヴォレン鉄道検修工機

ŽOSトルナヴァ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 09:43 UTC 版)

ズヴォレン鉄道検修工機

ズヴォレン鉄道検修工機で近代化更新工事を受けた736形ディーゼル機関車
810形を更新した811.11形ディーゼル動車。ズヴォレン鉄道検修工機が所有し鉄道企業体スロバキアにリースしている編成
1944年スロバキア国民蜂起時、蜂起軍用に製造した装甲車両

ズヴォレン鉄道検修工機株式会社 (Železničné opravovne a strojárne Zvolen, a.s.) は、スロバキア・バンスカービストリツァ県ズヴォレン市の大手鉄道車両製造・検修企業である。スロバキア国鉄ズヴォレン鉄道検修工機支社 (Odštepný závod Železničné opravovne a strojárne Zvolen)[1]1994年9月30日に分離民営化して発足した[5]。ズヴォレン検修工場株式会社が50.82%、ŽOSトルナヴァ株式会社が24.50%、オートサービスAZ有限会社(トルナヴァ市)が24.68%を出資しており[6]、ŽOSトルナヴァの関連企業である。

810形ディーゼル動車の更新車をはじめとする鉄道企業体カーゴ・スロバキアおよび鉄道企業体スロバキアの機関車、ディーゼル動車の近代化更新工事を主に担当しているほか、両社の動力車の検修、鉄道部品の製造、非破壊検査を手がけている。また、国内外の鉄道会社に対する中古動力車の買い取り、販売、リース事業も行っている。

歴史(ズヴォレン鉄道検修工機)

ハンガリー国営鉄道時代の1884年ズヴォレン鉄道工場 (Zvolenské železničné dielne) としてズヴォレン蒸気庫(1872年開設)から分離発足したスロバキア鉄道史を代表する鉄道工場である[7]

1901年および1913年から1914年にかけてのズヴォレン鉄道駅の二度の整備工事で移転を重ねて工場規模を拡大した[7]1918年チェコスロバキア国鉄ズヴォレン鉄道工場となり、第二次世界大戦中の1944年に勃発したスロバキア国民蜂起では、ズヴォレン市を勢力圏に置いていた蜂起軍用の装甲車両を製造してドイツ軍に抵抗した[8]

1952年のチェコスロバキア国鉄組織改正で、車両検修工場を開設。1964年にはディーゼル機関車の検修を開始した[8]1987年に独立採算制の国鉄ズヴォレン鉄道検修工機支社が発足し、国鉄から事業分離された[8]


  1. ^ a b Výpis z Obchodného registra Okresného súdu Bratislava I: Pš 256/B スロバキア共和国法務省
  2. ^ Výpis z Obchodného registra Okresného súdu Trnava: Sa 46/T スロバキア共和国法務省
  3. ^ a b História a súčasnosť ŽOSトルナヴァ株式会社
  4. ^ Škoda Transportation uspěla v obřím tendru. Na Slovensko dodá vlaky za miliardy チェコ通信社、2018年3月6日、E15.cz
  5. ^ Výpis z Obchodného registra Okresného súdu Banská Bystrica: Sa 224/S スロバキア共和国法務省
  6. ^ Výročné správy ズヴォレン鉄道検修工機株式会社
  7. ^ a b História železníc - MÁV スロバキア国鉄
  8. ^ a b c História a súčasnosť ズヴォレン鉄道検修工機株式会社


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