ŽOSトルナヴァ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 09:43 UTC 版)
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概要
スロバキア国鉄トルナヴァ鉄道検修工機支社 (Odštepný závod Železničné opravovne a strojárne Trnava)[1] を1994年10月3日に分離民営化して発足した[2]。当時、地元の民主スロバキア運動トルナヴァ地域の代表を務め、のち政商に転じて富豪となったウラジミール・ポオールが一貫して経営に関与。1995年以降の出資比率は、TOS株式会社 (TOS, a.s.) が50.8%、ポオールが役員を務めるトルナヴァ市の運送会社、鉄道運送株式会社 (Železničná preprava, a.s.) が49.2%である[3]。
国内外の貨物鉄道事業者向けの貨車製造事業のほか、国鉄系鉄道事業者である鉄道企業体カーゴ・スロバキアおよび鉄道企業体スロバキア、チェコ鉄道の客貨車に対する検修および近代化更新工事、鉄道部品製造および非破壊検査事業を手がけている。同じくスロバキア国鉄の工機支社を前身とするズヴォレン鉄道検修工機株式会社に2008年から出資しており、同社とŽOSトルナヴァグループ (ŽOS Trnava Group) を形成している。
鉄道企業体スロバキア(ZSSK)が2020年からジリナ地域管理区(OSD Zilina)に配置を開始したZSSK660・661系交直流電車及びチェコ・南モラヴィア県政府(JMK)が2022年から運用を開始するJMK530・550系交流電車では、ŽOSトルナヴァがシュコダトランスポーテーション(チェコ)と共同企業体を組んで受注し、先頭の制御電動客車についてはシュコダ・トランスポーテーションが、中間の電動客車および付随客車についてはŽOSトルナヴァがそれぞれ車両組立を行っている[4]。
歴史
チェコスロバキア国鉄の貨車検修工場として1925年に発足した。第二次世界大戦後の鉄道復興に際して検修の増強を進め、年間3500両の貨車検修能力を持つ工場に発展。さらに1951年までに客車、ディーゼル動車、バスの検修を開始。1960年にはクレーンの検修も行うようになった。
1968年から新工場の建設および大規模な施設改修を行い、1960年代後半以降、貨車研修能力は年間10000台以上を維持した[3]。1987年にズヴォレン、ウルートキの2鉄道検修工機支社とともに独立採算制のトルナヴァ鉄道検修工機支社が発足し、国鉄から事業分離された。
- ^ a b Výpis z Obchodného registra Okresného súdu Bratislava I: Pš 256/B スロバキア共和国法務省
- ^ Výpis z Obchodného registra Okresného súdu Trnava: Sa 46/T スロバキア共和国法務省
- ^ a b História a súčasnosť ŽOSトルナヴァ株式会社
- ^ Škoda Transportation uspěla v obřím tendru. Na Slovensko dodá vlaky za miliardy チェコ通信社、2018年3月6日、E15.cz
- ^ Výpis z Obchodného registra Okresného súdu Banská Bystrica: Sa 224/S スロバキア共和国法務省
- ^ Výročné správy ズヴォレン鉄道検修工機株式会社
- ^ a b História železníc - MÁV スロバキア国鉄
- ^ a b c História a súčasnosť ズヴォレン鉄道検修工機株式会社
- 1 ŽOSトルナヴァとは
- 2 ŽOSトルナヴァの概要
- 3 ズヴォレン鉄道検修工機
- 4 関連項目
- ŽOSトルナヴァのページへのリンク